置き換え可能タグ

「置き換え可能タグ」を使用することで、アラート内容をより具体的に表示することができます。

例として、Tomcatサーバーがダウンした際にメールアクションを実行する場合を想定します。
メールアクション作成時に、「This resource is running $HOSTNAME at port $PORT」と通知メッセージを指定することができます。
この時、Tomcatサーバーがダウンしてメールアクションが実行されると、該当の監視対象のホスト名とポート番号を含んだメッセージが送信されます。
※「$」から始まるタグが、Tomcatサーバーのホストとポート番号に置き換えられます。

また、[プログラムの実行]アクションでカスタムスクリプトに引数を渡すようにする場合にも置き換え可能タグを使用することができます。
例として[プログラムの実行]アクション→[実行するプログラム]で、以下のように引数を加えて設定した場合、$タグが置き換えられます。
設定例:<run.bat $HOSTIP $MONITORNAME $PORT>
置き換え後:<run.bat 191.167.111.27 MyServer 9090>

アクションを手動実行する場合、$タグは置き換えられません。


$タグのパラメーター

タグ 説明
$MONITORNAME 監視の名前
$MONITORGROUP 監視グループ、サブグループ、Webアプリケーショングループの名前
$ATTRIBUTE ステータスや可用性など属性の名前
$ATTRIBUTEVALUE アラートのトリガーとなった属性の値(応答時間、メモリ使用量など)
$SEVERITYASNUMBER 重要度の値
1(クリティカル/ダウン)
4(警告)
5(クリア/アップ)
$SEVERITY 重要度(クリティカル、警告、クリア、アップ、ダウン)
$HOSTIP ホストのIPアドレス
$MONITORTYPE 監視タイプ(Tomcatサーバー、MySQL DBサーバーなど)
$OBJECTNAME カスタム監視属性に関連付けられているMBeanオブジェクト名
$HOSTNAME ホスト名
$PORT ポート番号
$DATE アラートが生成された日時
$OID SNMP OID
$RCAMESSAGE 根本原因(Root Cause)メッセージ

例:SQS_Tomcatサーバー_9085の平均応答時間は、値が652>10msのため「重大」です。
しきい値の詳細:値が10より大きい場合「重大」、10の場合「警告」、10未満の場合「クリア」
$SHORT_MESSAGE $RCAMESSAGEの最初の150文字のメッセージ
$CUSTOM_{COLUMN_NAME} カスタム監視の表形式のメトリックで指定した列名
※スクリプト監視、カスタム監視、データベースクエリ監視でのみサポートしています。
{COLUMN_NAME}をカスタム監視の表形式の列名に置き換えます(大文字、小文字を区別します)。

例:$CUSTOM_name, $CUSTOM_AGE
nameとAGEはカスタム監視の列名です。
$THRESHOLDMESSAGE しきい値プロファイルの各重要度に応じて指定されたメッセージ
$URL アクションがトリガーされた監視のURL
$TECHNICIAN 発生したアラートを承認するユーザー名
$ANNOTATION アラートの詳細メモ
$STATUSFROM 最新の属性ステータスが更新された時刻
$Label リソースラベル
$Configuration Item Id リソースの構成アイテムID
$Department リソースが属する部門
$Description リソースの説明
$Location 名前、フロア、建物、国、都市などの場所
$User / Owner 割り当てられたユーザーまたはオーナーの名前
$ENTITY 監視オブジェクトの一意の識別子
フォーマット「$RESOURCEID_$ATTRIBUTEID」で表現し、
RESOURCEIDは監視ごとに、ATTRIBUTEIDはメトリックごとの一意の値です。
$GROUPHIERARCHY 特定の監視、監視グループの階層
※すべての監視と監視グループで使用できます。
$RCAMSG_PLAINTEXT プレーンテキストによる根本原因(Root Cause)メッセージ
※[プログラムの実行]アクション→[実行するプログラム]の項目で使用できます。

例:SQS_Tomcatサーバー_9085の平均応答時間は、値が652>10msのため「重大」です。
しきい値の詳細:値が10より大きい場合「重大」、10の場合「警告」、10未満の場合「クリア」
$MONITOR_DETAILS_PAGE_URL 監視の概要ページにリダイレクトするURLリンクを表示

$タグの制限事項

タグ 説明
$ATTRIBUTE
$DATE
$MONITORNAME $MONITORGROUP
$MONITORTYPE
$RCAMESSAGE
$SEVERITY
$SEVERITYASNUMBER
すべての監視、監視グループで使用できます。
$HOSTIP
$HOSTNAME
$PORT
監視グループ、URL、URLシーケンス監視、スクリプト監視、WMIカウンター、Webサービスでは使用できません。
$OBJECTNAME JMXカスタム属性でのみ使用できます。
$OID SNMPカスタム属性でのみ使用できます。
$URL URL監視のみで使用できます。
$HOSTIP
$HOSTNAME
Ping監視、ファイル監視では使用できません。