データベース移行

Log360の組み込みデータベースサーバー(PostgreSQL)は、MS SQL Serverまたは別インスタンスのPostgreSQLサーバーに変更できます。

重要事項

  • サポート対象のデータベース移行:
    • PostgreSQLサーバーから、MS SQL Serverまたは別インスタンスのPostgreSQLサーバー
    • MS SQL Serverから、PostgreSQL Serverまたは別インスタンスのMS SQL Server
  • サポート対象のデータベースバージョン:
    • PostgreSQL:10~14
    • MS SQL:2005以降
  • 続行する前にデータベースのバックアップをご取得ください。
  • MS SQL Serverへの移行前に、Microsoftが推奨するWindowsのアップデートを適用することを推奨します。

MSSQL移行の前提条件

  • SQL Serverがインストールされているディレクトリから「bcp.exe」ファイルと「bcp.rll」ファイルをコピーして、Log360のbinフォルダー( <Log360_インストールディレクトリ\bin)に貼り付けます。
    • bcp.exeファイル:<MSSQL_インストールディレクトリ>Client SDK\ODBC\...\Tools\Binn\bcp.exe
      例)C:\Program Files\Microsoft SQL Server\Client SDK\ODBC\...\Tools\Binn\bcp.exe
    • bcp.rllファイル:<MSSQL_インストールディレクトリ>\\Client SDK\ODBC\...\Tools\Binn\Resources\1033\bcp.rll
      例)C:\Program Files\Microsoft SQL Server\Client SDK\ODBC\...\Tools\Binn\Resources\1033\bcp.rll
  • MS SQLに移行するには、MS SQL Serverのバージョンに従って、対応するSQL Native ClientをLog360サーバーにインストールしてください。
  • MS SQL Serverバージョン Native Client
    2008 ダウンロード
    2012 ダウンロード
    2014 ダウンロード
    2017 ダウンロード
    2019 ダウンロード

    注記:Log360は、MS SQL Serverバージョン2022もサポートしています。

  • MS SQL Serverでファイアウォールが有効になっている場合は、TCPポートとUDPポートを開く必要があります。
  • 移行先のMS MS SQL Serverで強制暗号化が有効になっている場合は、以下の手順を実施してください。
    1. 証明書「.cer」形式に変換します。
      • [IIS マネージャー]を開きます。
      • [サーバー証明書]をクリックします。
      • 使用する証明書を開き、[詳細設定]タブをクリックします。
      • [ファイルにコピー]をクリックします。
      • 表示される証明書のエクスポートウィザードで[次へ]をクリックします。
      • [秘密キーのエクスポート]画面で、[いいえ、秘密キーをエクスポートしません]を選択し、[次へ]をクリックします。
      • [エクスポート ファイルの形式]画面で、「DER encoded binary X.509 (.CER)」または「Base-64 encoded X.509 (.CER)」のいずれかを選択し、[次へ]をクリックします。
      • ファイルの名前を入力し、[次へ]をクリックしてから[完了]をクリックします。
    2. コマンドプロンプトを開き、「<製品インストールディレクトリ>\jre\bin」に移動します。以下のコマンドを使用して、証明書をJavaキーストアに関連付けます。
    3. keytool -import -v -trustcacerts -alias myserver -file pathofthecert\certname.cer -keystore "..\lib\security\cacerts" -keypass changeit -storepass changeit -noprompt

      「pathofthecert」は証明書が保存されている場所です。「certname」は証明書の名前です。

      証明書はJavaキーストアに追加されます。


PostgreSQL移行の前提条件

  1. 製品がインストールされているリモートマシンを開き、「<製品インストールディレクトリ>\pgsql\data\pg_hba.conf」に移動します。
  2. 「pg_hba.conf」ファイルを開き、ホストのIPアドレスとサブネットマスクのエントリを「0.0.0.0/0」として追加します
  3. <製品インストールディレクトリ>\pgsql\data\postgresql.conf」に移動します。
  4. 「postgresql.conf」を開き、「Listen_addresses」を「*」に変更し、行頭の「#」を削除します。

外部PostgreSQLのデータベースバックアップ

  1. PostgreSQLがインストールされているマシンで、「<PostgreSQL_インストールディレクトリ>\data」に移動し、「posgresql.conf」ファイルを開きます。「wal_level」エントリを検索します。エントリのコメントを解除し、値を「archive」に変更します。
  2. 「<PostgreSQL_インストールディレクトリ>\lib」フォルダーと「<PostgreSQL_インストールディレクトリ>\bin」フォルダー内のすべてのファイルをコピーし、それぞれ「<製品インストールディレクトリ>\pgsql\lib」フォルダーと「<製品インストールディレクトリ>\pgsql\bin」フォルダーに貼り付けます。「<製品インストールディレクトリ>」は、自動バックアップスケジューラーを設定するLog360またはコンポーネント製品のホームディレクトリを指します。
  3. 外部PostgreSQLサーバーを再起動します。

注記:PostgreSQLサーバーを更新するたびに、上記の手順1~3を繰り返します。


データベースの移行手順

重要:手順の実施前に、Log360のバックアップ/スナップショットを取得してください。

  1. コマンドプロンプトを開き、「<Log360_インストールディレクトリ>\bin」に移動します。
  2. shutdown.bat」を実行してLog360を停止します。
  3. changeDB.bat」を実行します。
  4. [サーバーの種類]から、切り替える予定のデータベースサーバーを選択します。
  5. [PostgreSQL Server]を選択した場合は、以下のようになります。
    • [ホスト名][ポート]に、PostgreSQLデータベースサーバーのホスト名またはIPアドレスとポート番号を入力します。
    • 新しいデータベースを作成するために必要な権限を持つユーザーのユーザー名とパスワードを入力します。
  6. [MS SQL Server]を選択した場合は、以下のようになります。
    • bcp.exe」と「bcp.rll」ファイルをbinフォルダーに手動で移動します。
    • [ホスト名][ポート]に、MS SQLデータベースサーバーのホスト名またはIPアドレスとポート番号を入力します。
    • [サーバーインスタンスを選択]で、使用するSQL Serverインスタンスを選択します。
    • 認証には、Windowsの認証情報またはSQLサーバーのユーザーアカウントのいずれかを使用できます。
    • SQLサーバーのユーザーアカウントを使用する場合は、[SQL Server]を選択し、ユーザー名とパスワードを入力します。
    • Windowsの認証情報を使用する場合は、[Windows]を選択し、Windowsドメインユーザーアカウントのユーザー名とパスワードを入力します。

      注記:使用するユーザーアカウントには、選択したMSSQLサーバーにデータベースを作成するためのアクセス許可が必要です。

  7. 古いデータベースから新しいデータベースにデータをコピーするために、[既存のデータを移行]にチェックを入れます。
  8. 重要:Log360の新規インストールのデータベースを変更する場合のみ、チェックボックスをオフのままにしてください。

  9. 移行先のMSSQLサーバーで強制暗号化が有効になっている場合は、[SSL接続]にチェックを入れます。
  10. [接続をテスト]をクリックし、接続が確立されるまで待ちます。
  11. テスト接続が正常に確立されたら、[DBをコンフィグ]をクリックして移行を開始します。