株式会社オーレンス様 導入事例

サーバー・ネットワーク統合管理ソフト

【ISP事業主導入事例】視覚性の高いグラフやレポートから障害の発生箇所をすぐに特定株式会社オーレンス様 導入事例

株式会社オーレンス 様

導入企業 プロフィール

会社名株式会社オーレンス
業 種情報通信業
従業員数16名(2012年6月1日現在)
所在地北海道野付郡別海町
監視対象約240台のネットワーク機器
導入したソフトウェアManageEngine OpManager (マネージエンジン オーピー マネージャーManageEngine OpManager

1. 導入前の課題

自作ツールを使ったネットワーク監視の限界

北の大地・北海道は、その広さゆえにADSLや光回線などを利用できない地域や住宅も少なくない。その北海道で、インターネットサービスプロバイダー事業を運営する株式会社オーレンスは、道内に所有する240台のアンテナを自社で開発したスクリプトベースのツールを用いて監視していた。

自社開発のツールは、ネットワーク監視にかかるコストは工数のみで、自社の運用に合わせて自由にカスタマイズできるという利点をもつ。しかし、同社のISP事業部で、ネットワーク監視業務を務める宗形氏は自作の監視ツールでの運用を続けることに、限界を感じていた。

「数値データのみ取得していたが、それだけでは障害が発生した装置の特定までは難しい。また、上司や取引先にパフォーマンスを報告することの利便性も考慮すると、グラフ化機能が必要だった」

これからもっと基地局が増え、監視対象が増える予定もある。宗形氏は、既成のネットワーク監視ツールの導入を検討することにした。

2.ツールの比較

低価格でありながら、機能豊富なサーバー・ネットワーク監視ツール

宗形氏は、「機能」「価格」「動作環境」「グラフの描画」「アクセシビリティ」などに着目して複数のベンダーのツールを比較した。総合的にこれらの要件を満たしていたのが、OpManagerだった。無料で30日間すべての機能を試用できる 評価版を活用し、使用感をじっくり検証。同社はOpManagerの導入を決定した。

  • 機能
    ディスカバリ、監視業務、障害の検知、アラート、レポートなど、サーバー監視ツール・ネットワーク監視ツールの基本的な機能を備える。
  • 価格
    監視対象の装置ごとに課金。監視項目が増えても、装置が1台ならば1デバイスライセンスとしてカウントされる。
  • 動作環境
    Windows版に加え、Linux版のインストーラーも提供。
  • グラフ描画
    取得したデータをすぐにグラフ形式で表示して管理者に表示。
  • アクセシビリティ
    Webブラウザーを使用し、OpManagerをインストールしたサーバーにアクセスして操作。
OpManager導入後の監視構成OpManager導入後の監視構成

3.OpManagerの導入による変化

~グラフ化と帯域監視よる効率的なネットワーク監視~

●ネットワーク通信や帯域使用率のグラフ化

「OpManagerを導入して一番良くなったことは、今までは数値でしか把握できなかったネットワーク通信や帯域のステータスを時系列に視覚化できることです。」

同社が特に活用しているOpManagerの機能の一つは「レポート機能だ。クリック操作で装置のパフォーマンスをグラフ化する。ネットワークの帯域使用率を時系列で確認できるため、いつ電波の状態が悪くなったのか、その理由は天気によるものなのか、それともアンテナ自身に不備があるのかを判断しやすくなる。最近では、装置を取り換え提案にも活用しているという。

●テンプレートを用いた一括登録

これまでは、新しい装置を追加ためのインポートファイルの作成に時間がかかっていた。それも、OpManagerであれば、「IPアドレスを指定し、SNMPの認証を設定するだけなので、ひとつひとつ設定するよりもはるかに楽ですね」と宗形氏は評価する。

OpManagerの「装置テンプレートも活用している。装置テンプレートは、任意の装置(あるいはカテゴリー)を監視対象としてOpManagerに追加したときに、あらかじめ指定した監視項目を自動的に設定する機能だ。ベンダーMIBを利用して監視するOIDを追加することもできる。オーレンスの無線装置は独自のパラメーターを持っているものもあるが、OpManagerでテンプレートを作成済みのため、同じ種類の装置が増えた時はテンプレートを適用してすぐに監視を始められる。

●北海道の地図上にビジネスビューを展開

OpManagerの特長的な機能である、ネットワーク図の作成・監視機能「ビジネスビューも活用している。これは、実際に同社で利用されているビジネスビューの画面だ。地域に散在する基地局のデバイスを地図上に配置し、互いに通信をしているアンテナとアンテナの間にネットワークのリンクを表す線を設定している。帯域が混雑していると線の色が変わって分かりやすいと、宗形氏は評価している。

ネットワーク構成図 ビジネスビューオーレンス様が活用しているビジネスビュー

4. まとめ

 OpManagerを導入する前OpManagerの導入後
ツール自社で作成した監視ツールサーバー・ネットワーク統合監視ツール ManageEngine OpManager
新しい装置の登録都度スクリプトを組み、手動で追加するため、手間がかかる。IPアドレスの範囲を指定して、装置を一括登録。また、テンプレートを利用して自動的に監視する項目を割り当てられる。
ネットワークの可視化数値データから、表計算ソフトでネットワークの状態を分析。ビジネスビューでネットワークの状態を可視化。さらに、時系列のグラフデータやレポートを使用してすぐに分析可能。
上長、お客様、取引先への報告手作業で、数値データからグラフを生成し、別途レポートを作成。時系列でデータを視覚的に表示するグラフやレポートをそのまま報告に利用。

株式会社オーレンス様について

株式会社オーレンスは、平成8年3月に設立。北海道で、地方自治体や一般企業、一般家庭まで幅広い顧客に高速無線通信サービスを提供する「SKYNET V」を運営している。インターネットサービスプロバイダー事業の他、講座・教室の運営、マルチメディア・インターネットなど、最新情報システムの地域普及活動や運用支援も行う。

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