パフォーマンスポーリング

[設定]→[ディスカバリとデータ収集]→[パフォーマンスポーリング]では、以下の各パフォーマンスデータ収集に関する項目が表示されます。


データ収集

以下の項目を設定します。

  • 次の間隔でパフォーマンスデータを収集
    パフォーマンスデータの収集間隔を設定します。
    例として、データ収集のポーリング回数を2回、データ収集を5分に1度行うよう設定した場合、パフォーマンスデータは10分に1度収集します。

サーバー

以下の各項目を設定します。

  • ディスクI/Oの統計監視
    ディスクI/O統計監視を有効化、無効化します。
    ※本項目は、AIX、Linux、Sun Solaris、Windowsが対象です。
  • ディスク監視
    Windowsネットワークマッピングドライブやマウントポイントを有効化、無効化します。
    ※ローカルディスク監視は、すべてのサーバーとHyper-Vマシンに対して有効です。
    ※Windowsネットワークマップドライブおよびボリュームマウントポイントに関連する情報は、SNMP監視モードでは収集されません。

    ・ディスカバリされなかった場合、ディスクを削除する:
     特定のディスクがデータ収集で検出されない場合、Applications Managerで対象のディスクを削除します。
     ここでは、ディスク削除までのポーリング回数を設定します。

    ・特定ディスクを無視:
     指定した特定のディスクのデータ収集を実施しません。
  • メモリ利用率
    Linuxサーバーを対象に、メモリ利用率に関するパフォーマンスデータ収集を有効化、無効化します。

    ・監視でバッファーとキャッシュをスキップ:
     バッファーおよびキャッシュのメモリ値を、物理メモリの計算から除外します。
     有効化する場合、テキストボックスにホスト名を指定して、必要なサーバーの監視をスキップすることもできます(デフォルト:All)。
  • inode監視
    ディスクinode監視を有効化、無効化します。
    inode統計情報はSNMPモードでは収集されません。
    ※本項目は、LinuxまたはAIXを対象とします。
  • プロセス/サービス監視の可用性
    ・サーバーがダウン中にプロセス監視もダウンと表示する
    ・サーバーがダウン中にWindowsサービス監視もダウンと表示する
    ホストサーバーがダウンした際に、プロセスとサービスをダウンとして表示します。
    デフォルトでは、ホストサーバーがダウンした際、プロセスとサービスの可用性はアップ状態になります。

    ・完全一致でプロセス/サービス可用性を判定:
    1つのインスタンスに監視で指定された名前が含まれている場合、プロセスとサービスの可用性はアップになります。
    可用性を完全一致で判定する場合には、本項目を有効化します。
  • サーバーエラーアラート設定
    デフォルトでは、ディスクやネットワークインターフェースがサーバーから外されたり、データ収集の間にサーバーやプロセスが再起動した場合にアラートが発生します。
    アラートを無効化する場合には、以下の各項目を変更してください。

    ・ディスクが取り外された場合にアラート
    ・ネットワークインターフェースが取り外された場合にアラート
    ・ネットワークアダプターが取り外された場合にアラート
    ・ポーリング間でサーバーが再起動された場合、アラートする
    ・ポーリング間でプロセスが再起動された場合、アラートする(Windows WMIモード)
    ・いずれかのスケジュールタスクが削除された場合にアラートする
    ・スケジュールタスクの毎ステータスポーリングのアラート
  • Telnet/SSHモード設定
    ・CLIコマンドの一括実行:
    デフォルトでは、すべてのディスク、CPU、メモリなどサーバーのパフォーマンスメトリックは各スクリプトで収集されます。
    データ収集を単一のスクリプトで実行する場合には、本項目を有効化します。

    ・CLIログインプレフィックス:
    ログイン時にキー入力が必要な場合に、本項目を有効化します。

    ・CLIセッションのキャッシュ:
    デフォルトではサーバーのデータ収集ごとにセッションが新しくなります。単一セッションを利用する場合、本項目を有効化します。

    ・Telnetログインタイムアウト(ミリ秒):
    Telentログインのタイムアウト値を設定します。

    ・一括実行応答タイムアウト時間(秒):
    [CLIコマンドの一括実行]が有効化されている場合に、この項目でタイムアウト値を指定します。

    ・コマンド応答タイムアウト(秒):
    [CLIコマンドの一括実行]が無効化されている場合に、各スクリプトのタイムアウト値を指定します。

    ・SSHでKEX(鍵交換)アルゴリズムを設定する:
    SSH接続を確立する際に使用するKEXアルゴリズムを選択します。
  • WMIモード設定
    ・出力が返らなかった場合、スクリプトを再実行する:
    データ収集が失敗した際に、スクリプトを再度実行します。

    ・生データの有効化:
    デフォルトでは、監視サーバーのCPUとメモリ数値のポーリングデータは5時間保持されます。データを48時間まで保持するには、本項目を有効化します。
    またWMIのエンコーディングを必要に応じて設定します。
  • その他
    ・ネットワークアダプター監視の有効化:
    ネットワークアダプターの監視を有効化、無効化します。
    ※デフォルト:無効化

    ・指定したネットワークを無視する:
    指定したネットワークインターフェースのデータ収集を無視します。

    ・ハードウェア正常性の監視:
    サーバーのハードウェア監視を有効化、無効化します。
    有効化した場合、温度、電源、ファン速度、プロセッサー/CPU、物理ドライブ、ファイルシステムやアレイ、シャーシ、メモリデバイス、電圧、バッテリーなどの各コンポーネントのステータスを監視することができます。

データベースサーバー

各データベースタイプごとの各種設定を行います。

  • MySQL/MariaDB
    「毎ポーリング/1日1回/なし」より、データベースのデータ収集の有効化、無効化を行います。
  • Mongo DB、Cassandra、Redis
    インスタンスを再ディスカバリする間隔(分)を設定します。
  • Oracle
    Oracleアラートログで無視するエラー内容を設定します。
  • パフォーマンス
    可用性に関する以下の項目の有効化、無効化を設定します。
    接続の問題が発生した場合は、監視の可用性が「ダウン」と表示される前に、10秒後に再度接続してください。

MS SQL

SQLサーバーのパフォーマンスメトリックに関するデータ収集設定を有効化、無効化します。
監視対象とメトリック名を選択後、以下の各項目を設定します。

  • デフォルトのポーリングステータス
    以下の項目からデータ収集に関する設定を選択します。
    ・データ収集をしない
    ・ポーリングごとにデータを収集する
    ・毎時にデータを収集する
    ・1日1回データを収集する
  • 可用性設定:接続の問題が発生した場合は、監視の可用性が「ダウン」と表示される前に、10秒後に再度接続してください。

HAProxy

以下の項目の有効化、無効化の設定を行います。

  • ポーリング間隔中にHAProxyが再起動された場合アラート作成

APMインサイト

APMインサイトに関するデータの保存期間や保存する上限設定を行います。

  • 生データの保持期間
    APMインサイトの生パフォーマンスデータの保持期間を指定します。
    ※最長:60日
  • トレースの保持期間
    トレースファイルの保持期間を指定します。
    ※最長:60日
    保存場所:.../working/apminsight/traces
  • Webトランザクション制限
    アプリケーションで保存できる、一意のWebトランザクションの上限を設定します。
    アプリケーションごとに350~2000のトランザクションをサポートします。
  • バックグラウンドトランザクション制限
    アプリケーションで保存できる、一意のバックグラウンドトランザクションの上限を設定します。
    アプリケーションごとに300~2000のトランザクションをサポートします。
  • 例外制限
    アプリケーションに保存できる例外の上限を設定します。
    アプリケーションごとに150~500のの例外をサポートします。
  • データベース操作制限
    アプリケーションで保存できる、データベース操作の上限を設定します。
    アプリケーションごとに500~1000のデータベース操作をサポートします。
  • コンポーネント制限
    アプリケーションで保存できる、コンポーネントの上限を設定します。
    アプリケーションごとに200~400のコンポーネントをサポートします。
  • アプリパラメーター制限
    アプリケーションで保存できる、アプリパラメーターの上限を設定します。
    アプリケーションごとに50~200のパラメーターをサポートします。

WPA

収集したデータの保持期間(日)を設定します。
※デフォルト:5日間
※最大で30日未満になるよう設定してください。


WebLogic

Webアプリケーションデータ、EJBメトリック、サーブレットメトリックの各統計データ収集を有効化、無効化します。


SNMP

以下の各項目を設定します。

  • 監視に使うSNMPのバージョンを選択してください。
    監視に使用するSNMPのバージョンを、SNMPv1またはSNMPv2cから選択
  • すべてのトラップリスナーを無効にする
    特定トラップリスナーを無効にする
    トラップストームの発生に備え、発生時にトラップリスナーを無効化するよう設定します。

URL

以下の各項目の有効化、無効化を設定します。

  • Applications Managerで、URLとURLシーケンスの監視のレスポンスのロギングを有効にします。
  • 可用性ダウンの際、設定したアラートにあわせて、URLとURLシーケンスのレスポンスを送ります。
  • ブラウザでレンダリングする前に、http(s)Urlおよびhttp(s)-Urlシーケンス監視のHTML応答をエンコードしてください。

Amazon

  • EC2インスタンスの一意の識別子
    インスタンスIDまたはタグを使用して、EC2インスタンスに一意の識別子を設定できます。
    一度設定した識別子を変更すると、既存の監視が削除されます。また、削除済みインスタンスのタブ名で新規インスタンスを起動すると、以前のインスタンスがマージされます。
  • CloudWatch APIでS3ストレージ統計を収集する
    CloudWatch APIを使用して、S3ストレージのメトリックを収集します。
  • EC2インスタンスでAuto Scalingアラートを有効にする
    この項目を有効化することで、EC2インスタンスの作成、削除時にアラートを受信できるようになります。
  • 正常性の重要度を設定
    新規のEC2インスタンスが作成、削除された際に、Amazon監視の重要度を重大または警告にします。
  • Auto Scalingアラートをあげる際のEC2インスタンスの状態
    EC2インスタンスの作成時、削除時、両方のいずれかでアラートをあげます。

Webサービス

操作の実行時間の上限時間を設定します。

  • 操作の実行時間がXミリ秒を超過する場合、Applications ManagerでWebサービス操作レスポンスのログを有効にします。
    ※Webサービス操作の応答は、[.../working/Debug-Info/WebService]にロギングされます。

ping監視

Ping監視のパケット送信について設定します。

  • ping監視のため、Xつのパケットを送信します。
  • pingコマンド:
    Applications ManagerがLinux環境にインストールされている場合、デフォルトのpingコマンド以外にコマンドを指定できます。

データ収集の最適化

監視タイプ、メトリックごとにデータ収集に関する最適化な設定を行います。
※設定可能な項目は、監視タイプごとに異なります。