【既知の不具合】10.0.572より前のビルドから10.1.2137.11にアップグレード後にRedHat指定システムの同期が失敗する
作成日:2022年5月10日 | 更新日:2022年5月23日
【既知の不具合】10.0.572より前のビルドから10.1.2137.11にアップグレード後にRedHat指定システムの同期が失敗する
【確認ビルド】
Desktop Central 10.0.479から10.1.2137.11へのアップグレード
【問題】
Desktop Central 10.0.572より前のビルドから10.1.2137.11にアップグレード後に、特定の場合にRed Hat指定システムの同期に失敗します。なお本件はDesktop Centralを使用してRed Hat Enterprise Linux8(RHEL8)を管理をしている場合にのみ影響があります。また10.0.572以降で初めてRHEL8を管理下におき、10.1.2137.11にアップグレードする場合には本件は発生しません。
【原因】
(A)10.0.572より前のビルドはRHEL8のパッチ管理に対応していません
(B)10.1.2121.1から指定システムのエージェントの一部ファイルの自動更新が制限されました
上記2つの要因が複合して、下記のいずれかのシナリオが生じる場合に、指定システムの同期失敗が発生します。
(1)10.0.572より前のビルドからRHEL8を管理下に置き、10.1.2137.11にアップグレードした場合;
原因(A)によりrh-yum-cache.repoに誤った書き込まれた情報に起因して、同期が失敗します。
(2)10.0.572より前のビルドではRHEL8を管理下に置いておらず、10.1.2137.11にアップグレード後、初めてRHEL8を管理下に置いた場合;
原因(B)によって、RHEL8の管理に必要な一部ファイルが更新されず、(1)を引き起こして同期が失敗します。この挙動については不具合となり次回ビルド以降で修正予定です。
【解決策】
ビルドアップグレード後に下記いずれかの解決策を実行してください。(1)と(2)どちらのシナリオに対しても、いずれか一方を選択して実行していただけます。
(解決策1)
アップグレード後に指定システムで下記の操作を行ってください。
1. エージェントをアンインストールします。
2. ターミナルから次のコマンドを実行します。
・sudo rm -rf /var/cache/yum/x86_64/7Server/*-dc-cache
・sudo rm /etc/yum.repos.d/rh-yum-cache.repo
3. エージェントをインストールします。
4. コンソール上から指定システムに指定します。
(解決策2)
アップグレード後に指定システムで下記の操作を行ってください。
1. ターミナルから次のコマンドを実行します。
・cd /usr/local/desktopcentralagent/bin/ ; chattr -i dcrhyumcache dcrhyumcache.zip dcrhyumcache.zip.tmp dcrhyumcache.gpg privateKey.pgp(お使いのビルドによっては一部ファイルが存在しない場合があります。存在するファイルのみ指定してください)
・sudo rm -rf /var/cache/yum/x86_64/7Server/*-dc-cache
・sudo rm /etc/yum.repos.d/rh-yum-cache.repo
2. 90分待ち、コンソール上から同期します。
【対応】
次回以降のビルドで、不具合対応のための修正をいたします。