「Ziaに質問」の学習

「Ziaに質問」の自然言語インターフェースは、ユーザーのデータモデルを理解し、適切な回答を提供します。しかし、ドメイン固有の専門用語をすべて解釈できるわけではありません。このような場合、Ask Ziaに学習させることで、ドメイン固有のスキルを習得させ、目標とする質問に回答させることができます。

このページでは、「Ziaに質問」に学習させる様々な方法を紹介します。

「Ziaに質問」をカスタマイズする

列の類義語、列の優先順位、初期設定の関数を使用して、「Ziaに質問」をカスタマイズすることができます。

類義語

質問を作成する際、使用するビジネス用語とデータを取得する列の名前が異なる場合があります。「Ziaに質問」の「類義語」オプションを使用すると、この差を埋めることができます。このオプションを使用すると、自然言語にあるビジネス用語をデータテーブルの対応する列に関連付けることができます。

例えば、「Revenue(収益)の傾向を教えてください」という質問に対しては、「Sales(売上)」テーブルの「Sales(売上)」列のデータが必要になります。このような場合、類義語セクションを使用して、「Revenue(収益)」という用語が「Sales(売上)」列を指すことを指定します。そうすると今後、「Ziaに質問」では、「Revenue(収益)」という用語が使用されるすべてのケースにおいて「Sales(売上)」列のデータを取得するようになります。

類義語セクションにアクセスするには、「Ziaに質問」ページに移動し、[設定]>[類義語を管理する]をクリックします。

Analytics Plusでは、次の3つの階層で類義語を指定できます。

テーブルの類義語

テーブルの類義語では、テーブル名を参照するその他の用語を指定できます。テーブルの類義語は、コンマ区切りで入力します。

複数のテーブルに同じデータを持つ列があり、その列をクエリで使用する場合、Ziaは、指定したテーブルの優先順位に基づいてテーブルの列をランク付けし、優先順位の高い列を優先してレポートを作成します。また、Exclude in Ask Ziaオプションを使用して、そのテーブルがクエリで使用されないようにすることもできます。

列の類義語

列の類義語では、列名を意味する列名以外の用語を指定することができます。列を選択して設定を開きます。列の類義語をコンマ区切りで入力します。

複数のテーブルに類似したデータがあり、クエリで列を使用する場合、Ziaは、指定した列の優先順位に基づいて列をランク付けし、レポートを作成する列を選択します。2つ以上の列が同じ優先順位を持つ場合、テーブルの優先順位が考慮されます。

Analytics Plusでは、各データ種類に対して幅広い機能を提供しています。質問で列を使用する場合、Ziaは列に対して最適な関数を適用しようとします。また、クエリで呼び出された際に列に対して適用される初期設定の関数を設定することもできます。

データの類義語

テキスト列の場合、「Ziaに質問」では、データの類義語タブで列のデータの類義語を指定することができます。すべての列のデータが列のデータセクションに一覧表示されます。リストは昇順、降順、または使用頻度の高い順に並べ替えることができます。データを検索することもできます。各値を選択し、対応する類義語を指定します。

メモ:

  • データの類義語は、個人情報として設定する列では利用できません。
  • ライブ接続するテーブルでは、データの類義語は利用できません。

列の優先順位

このオプションでは、「Ziaに質問」が列を考慮する優先順位を指定することができます。ワークスペースごとに似た名前の列が複数ある場合、「Ziaに質問」では列の優先順位で設定された値を使用して列をランク付けし、それに応じてレポートを作成します。

初期設定の関数

Analytics Plusは、レポートのデータを要約するための幅広い要約関数を提供します。初期設定の場合、「Ziaに質問」では各列に最適な要約関数を適用し、それに従ってレポートを作成します。この関数は、「Ziaに質問」設定ページにある初期設定の関数のドロップダウンリストを使用して、その他の関数に変更することができます。

例えば、「毎月売上」は、初期設定の関数が「合計」に設定されているため、月間の売上合計が表示されます。月次売上に関するレポートを実行する際に、「平均」がよく使用される場合は、これを「平均」に変更することができます。

メモ: Ziaに質問する際に特定の要約関数を指定すると、「Ziaに質問」設定ページで設定されている「初期設定の関数」が上書きされます。例えば、「毎月の売上」と質問された場合、「売上」テーブルの初期設定の関数として「平均」が設定されていても、Ziaは月間の売上合計を表示します。

列を含める/除外する

Analytics Plusでは、自然言語処理に使用する列やテーブルを選択することができます。関連する列のみを選択することで、エラーを減らし、解釈を強化することができます。

  1. サイドペインから[Ziaに質問]をクリックします。
  2. 表示されたページで、右上の[設定]アイコンをクリックし、「列を含める/除外する」オプションを選択します。

  3. 表示されるダイアログで、必要なテーブルと列を選択します。デフォルトでは、すべてのテーブルとその列が選択されます。
  4. フィルターアイコンをクリックして、含める列または除外する列のリストを表示します。また、データの種類に基づくフィルターを適用することもできます。

メモ: 除外した列は、Zia自動提案およびZia分析での使用対象外となります。

「Ziaに質問」の設定

「Ziaに質問」の設定ページには、次の3つの方法でアクセスできます。

  • 「Ziaに質問」ページから:「Ziaに質問」ページの右上にある設定アイコンをクリックすると、「Ziaに質問の設定」にアクセスできます。

  • テーブルの設計の編集モードを使用:テーブルを開き、[設計を編集する]をクリックしてください。

  • 列の設定を使用:列を右クリックし、「Ziaに質問の設定」オプションを選択して、設定ページにアクセスすることもできます。

言語

「Ziaに質問」では、英語やスペイン語など2種類の言語で質問することができます。Analytics Plusアカウントで指定した言語が、Ziaの初期設定言語になります。ただし、質問の下書きに使用するテキストボックスの右隅にある言語設定アイコンをクリックすると、Ziaの言語を変更できます。