ユーザー名-IPマッピング

通常Firewall Analyzerは、ファイアウォールを介して発生した通信の送信元や宛先情報をIPアドレスで表示します。
本機能ではレポートで表示するIPアドレスと、ユーザー名やホスト名、MACアドレスとの紐づけを実現します。

ユーザー名とIPアドレスとのマッピングは、AD(Active Directory)連携やプロキシサーバーのログ情報を使用し、
ホスト名/MACアドレスとIPアドレスとのマッピングは、DHCPサーバーのログ情報を使用します。

管理対象装置が生成するログ内に「user」フィールドが含まれる場合、レポート上のユーザー項目に表示されます。
「user」フィールドが含まれない場合、「Unknown」ユーザーとして表示されます。


[設定]→[その他]→[ユーザー名-IPマッピング]画面には、以下の設定タブが存在します。

設定後、新たに受信したログを対象にマッピングが行われます。

DHCP

DHCPサーバーのログと関連付けることで、レポート上でIPアドレスの代わりに「ホスト名/MACアドレス」を表示します。


以下の手順で、DHCPサーバーの追加ならびに対象装置への割り当てを行います。

  1. [設定]→[その他]→[ユーザー名-IPマッピング]→[DHCP]を表示
  2. 画面右上の[インポート]をクリック
  3. プロファイル名を任意に入力し、以下のいずれかから、DHCPサーバーのログをインポート
    • ローカルホスト
      ローカルサーバー上のDHCPサーバーログをインポートします。
      • ローカルサーバーからFirewall Analyzerにアクセスした場合
        3種のインポートタイプ「ファイル」、「ディレクトリ」、「スケジュール」の中から選択します。
      • リモート端末からFirewall Analyzerにアクセスした場合
        1種のインポートタイプ「ファイル」を選択します。
    • リモートホスト
      リモートサーバー上のDHCPサーバーログをインポートします。
  4. DHCPサーバーに割り当てる装置を選択し、[保存]

[DHCP]画面に表示される各項目は以下の通りです。

項目 説明
DHCPサーバー名 インポートプロファイル作成時に入力したプロファイル名です。
スケジュール スケジュールインポートを設定した場合に、スケジュールの内容を確認できます。
ステータス DHCPサーバーログのインポート状況を表示します。
インポート時間 インポートの実施時刻を表示します。
割り当てられた装置 プロファイルに適用されている装置情報を表示します。
アクション
  • 装置のクリア
    割り当てられた装置の関連付けを解除します。
  • 編集
    インポート設定を編集します。
  • 削除
    インポート設定を削除します。
リストを表示 DHCPサーバーログによりマッピングされた、IPアドレスとホスト名を一覧表示します。

以降にインポートされたDHCPログのホスト名は、関連付けられたファイアウォールログのIPアドレスと関連付けられます。

DHCPログとのマッピングを無効化する場合には、画面右上の[無効]をクリックしてください。


AD連携を行なうことで、IPアドレスと対応する「ユーザー名」を関連付け、レポート上に表示します。

以下の手順で、Active Directory情報の追加、対象装置への関連付けを行います。

  1. [Active Directory]タブをクリックし、画面右上の[追加]をクリック
  2. 以下の情報を入力し、関連付ける装置を選択
    • ドメイン名:環境で使用しているドメイン名
    • プライマリドメインコントローラー:ドメインコントローラーのIPアドレス
    • ユーザー名:ドメインコントローラーの認証情報(ユーザー名)
    • パスワード:ドメインコントローラーの認証情報(パスワード)
    • 除外するユーザー:除外するユーザー名がある場合に、入力
  3. 保存後、結果が[成功]となっていることを確認

以降に受信するファイアウォールログとAD連携が行われます。

ADサーバーに対してWMIを使用して、イベントログID「4768」と「673」を参照し、ユーザー名/IPアドレス情報を取得します。


プロキシ

プロキシサーバーと関連付けを行うことで、IPアドレスに対応する「ユーザー名」を関連付け、レポート上に表示します。

以下の手順で、プロキシサーバー情報の追加、対象装置への関連付けを行います。

  1. [プロキシ]タブのプロキシサーバーの一覧より[編集]アイコンをクリック
    ※Firewall Analyzerにプロキシサーバーが追加されている場合に、一覧に表示されます。
  2. プロキシサーバーと関連付けるファイアウォールを選択し保存

Windows環境で、Active Directoryと既に関連付けされている装置は、割り当て時には選択できません。


手動マッピング

ファイルインポートによる手動マッピングで、IPアドレスと「ユーザー名」を関連付けます。
インポート可能なファイル形式は、「.txt」または「.csv」です。

以下の手順で手動マッピングを設定します。

  1. [手動マッピング]タブを開き、画面右上の[インポート]をクリック
  2. プロファイル名を任意に入力
  3. ローカルホストまたはリモートホストにあるファイルを選択し、割り当て対象の装置を指定の上、インポートを実施
    ローカルホストの場合:
    リモートホストの場合:

ファイルサンプル(.txt):<IPアドレス=ユーザー名>
192.168.222.74 = mari
192.168.222.75 = rev
192.168.222.76 = dev
192.168.222.77 = satya

ファイルサンプル(.csv):<IPアドレス,ユーザー名>
192.168.222.74,mari
192.168.222.75,rev
192.168.222.76,dev
192.168.222.77,satya