Windows 11 21H2 の適用方法
作成日:2022年7月15日 | 更新日:2023年10月19日
この記事では Patch Manager Plus Cloud を使用して、 Windows 11 22H2 Feature Update を適用する方法について説明しています。
なお、21H2はWindows 11で最初にリリースされたバージョンとなるため、Windows 10 からWindows 11へのアップグレード方法についても説明しています。
Windows 11 21H2 Feature Packの適用
前提条件
- システム要件を満たす
Windows 10 からのアップグレードの場合、配布対象が Windows 11 のシステム要件を満たしていることを確認します。必要に応じて、Microsoft社の PC正常性チェックアプリ を実行して、要件を確認してください。 - パッチDBの設定において、「任意のアップデート」(Optional Update)にチェックが入っている
管理タブ > パッチ設定 > パッチDBの設定 > 管理するパッチの種類を選択する > Windows において、Feature Updateが選択されていることを確認します。※Windows 11へのアップグレードを伴うパッチはFeature Updateではなく、「任意のアップデート」(Optional Update)として表示されます。 - パッチの拒否設定において、該当するパッチを拒否済みに設定していない
パッチの拒否を設定すると、指定したパッチは欠落パッチに表示されず、配布の対象外となります。 - 最新の更新プログラムが適用されている
月例更新プログラムに含まれる最新のCumulative Updateが適用されていない場合、Feature Updateのインストールに失敗する場合があります。Feature Updateの適用失敗の可能性を低減するため、Cumulative Updateを事前に配布しておくことを推奨します。
Feature Updateの配布・適用手順
OSのエディション、および配布対象のエージェントが配信サーバー配下(配信サーバー経由で通信する)かどうかで手順が異なります。
- Windows 11 Enterprise Editionの場合(配信サーバー経由)の手順
- Windows 11 Enterprise Editionの場合(直接通信)の手順
- Windows 11 Enterprise Editionの場合(有効化パッケージ)を配布する手順 New!
- Windows 11 Professional Editionの場合(配信サーバー経由)の手順
- Windows 11 Professional Editionの場合(直接通信)の手順
- Windows 11 Enterprise Editionの場合(有効化パッケージ)を配布する手順 New!
- その他のエディション(Home, Proなど)の場合 (配信サーバー経由)の手順
- その他のエディション(Home, Proなど)の場合 (直接通信)の手順(有効化パッケージ)
- トラブルシューティング
配布やインストールに失敗した場合は手動配布の構成設定において指定した回数再試行されます。指定した期間内にコンピューターと通信できなかった場合に配布失敗と見なすよう構成するには、構成の有効期限を入力します。(期限までに配布できなかった場合、ステータスが「期限切れ」となります)。
Windows 11 Enterprise Editionの場合(配信サーバー経由)の手順
ISOファイルを手動でダウンロードし、配信サーバー内に保存する方法です。そのため、この方法を実行するには配信サーバーが必須です。
- 配布対象のコンピューターでCumulative Update などのOSパッチが欠落している場合、あらかじめ配布しておきます。
- ボリュームライセンスセンターからWindows 11 ISOイメージファイルをダウンロードします。
- 配信サーバーにアクセスし、パッチリポジトリ(パッチストア)を開きます。パッチリポジトリのパスは、<配信サーバーのインストールディレクトリ>\replication\store です。
- ダウンロードしたISOファイルをパッチリポジトリにコピーし、ファイル名を以下のように変更します。
日本語環境の64ビット: 109023-Win11_21H2_Jp_enterprisex64.iso
日本語環境(NEC)の64ビット: 109023-Win11_21H2_Jpn_enterprisex64.iso※ その他の言語の環境へ配布する場合は、使用するISOファイルおよび変更するファイル名が異なります。複数言語のFeature Updateを配布する場合は、各言語ごとにISOファイルをダウンロードして配布を実行します。ファイル名に関してはこちらをご覧ください。
- パッチの手動配布機能を使用して、更新プログラムを配布します。手動配布の詳細な手順はこちらのナレッジをご覧ください。
※ Feature Update(機能更新プログラム)の自動配布は推奨されません。手動配布をご利用ください。 - Patch Manager Plus Cloudにログインし、パッチ管理タブ > パッチ > サポート済みパッチ を開きます。
Windows 11 へアップグレードするFeature Packは欠落パッチとして表示されません。
- サポート済みパッチから検索して、以下のパッチにチェックを入れ、[パッチのインストール]をクリックしてパッチ配布を構成します。
- パッチID:109024 - Feature Pack Update for Windows 11 (21H2) - October 2021 Update for enterprise (x64)
- 構成の名前の入力、配布ポリシーの選択、配布するコンピューターを定義し、その他要件に応じて各項目を入力します。詳細はパッチの手動配布をご確認ください。
- [配布]または[今すぐ配布]をクリックします。
Windows 11 Enterprise Editionの場合(直接通信)の手順
ISOファイルを手動でダウンロードし、Patch Manager Plus Cloudにアップロードします。そのため、配信サーバーの有無にかかわらずこの方法を実行できます(配信サーバーが設置されている環境の場合、帯域負荷を低減するためになるべく配信サーバー経由の方法の実行を推奨します)。
- 配布対象のコンピューターでCumulative Update などのOSパッチが欠落している場合、あらかじめ配布しておきます。
- ボリュームライセンスセンターからWindows 11 ISOイメージファイルをダウンロードします。
- Patch Manager Plus Cloudにログインし、パッチタブ > ダウンロード済みパッチ > パッチのアップロード を開きます。
- フィルター条件のプルダウンを「すべてのパッチ」に設定します。
- パッチID:109023 - Dependency Patch for Windows 11 (21H2) - October 2021 Update for enterprise (x64)のうち、ダウンロードしたISOファイルの言語と一致するパッチを見つけます。
※ その他の言語の環境へ配布する場合は、使用するISOファイルが異なります。複数言語のFeature Updateを配布する場合は、各言語ごとにISOファイルをダウンロードして配布を実行します。詳細はこちらをご覧ください。 - 表を右にスクロールし、見つけたパッチの「アクション」列 > アップロード をクリックします。
- アップロードするパッチの詳細を指定します。
- アップロードの種類: ファイルアップロード を選択します。
- ファイルアップロード: ダウンロードしたファイルを指定します。
- Enter Checksum: ダウンロードしたファイルのチェックサム値を確認し、入力します。形式は MD5/SHA1/SHA256 に対応しています。
- 入力後、検証が完了するまでしばらく待ちます。
- [アップロード]をクリックしてしばらく待ちます。
- パッチタブ > サポート済みパッチから検索して、以下のパッチにチェックを入れ、[パッチのインストール]をクリックしてパッチ配布を構成します。
- パッチID:109024 - Feature Pack Update for Windows 11 (21H2) - October 2021 Update for enterprise (x64)
Windows 11 へアップグレードするFeature Packは欠落パッチとして表示されません。 - 構成の名前の入力、配布ポリシーの選択、配布するコンピューターを定義し、その他要件に応じて各項目を入力します。詳細はパッチの手動配布をご確認ください。
- [配布]または[今すぐ配布]をクリックします。
Windows 11 Enterprise Editionの場合(有効化パッケージ)を配布する手順
有効化パッケージは、Microsoftが提供するサイズの小さいパッケージです。機能更新プログラムの配布における帯域負荷を大幅に軽減可能です。
ただし、有効化パッケージを適用するには、事前に月例パッチをすべて適用している必要があります。
- 配布対象のコンピューターに対してパッチスキャンを実行し、完了するまで待ちます。
- 配布対象のコンピューターでCumulative Update などのOSパッチが欠落している場合、あらかじめ配布しておきます。
- パッチの手動配布て、手動配布を使用して、Feature Packを配布します。手動配布の詳細な手順はこちらのナレッジをご覧ください。
※ Feature Update(機能更新プログラム)の自動配布は推奨されません。手動配布をご利用ください。 - Patch Manager Plus Cloudにログインし、パッチ管理タブ > パッチ > サポート済みパッチ を開きます。
Windows 11 へのFeature Packは欠落パッチとして表示されません。
- サポート済みパッチから検索して、以下のパッチにチェックを入れ、[パッチのインストール]をクリックしてパッチ配布を構成します。
- Enterprise Editionの場合: パッチID:109040 - Feature Pack Update for Windows 11 (21H2) Enterprise - October 2021 Update - Online Installer
- 構成の名前の入力および配布ポリシーの選択をし、その他要件に応じて各項目を入力します。
- [配布]または[今すぐ配布]をクリックします。
Windows 11 Professional Editionの場合(配信サーバー経由)の手順
ISOファイルを手動でダウンロードし、配信サーバー内に保存する方法です。そのため、この方法を実行するには配信サーバーが必須です。
- 配布対象のコンピューターでCumulative Update などのOSパッチが欠落している場合、あらかじめ配布しておきます。
- ボリュームライセンスセンターからWindows 11 ISOイメージファイルをダウンロードします。
- 配信サーバーにアクセスし、パッチリポジトリ(パッチストア)を開きます。パッチリポジトリのパスは、<配信サーバーのインストールディレクトリ>\replication\store です。
- ダウンロードしたISOファイルをパッチリポジトリにコピーし、ファイル名を以下のように変更します。
日本語環境の64ビット: 109021-Win11_21H2_Jpx64.iso
日本語環境(NEC)の64ビット: 109021-Win11_21H2_Jpnx64.iso※ その他の言語の環境へ配布する場合は、使用するISOファイルおよび変更するファイル名が異なります。複数言語のFeature Updateを配布する場合は、各言語ごとにISOファイルをダウンロードして配布を実行します。ファイル名に関してはこちらをご覧ください。
- パッチの手動配布機能を使用して、更新プログラムを配布します。手動配布の詳細な手順はこちらのナレッジをご覧ください。
※ Feature Update(機能更新プログラム)の自動配布は推奨されません。手動配布をご利用ください。 - Patch Manager Plus Cloudにログインし、パッチ管理タブ > パッチ > サポート済みパッチ を開きます。
Windows 11 へアップグレードするFeature Packは欠落パッチとして表示されません。
- サポート済みパッチから検索して、以下のパッチにチェックを入れ、[パッチのインストール]をクリックしてパッチ配布を構成します。
- パッチID:109022 - Feature Pack Update for Windows 11 (21H2) - October 2021 Update (x64)
- 構成の名前の入力、配布ポリシーの選択、配布するコンピューターを定義し、その他要件に応じて各項目を入力します。詳細はパッチの手動配布をご確認ください。
- [配布]または[今すぐ配布]をクリックします。
Windows 11 Professional Editionの場合(直接通信)の手順
ISOファイルを手動でダウンロードし、Patch Manager Plus Cloudにアップロードします。そのため、配信サーバーの有無にかかわらずこの方法を実行できます(配信サーバーが設置されている環境の場合、帯域負荷を低減するためになるべく配信サーバー経由の方法の実行を推奨します)。
- 配布対象のコンピューターでCumulative Update などのOSパッチが欠落している場合、あらかじめ配布しておきます。
- ボリュームライセンスセンターからWindows 11 ISOイメージファイルをダウンロードします。
- Patch Manager Plus Cloudにログインし、パッチタブ > ダウンロード済みパッチ > パッチのアップロード を開きます。
- フィルター条件のプルダウンを「すべてのパッチ」に設定します。
- パッチID:109021 - Dependency Patch for Windows 11 (21H2) - October 2021 Update (x64)のうち、ダウンロードしたISOファイルの言語と一致するパッチを見つけます。
※ その他の言語の環境へ配布する場合は、使用するISOファイルが異なります。複数言語のFeature Updateを配布する場合は、各言語ごとにISOファイルをダウンロードして配布を実行します。詳細はこちらをご覧ください。 - 表を右にスクロールし、見つけたパッチの「アクション」列 > アップロード をクリックします。
- アップロードするパッチの詳細を指定します。
- アップロードの種類: ファイルアップロード を選択します。
- ファイルアップロード: ダウンロードしたファイルを指定します。
- Enter Checksum: ダウンロードしたファイルのチェックサム値を確認し、入力します。形式は MD5/SHA1/SHA256 に対応しています。
- 入力後、検証が完了するまでしばらく待ちます。
- [アップロード]をクリックしてしばらく待ちます。
- パッチタブ > サポート済みパッチから検索して、以下のパッチにチェックを入れ、[パッチのインストール]をクリックしてパッチ配布を構成します。
- パッチID:109022 - Feature Pack Update for Windows 11 (21H2) - October 2021 Update (x64)
- 構成の名前の入力、配布ポリシーの選択、配布するコンピューターを定義し、その他要件に応じて各項目を入力します。詳細はパッチの手動配布をご確認ください。
- [配布]または[今すぐ配布]をクリックします。
Windows 11 Professional Editionの場合(有効化パッケージ)を配布する手順
有効化パッケージは、Microsoftが提供するサイズの小さいパッケージです。機能更新プログラムの配布における帯域負荷を大幅に軽減可能です。
ただし、有効化パッケージを適用するには、事前に月例パッチをすべて適用している必要があります。
- 配布対象のコンピューターに対してパッチスキャンを実行し、完了するまで待ちます。
- 配布対象のコンピューターでCumulative Update などのOSパッチが欠落している場合、あらかじめ配布しておきます。
- パッチの手動配布て、手動配布を使用して、Feature Packを配布します。手動配布の詳細な手順はこちらのナレッジをご覧ください。
※ Feature Update(機能更新プログラム)の自動配布は推奨されません。手動配布をご利用ください。 - Patch Manager Plus Cloudにログインし、パッチ管理タブ > パッチ > サポート済みパッチ を開きます。
Windows 11 へのFeature Packは欠落パッチとして表示されません。
- サポート済みパッチから検索して、以下のパッチにチェックを入れ、[パッチのインストール]をクリックしてパッチ配布を構成します。
- Professional のEditionの場合: パッチID:109020 - Feature Pack Update for Windows 11 (21H2) - October 2021 Update - Online Installer
- 構成の名前の入力および配布ポリシーの選択をし、その他要件に応じて各項目を入力します。
- [配布]または[今すぐ配布]をクリックします。
その他のエディション(Homeなど)の場合 (配信サーバー経由)
ISOファイルを手動でダウンロードし、配信サーバー内に保存する方法です。そのため、この方法を実行するには配信サーバーが必須です。
- 配布対象のコンピューターでCumulative Update などのOSパッチが欠落している場合、あらかじめ配布しておきます。
- ボリュームライセンスセンターからWindows 11 ISOイメージファイルをダウンロードします。
- 配信サーバーにアクセスし、パッチリポジトリ(パッチストア)を開きます。パッチリポジトリのパスは、<配信サーバーのインストールディレクトリ>\replication\store です。
- ダウンロードしたISOファイルをパッチリポジトリにコピーし、ファイル名を以下のように変更します。
日本語環境の64ビット: 109021-Win11_21H2_Jpx64.iso
日本語環境(NEC)の64ビット: 109021-Win11_21H2_Jpnx64.iso※ その他の言語の環境へ配布する場合は、使用するISOファイルおよび変更するファイル名が異なります。複数言語のFeature Updateを配布する場合は、各言語ごとにISOファイルをダウンロードして配布を実行します。ファイル名に関してはこちらをご覧ください。
- パッチの手動配布機能を使用して、更新プログラムを配布します。手動配布の詳細な手順はこちらのナレッジをご覧ください。
※ Feature Update(機能更新プログラム)の自動配布は推奨されません。手動配布をご利用ください。 - Patch Manager Plus Cloudにログインし、パッチ管理タブ > パッチ > サポート済みパッチ を開きます。
Windows 11 へアップグレードするFeature Packは欠落パッチとして表示されません。
- サポート済みパッチから検索して、以下のパッチにチェックを入れ、[パッチのインストール]をクリックしてパッチ配布を構成します。
- パッチID:109022 - Feature Pack Update for Windows 11 (21H2) - October 2021 Update (x64)
- 構成の名前の入力、配布ポリシーの選択、配布するコンピューターを定義し、その他要件に応じて各項目を入力します。詳細はパッチの手動配布をご確認ください。
- [配布]または[今すぐ配布]をクリックします。
その他のエディション(Homeなど)の場合 (直接通信)
- 配布対象のコンピューターに対してパッチスキャンを実行し、完了するまで待ちます。
- 配布対象のコンピューターでCumulative Update などのOSパッチが欠落している場合、あらかじめ配布しておきます。
- パッチの手動配布て、手動配布を使用して、Feature Packを配布します。手動配布の詳細な手順はこちらのナレッジをご覧ください。
※ Feature Update(機能更新プログラム)の自動配布は推奨されません。手動配布をご利用ください。 - Patch Manager Plus Cloudにログインし、パッチ管理タブ > パッチ > サポート済みパッチ を開きます。
Windows 11 へのFeature Packは欠落パッチとして表示されません。
- サポート済みパッチから検索して、以下のパッチにチェックを入れ、[パッチのインストール]をクリックしてパッチ配布を構成します。
- Enterprise Editionの場合: パッチID:109040 - Feature Pack Update for Windows 11 (21H2) Enterprise - October 2021 Update - Online Installer
- それ以外のEditionの場合: パッチID:109020 - Feature Pack Update for Windows 11 (21H2) - October 2021 Update - Online Installer
- 構成の名前の入力および配布ポリシーの選択をし、その他要件に応じて各項目を入力します。
- [配布]または[今すぐ配布]をクリックします。
トラブルシューティング
Windows 10 Feature Update(FU, 機能更新プログラム)の更新に関して発生する問題は、以下のEndpoint Centralオンプレミス版のナレッジをご覧ください。
パッチ配布の失敗 - Windows 10 Feature Update適用に関するエラー
このナレッジはこちら(英語)を元に作成されています。