XenServer監視
サポート対象のCitrix XenServerバージョン:XenServer 5.6、6.2
新規Citrix XenServer監視を作成するには、下記の手順に従ってください。
ディスカバリを行わない:Applications ManagerはVMを検出しません。XenServerホストとそのパフォーマンスのみを監視します。
VMはディスカバリするがメトリックは監視しない(ライセンス消費なし):Applications ManagerはVMのディスカバリと可用性監視を行います。XenServerホストとそのパフォーマンスも監視します。
ディスカバリとVMメトリックの監視を行う:Applications ManagerはVMを検出し、XenServerホストとVM双方で、可用性とパフォーマンスを監視します。
- 新規監視をクリックします。
- 仮想化カテゴリでXenServerを選択してください。
- Citrix XenServerの表示名を指定します。
- XenServerを実行しているホストのホスト名やIPアドレスを入力してください。
- XenServer Webサービスを実行するHTTPSポートを入力してください。デフォルトのポート番号は443です。
- 認証用のユーザー名とパスワードを入力してください。XenServerホストに管理者権限のあるユーザーの認証情報を使う必要があります。
- VMディスカバリを選択します。選択肢には、プールと全ホストのディスカバリ、ホストにあるVMのディスカバリ、VMはディスカバリするがメトリックは監視しないがあります。
- ポーリング間隔を指定してください(分)。
- 監視グループに関連付けるXenServerを、コンボボックスで選択ください(任意項目)。監視は複数グループに関連付け可能です。
- 監視の追加をクリックします。これによって、ネットワークからXenServerを検出し、監視が始まります。
XenServerリソース プール ディスカバリ
マスターXenServerホストを追加すると、Applications Managerは自動的に、リソース プールからスレーブXenServerホストを検出します。リソース プールも同時に検出され、監視グループとして追加されます。パフォーマンス メトリックを収集するには、スレーブXenServerホストの認証情報を指定し、ホストを管理しなくてはなりません。スレーブ ホストの追加はスタンドアロン ホストの追加と同様に実行され、Applications Managerはマスターかスレーブかを判定しません。XenServer監視と監視するメトリックを参照ください。
監視対象のパラメーター
Applications Managerの利用で、Citrix XenServerインフラの監視や仮想マシンの管理が可能となり、それぞれのコンポーネントについて包括的な情報を確認いただけます。リソース プールにあるXenServerホストやホストにある仮想マシンのメトリックを監視し、XenMotionを取得、ホスト管理が容易になるほか、パフォーマンス低下の検知もできます。
Applications Managerは、XenServerホストでもVMレベルでも、パフォーマンス メトリックを監視します。対象は、CPU利用率、メモリ利用率、ストレージ詳細、ネットワーク利用量、設定情報などです。XenServerホストを追加すると、仮想マシンが自動ディスカバリされます。VMパフォーマンスの履歴レポート受信で、仮想インフラに問題があれば、迅速な診断が可能です。
可用性タブは、過去24時間か30日のXenServerの可用性履歴を示します。パフォーマンス タブでは、応答時間、総CPU利用率などのKPIを、これら属性のヒート チャートとあわせて表示します。このタブでは、過去24時間か30日のステータスとイベントも提示します。
XenServerリソース プール ディスカバリ
Applications Managerは環境から、リソース プール、物理ホスト、VMゲストなど、仮想要素の自動ディスカバリを行います。マスターXenServerホストの追加時には、リソース プールを自動検出します。
マスターXenServerホストを追加すると、リソース プールが検出され、監視グループに追加されます。リソース プールから、スレーブ ホストをすべて検出し、マスターとスレーブ双方のあらゆるXenServerホストが、リソース プールにマッピングされます。
メモ
スレーブXenServerホストはディスカバリ直後は、「管理対象外」のステータスになっています。管理をリソース プールに関連付けや関連付け解除するには、スレーブ ホストの認証情報を指定して、管理対象のステータスに変えなくてはなりません。認証情報を指定すると、Applications Managerはスレーブ ホストから仮想マシンを検出し、パフォーマンス メトリックの収集を始めます。
リソース プールの情報は、次のリストに分けて表示されます。
- マスターXenServerホスト、スレーブXenServerホストのリスト
- プール設定詳細
- リソース プールにある全ホストのVMとストレージの数
監視グループからリソース プール名をクリックすると、プールの可用性とステータス、ホストの数、VM、ストレージ、ネットワークを確認できます。
サマリ タブでは、名前、タイプ、IPアドレス、VM数、CPUコア、CPU・メモリ比率などのXenServerホスト詳細が表示されます。
| パラメーター | 説明 |
|---|---|
| ホスト名 | Citrix XenServer監視の名前です。 |
| タイプ | XenServerホストのタイプを表します(マスター、スレーブ)。 |
| IPアドレス | ホストのIPアドレスです。 |
| VM数 | XenServerホストに存在するVMの総数です。 |
| CPUコア数 | XenServerホストで作成されたCPUコアの総数です。 |
| CPU(%) | 平均物理CPU利用率を指します(%)。 |
| メモリ(%) | 平均メモリ利用率を指します(%)。 |
プール設定詳細タブでは、高可用性、WLBの有効/無効、高可用性オーバーコミット、仮想スイッチ コントローラー アドレス、ステータスがrunning、suspended、halted、pausedのVMの数を表示します。
| パラメーター | 説明 |
|---|---|
| HA有効(HA Enabled) | XenServerで高可用性を有効にするための設定プロパティです。 |
| WLB有効(WLB Enabled) | XenServerでワークロード バランスを有効にするための設定プロパティです。 |
| HAオーバーコミット(HA Overcommitted) | プール リソースでオーバーコミットができるかを指定する設定プロパティです。 |
| 仮想スイッチ コントローラー アドレス | プール仮想スイッチ コントローラー アドレスの設定です。 |
| Running VM数 | XenServerホストにあるステータスrunningの仮想マシンの数を表します。 |
| Suspended VM数 | XenServerホストにあるステータスsuspendedの仮想マシンの数を表します。 |
| Halted VM数 | XenServerホストにあるステータスhaltedの仮想マシンの数を表します。 |
| Paused VM数 | XenServerホストにあるステータスpausedの仮想マシンの数を表します。 |
下記のタブをクリックすると、監視メトリックがそれぞれ表示されます。
このタブではXenServerの全体像と、そのリソース利用状況を示します。
| パラメーター | 説明 |
|---|---|
| 可用性とパフォーマンスの履歴 | 可用性とパフォーマンスの最新6時間履歴を表示します。 |
| CPU利用率 | システム全体でのCPU利用率を合計したものです(%)。 |
| メモリ利用率 | システム全体でのメモリ利用率を指します(%)。 |
| 仮想マシン | |
| VM名 | ホストに存在する仮想マシン(VM)の名前を示します。 |
| 可用性 | VMの可用性を表します(利用可能、利用不能)。 |
| 電源 | VMが稼働しているかどうかを示します。 |
| CPU利用率 | VMのディスク入出力利用率です(%)。 |
| ステータス | VMのステータスを示します(クリア、警告、重大)。 |
| 仮想CPU数 | 仮想CPUの総数を表示します。 |
このタブではコアCPU利用率情報のメトリックを提示します。
| パラメーター | 説明 |
|---|---|
| コアのCPU利用率 | |
| コア名 | プロセッサーのコア名 |
| CPU利用率 | 一定期間でのコアのCPU利用率を示します(%)。 |
| 速度 | 物理プロセッサーの速度を示します(MHz)。 |
| モデル名 | 物理プロセッサーのモデル名を示します。 |
| ファミリー | 物理プロセッサーのファミリー番号を示します。 |
| モデル | 物理プロセッサーのモデル番号を示します。 |
| ステッピング | 物理プロセッサーのステッピングを示します。 |
| ステータス | CPUコアのステータス全般です。 |
このタブではXenServerのメモリ利用にかかわるメトリックを提示します。
| パラメーター | 説明 |
|---|---|
| メモリ利用率 | |
| オーバーヘッド メモリ | XenServerホストのメモリ オーバーヘッドを指します(MB)。 |
| 利用可能メモリ | 利用可能な物理メモリの量を指します(MB)。 |
| メモリ利用率 | 利用中の物理メモリの量です(MB)。 |
| 総メモリ | XenServerホストの総物理メモリを指します(MB)。 |
| エージェント メモリ利用率 | |
| メモリ割り当て | XAPIプロセスへのメモリ割り当てを示します(MB)。 |
| ライブ メモリ | XAPIプロセス用のライブ メモリです(MB)。 |
| 利用済みメモリ | XAPIプロセスが利用しているメモリを指します(MB)。 |
| 空きメモリ | XAPIプロセス用の未使用メモリを指します(MB)。 |
このタブでは、XenServerのディスク パフォーマンス全般にかかわるメトリックを表示します。
| パラメーター | 説明 |
|---|---|
| 名前 | ストレージ リポジトリの名前です。 |
| 説明 | ストレージ リポジトリの説明です。 |
| タイプ | ストレージ リポジトリのタイプです。 |
| コンテンツ タイプ | ストレージ リポジトリにあるコンテンツのタイプを示します。 |
| 共有 | ストレージ リポジトリを複数ホストで共有できるか否かを示します。 |
| 利用率 | 利用中のストレージ リポジトリの比率を指します(%)。 |
| 容量 | リポジトリの総物理容量です(GB)。 |
| 仮想割り当て | ストレージ リポジトリに存在する仮想ディスク イメージすべての、仮想サイズ合計を表します(GB)。 |
このタブではネットワーク利用量のメトリックを提示します。
| パラメーター | 説明 |
|---|---|
| ネットワーク利用量 | |
| 名前 | 装置の名前です。 |
| IPアドレス | 物理ネットワーク インターフェースのIPアドレスを指します。 |
| MACアドレス | 物理ネットワーク インターフェースのMACアドレスを指します。 |
| ネットマスク | 物理ネットワーク インターフェースのネットマスクを指します。 |
| ゲートウェイ | 物理ネットワーク インターフェースのゲートウェイIPアドレスを指します。 |
| 速度 | メトリック速度を示します。 |
| 受信データ | XenServerホストの全物理アダプター合計での、データ送信速度を指します(KB/秒)。 |
| 送信データ | XenServerホストの全物理アダプター合計での、データ受信速度を指します(KB/秒)。 |
| 送信エラー | 物理ネットワーク インターフェースでの送信エラー発生率を指します(数/秒)。 |
| 受信エラー | 物理ネットワーク インターフェースでの受信エラー発生率を指します(数/秒)。 |
| デュプレックス | 装置が全二重か半二重かを示します。 |
| MTU | 物理ネットワーク インターフェースの最大転送単位を指します(MTU:Maximum Transfer Unit)。 |
このタブではXenServerの設定情報を提示します。
| パラメーター | 説明 |
|---|---|
| ホスト名 | Citrix XenServer監視の名前です。 |
| 電源 | サーバーの電源ステータスです。 |
| バージョン | XenServerホストのソフトウェア製品バージョンです。 |
| CPUモデル | 物理プロセッサーのモデル名です。 |
| CPU容量 | 物理プロセッサーの容量です。 |
| CPUベンダー | 物理プロセッサーのベンダーです。 |
| CPUコア数 | XenServerホストで作成されたCPUコアの総数です。 |
| VM数 | XenServerホストに作成されたVMの総数です。 |
| メジャー バージョン | ホストのAPIのメジャー バージョン番号を指します。 |
| マイナー バージョン | ホストのAPIのマイナー バージョン番号を指します。 |
| 説明 | XenServerホストの説明です。 |
| 有効 | XenServerホストでVM実行が有効になっているかを示します。 |
| スケジューラー ポリシー | XenServerホストに指定されているスケジューラー ポリシーを指します。 |
| ライセンスの期限 | XenServerホストのライセンスの期限を示します。 |