ログ検索のための簡易ガイド

ログ検索とは?

ログ検索とは、各種のネットワークエンティティによって生成された生ログから、特定のイベントを検索するプロセスです。毎日、ネットワークで多数のログが生成され、さまざまなネットワークアクティビティ(成功または失敗したログイン試行、ファイルの開封や変更など)が記録されています。データが大量にあるため、手動でのログ調査は困難ですが、ログ検索を使用すれば、ユーザーはクエリの作成や検索を簡単に実施できます。

ログ検索の種類

クエリの複雑さに応じて、2種類の検索を使用できます。

  • 基本検索
  • 高度検索

基本検索

基本検索では、検索ボックスにクエリを入力するだけで、あらゆる対象を検索できます。検索を簡素化するために、サジェスト機能による検索候補が入力中に表示されます。

基本検索では、ワイルドカード、フレーズ、ブール演算子を使用できます。

基本検索の種類

  • ブール検索:キーワードと3つの主要なブール演算子(AND、OR、NOT)の組み合わせを使用して検索を実行します。より正確で関連性の高い結果が提供されるため、関連性の低い結果に注意を向けることなく、関連性の高い検索結果を確認できます。
  • 構文:<フィールド名>=<フィールド値> <ブール演算子> <フィールド名>=<フィールド値>

  • 比較検索:比較演算子(=、!=、>、<、>=、<=)を使用して、検索条件やクエリに基づいてデータを照合し、検索します。
  • 構文:<フィールド名> <比較演算子> <フィールド値>

  • ワイルドカード検索:ワイルドカード文字は、特定の語を検索する際、その語に一部不明な文字がある場合にクエリで使用します。不明な文字が1文字の場合は(?)、複数文字の場合は(*)を使用します。
  • 構文:<フィールド名> = "<部分的なフィールド値>< ワイルドカード文字>

  • フレーズ検索:2つ以上の単語を二重引用符'(" ")で囲んで、1つの単位として検索することをフレーズ検索といいます。入力したとおりのフレーズを含む検索結果のみが表示されます。
  • 構文:<フィールド名> = "<部分的なフィールド値>"

高度検索

高度検索は、基本検索と同様にシンプルな使い勝手ですが、より複雑な検索を実施できる機能です。複数のイベントと属性を相関させて根本原因を分析する場合に使用します。

複数の検索条件のグループを同時に適用して検索可能です。フィルター機能によって、特定のイベントタイプ・重大度・その他の属性を除外し、検索を絞り込みできます。

ログ検索が重要である理由

  • ネットワークでは、毎日大量のログが生成されます。これらのログには、成功したログイン試行や失敗したログイン試行、ファイルの開封、ファイルの変更などのネットワークアクティビティが記録されています。データが大量にあるため、手動でのログ調査は困難です。ログ検索を使用すれば、ユーザーはクエリの作成や検索を簡単に行なえます。
  • ログ検索を理解すれば、重要な設定変更につながる可能性のある問題や、アプリケーションやネットワークに関する、影響範囲の広い問題に対処できるようになります。
  • ログ検索によって、セキュリティインシデントの詳細を簡単に確認できるため、フォレンジック分析に役立ちます。
  • ログ検索は、特定の時刻、または2つのタイムスタンプの間に発生したイベントのログを特定するのに役立ちます。

この記事では、ログ検索の種類とその重要性について説明しました。
EventLog Analyzerのようなログ管理ツールは、包括的なログ管理や複数のログ検索に対応しています。アプリケーション監査、セキュリティ分析、ログ管理など、多くの優れた機能を備えており、ログ管理のあらゆるニーズに対応するソリューションです。EventLog Analyzerの30日間の無料評価版で、すべての機能を実際にお試しいただけます。