ファイル整合性監視のためのSACL設定(グローバルオブジェクトアクセス監査を設定)

ファイル/フォルダを監査するには、対象のフォルダの監査エントリとSACLの設定を行う必要があります。

ADAudit Plusのデフォルト設定では、監査対象のサーバや共有フォルダが追加された際に、必要な監査エントリとSACLの設定が自動的に行われます。手動で設定する場合は以下のいずれかを実施してください。

本ページでは、グローバルオブジェクトアクセス監査を設定する方法を説明します。

グローバルオブジェクトアクセス監査を設定する

以下のグローバルオブジェクトアクセス設定を、各GPOにて設定する必要があります。なお、本設定はワークステーション端末に適用しているGPOにのみ実施することを推奨します。理由は、本設定を実施することで、端末上で発生するすべてのファイル/フォルダー変更をログとして記録するためです(非常に多くのログを記録します。)。

  1. GPMC(グループポリシー管理コンソール)を起動します。
  2. グローバルオブジェクトアクセス監査を設定するGPOを右クリック → 編集
  3. "コンピューターの構成" → "ポリシー" → "Windows の設定" → "セキュリティの設定" → "監査ポリシーの詳細な構成" → "監査ポリシー" → "グローバルオブジェクトの監査" に移動します。
  4. 右側ペインにて、"ファイルシステム"をダブルクリック → "このポリシーの設定を定義する"にチェック → "構成"をクリック → [追加]をクリック後の画面にて以下のように設定します。
監査エントリの適用対象(プリンシパル) タイプ アクセス 適用先
ファイル/フォルダー変更 Everyone すべて
  • ファイルの作成/データの書き込み
  • フォルダーの作成/データの追加
  • 属性の書き込み
  • 拡張属性の書き込み
  • サブフォルダーとファイルの削除
  • 削除
このフォルダー、サブフォルダーおよびファイル
所有権の取得/アクセス許可の変更 Everyone すべて
  • 所有権の取得
  • アクセス許可の変更
このフォルダーとサブフォルダー