M365ライセンスの委任

ライセンス委任機能は、技術者に委譲された Microsoft 365 ライセンスを効率的に管理するのに役立ちます。技術者、ドメイン、仮想テナントごとにライセンス使用量を制限できます。

技術者ベース: 管理者は選択したライセンスを技術者に委任し、技術者の使用数を制限することができます。たとえば、管理者が技術者 Aに、15のExchange Onlineライセンスを委任した場合、技術者 Aは、15を超えるExchange Onlineライセンスをユーザーに割り当てることはできません。

ドメインベース: 管理者は、ドメインの選択的なライセンスを委任し、ドメインの使用数を制限することができます。たとえば、管理者がドメインAに10のMicrosoft Swayライセンスを割り当てた場合、技術者はドメインAのユーザーに10以上のMicrosoft Swayライセンスを割り当てることはできません。

Virtual-tenant-based仮想テナントベース: 管理者は、仮想テナントに対して選択的なライセンスを委任し、仮想テナントでの使用数を制限することができます。たとえば、管理者が仮想テナント Aに 10の Power BI ライセンスを割り当てた場合、技術者は仮想テナント Aのユーザーに、10を超える Power BIライセンスを割り当てることはできません。

注記: これら3つの制約があり、タスクがこれらの条件の1つも満たさない場合、タスクはエラーメッセージとともに失敗します。

: ライセンス技術者ベースの委任の場合、上限は 10で、仮想テナントベースの上限は 50です。その技術者が仮想テナントですべてのカウントを使用した場合、技術者の残りライセンスは0、仮想テナントの残りライセンスは40になります。ここで、この技術者は、仮想テナントに 40のライセンスが残っていても、このライセンスを割り当てることはできません。

ライセンス委任ワークフロー

License restriction workflow
  1. 技術者は、M365 Manager Plusポータルを使用して、ユーザーのMicrosoft 365ライセンスを割り当てまたは削除することができます。
  2. 技術者がユーザーにライセンスを割り当てようとすると、M365 Manager Plusは、選択したライセンスが技術者に委任済みかどうかを確認します。
  3. 技術者がライセンスを委任されていない場合、タスクは失敗します。
  4. ライセンスが技術者に委任されている場合、技術者のライセンス委任制限、ユーザーのドメイン、および選択した仮想テナントがチェックされます。
  5. 上記の手順は、ユーザーにライセンスを割り当てる前に行う必要があります。
  6. 管理者が委任しようとしているライセンス数より、委任可能なライセンス数が少ない場合、タスクは失敗し、エラーメッセージが表示されます。
  7. 委任するライセンスが十分にある場合、タスクは実行され、ユーザーには委任されたライセンスが割り当てられます。
  8. ユーザーにライセンスが正常に追加されると、ライセンス使用カウントが 1つ増えます。
  9. ユーザーがすでにその特定のライセンスを持っている場合、タスクは変更とみなされ、ライセンス使用カウントは変わりません。
  10. タスクがユーザーに割り当てられたライセンスを削除するものであった場合、タスクが実行されると、ライセンス使用カウントは1つ減少します。

注記: タスク実行中に仮想テナントを選択するために、技術者はユーザーが属する特定の仮想テナントを選択するか、デフォルトの仮想テナントを選択することができます。 技術者がデフォルトの仮想テナントを選択し、ユーザーが複数の仮想テナントに該当する場合、優先順位の最も高い仮想テナントが製品によって自動的に選択されます。例えば、あるユーザーが仮想テナントA、B、Cに該当し、仮想テナントBの優先順位が最も高い場合、仮想テナントBが自動的に選択されます。