装置の追加

概要

Network Configuration Managerを起動してWebコンソールに接続後、インベントリ画面に装置を追加します。
1台ずつ追加することも、一括でまとめて追加することも可能です。

Network Configuration Managerでは、インストールサーバーからアクセス可能な装置のIPアドレスをベースに、装置を個別に追加します。
スタック構成の場合も同様に、スタックメンバーの装置を個別に追加します。
※1つのスタックIP(共通IP)でスタックが構成されており、そのIPアドレスのみで管理が可能な場合、該当のスタックIPのみ追加します。


装置の追加方法

装置をインベントリに追加する方法は3つあります。

  1. 装置ディスカバリ機能で、SNMP対応装置を検出
  2. 手動で装置を1つずつ追加
  3. ファイルインポートによる追加

各追加手順の詳細は、以降の項目を確認してください。


装置のディスカバリ(SNMP認証)

前提条件

  • ディスカバリはSNMP対応装置に対して使用できます。事前に装置がSNMPに対応しているか確認してください。
  • [設定]→[装置管理]→[sysObjectIDファインダー]に、追加する装置のsysObjectIDが事前に追加されている必要があります。
    [sysObjectIDファインダー]について

ディスカバリ

ネットワーク内に存在するSNMP対応装置を検出して、Network Configuration Managerインベントリに追加します。


ディスカバリを開始するには

  1. [設定]→[ディスカバリ]を表示し、[ネットワークディスカバリ]をクリック
  2. ディスカバリウィザードで、ディスカバリ方法を選択
    • 単一のIPアドレス指定
    • IPアドレス範囲指定
    • CSVファイルでディスカバリする装置を指定
  3. 必要に応じて、SNMPプロファイルを作成(デフォルトPublicが追加されています)
    • Network Configuration ManagerはSNMPの各バージョンをサポートします(v1、v2c、v3)。
    • 認証プロファイルの名前を入力してください。
    • 選択したSNMPバージョンに応じてSNMP認証情報を入力します。

    v1 v2c v3
    SNMPポートを入力
    Readコミュニティ(必須)
    Writeコミュニティも指定可能
    SNMPポートを入力
    Readコミュニティ(必須)
    Writeコミュニティも指定可能

    SNMPポートを入力します。

    ユーザー名:メッセージ受信者の代理人として、そのユーザー名を入力します。

    コンテキスト名:SNMPコンテキスト名を入力します。

    認証プロトコルとパスワード:MD5かSHAのいずれかを選択し、パスワードを入力します。

    暗号化:DESまたはAES128/192/256を選択し、パスワードを入力します。
    メモ:認証方法を設定した後に選択可能です。

  4. IPアドレス、認証プロファイルを選択後、[ディスカバリ]をクリック
    ディスカバリ後、装置が自動で検出され、インベントリに追加されます。
認証プロファイルを追加、編集、削除するには、[設定]→[ディスカバリ]→[認証設定]から操作できます。
複数装置のディスカバリにCSVを使う場合のフォーマット

装置情報を含むCSVファイルを読み込むことで複数の装置をディスカバリできます。

※ディスカバリ画面で[CSVファイル]を選択し、サンプルファイルをダウンロードすることができます。

  • ディスカバリする装置のホスト名またはIPアドレスを入力します。
  • 各エントリは別々の行に入力する必要があります。
  • 対象装置のホスト名とIPアドレスの両方を入力する場合は、スペースまたはタブでそれらのエントリーの記載を分割する必要があります。

例として、ファイルの一般的な記載内容は次のようになります。

cisco805
172.21.2.101,Cisco2081,Cisco 2800 Series


ディスカバリステータスの確認

ディスカバリ開始後、ディスカバリの状況をリアルタイムで確認できます。ディスカバリの進捗状況(完了率)と、最終結果(成功・失敗や、インベントリへの追加状況)がわかります。
失敗の際は、原因も推定して表示します。

「ディスカバリレポート」をクリックすると、各ディスカバリのステータスがリアルタイムでわかるだけでなく、過去に実施したディスカバリの履歴も表示されます。


インベントリにない装置

対象装置のsysObjectIDがNetwork Configuration Managerに追加されていない状態でディスカバリを実行した場合、
該当装置は、[設定]→[ディスカバリ]→[インベントリにない装置]に追加されます。

その場合、該当装置のsysObjectIDが[sysObjectIDファインダー]に追加されているか確認してください。
追加されていない場合は、装置テンプレートへの関連付けを行い、再度対象装置の追加を実施します。
※以降に記載の[装置の手動追加]では、手動追加を試行することができます。


装置の手動追加

対象装置で、SNMPが有効になっていない、サポートされていない場合に、手動で装置を追加することができます。

  1. [インベントリ]→[装置]画面に移動し、画面右上の「+」マークをクリック
  2. 追加する装置のホスト名またはIPアドレス、プルダウンから装置のベンダー、装置テンプレート、シリーズ/モデルを入力し、「追加」をクリック
  3. 装置の追加が終了すると、認証情報の入力へと進みます。

テキストファイルから装置をインポート

テキストファイルから装置をインポートしてインベントリに追加することもできます。本機能を使用する場合には、ファイルの記載内容を、指定フォーマットに合わせてください。

ファイル内のエントリが以下のフォーマットであることを確認してください(カラム名はカンマ区切りで分けてください)。

フォーマット:
<Hostname or IP Address>,<Device Template Name>,<Series>,<Model>

例:
catalyst2900,Cisco IOS Switch,2900,2924
192.168.111.11,Cisco IOS Router,800,805
192.168.111.22,Force10 E-Series Switch,E600
procurve2524,HP Procurve Switch

テキスト ファイルから装置をインポートするには、

  1. [インベントリ]→[装置]画面に移動し、画面右上の「+」マークをクリック
  2. [テキストファイルから装置をインポート]→[参照]の順にクリックして、テキストファイルをインポート
  3. インベントリ画面を確認し、装置が追加されているか確認

ホスト名の一括編集

装置のディスカバリや追加の際に、DNSの問題によって装置名が正しく表示されない場合があります。その場合、ファイルインポートにより、ホスト名の一括更新ができます。

単一装置のホスト名は、装置スナップショットページ→[概要]タブ→[装置情報の編集]→[装置名]から、Network Configuration Managerで表示するホスト名を変更できます。
複数装置の場合は、以下の手順で一括編集ください。

  1. [インベントリ]→[装置]画面で対象装置をチェック→[・・・]より[ホスト名の更新]を選択
  2. 更新方法として、以下の3つの選択肢があります。
    • DNSサーバー
    • SNMP
    • テキストファイル

DNSサーバーでホスト名更新

インベントリで選択した装置を対象に、DNS解決でホスト名を更新します。

  • DNSサーバーに対象装置のIPアドレス、ホスト名が登録されている必要があります。
  • DNSサーバーによる更新では、Network Configuration Managerをインストールしているサーバーからnslookupを使用して更新を行います。

SNMPでホスト名更新

対象装置に該当するSNMPプロファイルを選択し、ホスト名を更新します。
対象装置がSNMPに対応している必要があります。
※SNMPプロファイルは、[設定]→[ディスカバリ]→[認証設定]画面の[SNMP]タブから作成します。


テキストファイルでホスト名更新

テキストファイルに記載されている装置のホスト名を更新します。一括編集には、新しいホスト名をファイルに記載してください。
またファイルには、対象装置のIPアドレスを記載する必要があります。

以下のフォーマットでテキストファイルを作成してください

フォーマット:<IP Address> <New Host Names>
例:
192.168.111.11 CiscoIOSRouter
192.168.111.22 Force10E-SeriesSwitch

テキストファイルから装置をインポートするには、以下の手順で実施してください。

  1. [ホスト名の更新]画面で、[テキストファイルを選択]
  2. [ファイルを選択]から、対象のテキストファイルを指定し、[ファイルの読み込み]をクリック
  3. ホスト名が入力内容に従って変更されます。
  4. インベントリを確認し、ホスト名が変更されているか確認してください。

装置の削除方法

[インベントリ]→[装置]画面に追加した装置を削除する場合には、以下の操作を行います。

  1. [インベントリ]→[装置]画面で、削除対象ホスト名左にチェック
  2. 画面右上の削除アイコンをクリック
  3. メッセージ「選択した装置を除外しますか?」を確認し、OKをクリック
  4. [インベントリ]→[装置]画面一覧から対象装置が削除されていることを確認