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Windows Defenderのマルウェア対策プラットフォームを更新する方法


この記事では、Windows Defender(Microsoft Defender ATP)のマルウェア対策プラットフォームを、Desktop Centralの機能を用いて更新する方法について説明しています。

Windows Defenderのマルウェア対策プラットフォームを更新する方法

Windows Defender マルウェア対策プラットフォームとは

Windows Defenderの更新には2種類あり、「セキュリティインテリジェンスの更新」と「製品の更新」に分類されます。Microsoft社の説明によると、前者は、Microsoft Defender(Windows 10 Enterprise E5またはMicrosoft 365 E5などのサブスクリプションのみに含まれる)サービスを指し、後者は「マルウェア対策プラットフォーム」を指すようです。
(参考: Microsoft Defender のウイルス対策更新プログラムを管理し、ベースラインを適用する, Microsoft社)

正確なパッケージ名は「Microsoft Defender マルウェア対策用のプラットフォーム用の更新プログラム」であり、毎月の更新プログラム (KB4052623)としてWindows Update/WSUS経由で提供されます。そのため、本更新プログラムが未適用の場合、Windows Updateにおいては欠落パッチがある状態と見なされます。

現在Microsoft社からの提供方法が制限されているため、Desktop Centralのパッチ管理機能では、マルウェア対策プラットフォームを配布できません。以下の代替方法をご検討ください。

 


Desktop Centralを用いて、Windows Defenderマルウェア対策プラットフォームを更新する方法

Desktop Central のカスタムスクリプト機能を用いて、Windows Defenderマルウェア対策プラットフォームをダウンロードするスクリプトを実行することで、Windows Defender プラットフォーム更新が可能です。なお、この方法はDesktop Central 10.0.519以降において対応しています。

  1. Microsoft Powershell Galleryにアクセスし、最新版の PSWindowsUpdate をダウンロードします (nupkg 形式でダウンロードした場合、拡張子をzipに変更し、解凍します)。
    PSWindowsUpdate
     
  2. 続いてこちらのPSInstallUpdates.zipを右クリック > 名前を付けてリンク先を保存 を選択してダウンロードし、zipフォルダーの解凍後、PSInstallUpdates.txtの拡張子を.ps1に変更します。
     
  3. Desktop Centralコンソール画面 > 構成タブ > 設定 > スクリプトリポジトリ を開き、[スクリプトの追加]をクリックします。
     
  4. PSInstallUpdates.ps1をスクリプトリポジトリに追加します。
    • スクリプト名: 参照をクリックして、先ほど拡張子を変更した PSInstallUpdates.ps1 を選択します。
    • 引数: 空欄のままにします。
    • プラットフォーム: Windowsを選択します。
    • 説明: 必要に応じて説明を追加します。
    • [追加]をクリックします。
  5. カスタムスクリプトを構成します。
       

    • スクリプト名: PSInstallUpdates.ps1を選択します。
    • 引数: (インストールしたいKB番号を入力します。すべての更新プログラムを適用する場合は空欄にします)
    • 依存ファイル: 先ほどダウンロードしたPSWindowsUpdate.zipを選択します。
    • 終了コード: 0のままにします。
    • 間隔: 1回ごと を選びます。
    • トラブルシューティングのためにログを取得する: チェックを入れます。
  6. 配布/適用対象を設定します。
     
  7. 必要に応じて、実行設定で再試行回数と通知有効化を構成します。
     
  8. 「配布」または「今すぐ配布」をクリックします。

以上の手順で、Windows Defenderマルウェア対策プラットフォームを更新することができます。

ご利用の際は、かならず本番環境への適用前にテスト端末への適用を実行し、お客様ご自身での検証をお願いいたします。