Amazon RDS監視


概要

Amazon Relational Database Service(RDS)は、AWSが提供する分散型のリレーショナルデータベースサービスです。

クラウドで稼働するWebサービスで、アプリケーションで利用するリレーショナルデータベースの、設定、オペレーション、スケーリングを容易に実行できます。RDSは複数のデータベースエンジンをサポートしており、データの保存や体系化のほか、移行、バックアップ、リカバリ、パッチ適用などの管理タスクを行えます。

RDSは、メモリ、パフォーマンス、I/Oに最適化された各種データベースインスタンスタイプで利用できます。
また、データベースエンジンは次の6種類から選択可能です。

Amazon Aurora、PostgreSQL、MySQL、MariaDB、Oracle Database、MS SQL Server


RDS監視の新規追加

RDS監視はAWSアカウントをApplications Managerに登録することで追加できます。
詳細は、こちらのページをご確認ください。


監視パラメーター

RDS監視を使用して以下のパラメーターを監視し、インスタンスの動作情報を把握します。
これらデータにしきい値を設定することで、しきい値を超過した際にアラート通知を行えます。

RDS監視のパラメーターを表示するには、[監視]タブをクリック後、クラウドアプリケーション欄で[RDS]を選択します。

Amazon RDS一括設定ビューが下記3タブに分けられて表示されます。

  • [可用性]タブ:最新24時間または30日の、RDSインスタンスの可用性履歴を表示します。
  • [パフォーマンス]タブ:最新24時間または30日分のステータスや、CPU利用率、空きストレージ領域、データベース接続、書き込みスループットなどのデータを表示します。属性のヒートマップ把握できます。
  • [リストビュー]タブ:アカウント内のRDSインスタンスを可用性やステータスとあわせてリスト表示します。
    リストビューでは、一括管理設定も可能です。

監視メトリックは、次のタブに分けられて表示されます。

メモ「*」記号のあるメトリックはCloudWatchで収集します。

監視情報

パラメーター 説明
監視情報
名前 RDSインスタンスの名前です。
リージョン 現在のRDSインスタンスを実行しているAWSリージョンのIDです。
リージョン名 RDSインスタンスを実行しているリージョンの名前です。
インスタンスタイプ インスタンスのタイプを示します。
作成時間 インスタンスが作成された時刻です。
ステータス

インスタンスの現在のステータスです。該当するステータスは次のとおりです。

  • 利用可能(Available)
  • 実行中(running)
  • 停止中(stopped)
  • シャットダウンシャットダウン(shutdown)
  • 削除済み(terminated)
DBエンジン名 インスタンスに関連付いたデータベースエンジンの名前です。
最新ポーリング時刻 ポーリングを実行した直近の時刻を示します。
次回ポーリング時刻 次回実行予定のポーリング時刻を示します。
関連付いたグループ 監視の関連付け先グループを指します。

概要

このタブではRDSインスタンスの概要とリソース利用率を表示します。

メトリック
説明
サポートするDBエンジン
Aurora PostgreSQL
Aurora MySQL
他のエンジンタイプ
CPU利用率(%)* CPU利用率を指します。 利用可能 利用可能 利用可能
データベース接続* 利用中のデータベース接続数を表します。 利用可能 利用可能 利用可能
利用可能メモリ 利用できるメモリの量を表します。 利用可能 利用可能 利用可能
空きストレージスペース(%)* 利用できるストレージスペースの量を表します。 不可 不可 利用可能
空きローカルストレージ(GB) Auroraインスタンスにあるローカルストレージの空き容量です。 利用可能 利用可能 不可
スワップ利用率(MB) DBインスタンスでのスワップスペース利用量を示します。 利用可能 不可 利用可能

ディスクI/O

メトリック
説明
サポートするDBエンジン
Aurora PostgreSQL
Aurora MySQL
他のエンジンタイプ
読み込み遅延(秒)* ディスク読み込みI/O操作の平均所要時間を表します。 利用可能 不可 利用可能
読み込み操作(数/秒)* ディスク読み込みの1秒ごと平均発生件数を指します。 利用可能 不可 利用可能
読み込みスループット(バイト/秒)* 1秒ごとの平均読み込みデータ量を示します。 利用可能 不可 利用可能
書き込み遅延(秒)* ディスク書き込みI/O操作の平均所要時間です。 利用可能 不可 利用可能
書き込み操作(数/秒)* ディスク書き込みの1秒ごと平均発生件数を指します。 利用可能 不可 利用可能
書き込みスループット(バイト/秒)* 1秒ごとの平均書き込みデータ量を示します。 利用可能 不可 利用可能
利用済みボリューム(GB) Auroraデータベースが利用しているストレージ容量を指します。 利用可能 利用可能 不可
ボリューム読み込みIOPS(数/秒) 課金対象となるクラスターボリュームからの読み込みI/O操作を、5分間隔で監視します。 利用可能 利用可能 不可
ボリューム書き込みIOPS(数/秒) クラスターボリュームへの書き込みI/O操作平均件数を、5分間隔で監視します。 利用可能 利用可能 不可

ネットワーク

メトリック
説明
サポートするDBエンジン
Aurora PostgreSQL
Aurora MySQL
他のエンジンタイプ
受信トラフィック(KB/秒) DBインスタンスのネットワークトラフィック受信速度を表します。 利用可能 利用可能 利用可能
送信トラフィック(KB/秒) DBインスタンスのネットワークトラフィック送信速度を表します。 利用可能 利用可能 利用可能

Aurora DB

Amazon Auroraはリレーショナルデータベースエンジンで、RDSの一部として利用できます。
MySQLとPostgreSQLをクラウド向けに構成し、シンプルなオープンソースデータベースで、セキュリティ、可用性、信頼性を実現します。

メトリック
説明
サポートするDBエンジン
Aurora PostgreSQL
Aurora MySQL
他のエンジンタイプ
アクティブトランザクション DBインスタンスで実行中されているトランザクションの平均件数を指します。 不可 利用可能 不可
ブロック済みトランザクション データベーストランザクションの平均ブロック件数を指します。 不可 利用可能 不可
バイナリログディスク利用率(MB) マスター側でバイナリログで使用しているディスクスペースの量を示します。 不可 利用可能 不可
トランザクションログディスク利用率(MB) トランザクションログで使用しているディスクスペースの量を示します。 利用可能 不可 不可
バッファーキャッシュヒット率(%) バッファーキャッシュにヒットしたリクエストの比率を指します。 利用可能 利用可能 不可
Resultsetキャッシュヒット率(%) Resultsetキャッシュにヒットしたリクエストの比率を指します。 不可 利用可能 不可
デッドロック データベースで発生したデッドロックの平均を示します(数/秒)。 利用可能 利用可能 不可
Auroraレプリカラグ(ミリ秒) プライマリインスタンスから更新分を複製する際に発生する平均遅延を指します。

このメトリックは、Auroraクラスターが「リーダー」の場合に表示されます。
利用可能 利用可能 不可
最大レプリカラグ(ミリ秒) DBクラスターで、プライマリインスタンスと個々のAuroraインスタンスの間に発生する最大遅延時間を指します。

このメトリックはAuroraクラスターが「ライター」の場合に表示されます。
利用可能 利用可能 不可
最短レプリカラグ(ミリ秒) DBクラスターで、プライマリインスタンスと個々のAuroraインスタンスの間に発生する最小遅延時間を指します。

このメトリックはAuroraクラスターが「ライター」の場合に表示されます。
利用可能 利用可能 不可

DB操作

メトリック
説明
サポートするDBエンジン
Aurora PostgreSQL
Aurora MySQL
他のエンジンタイプ
コミット遅延(ミリ秒) トランザクションコミットの遅延時間を指します。 利用可能 利用可能 不可
コミットスループット(数/秒) トランザクションコミットの平均発生ペースを示します。 利用可能 利用可能 不可
DDL遅延(ミリ秒) DDLリクエスト(CREATE/ALTER/DROP)の遅延時間を表します。 不可 利用可能 不可
DDLスループット(数/秒) DDLリクエストの1秒ごとの平均発生件数を示します。 不可 利用可能 不可
DELETE遅延(ミリ秒) DELETEクエリの平均遅延を表します。 不可 利用可能 不可
DELETEスループット(数/秒) DELETEクエリの平均発生ペースを表します。 不可 利用可能 不可
INSERT遅延(ミリ秒) INSERTクエリの遅延時間を表します。 不可 利用可能 不可
INSERTスループット(数/秒) INSERTクエリの平均発生ペースを表します。 不可 利用可能 不可
クエリ(数/秒) 1秒ごとのクエリ実行平均件数です。 不可 利用可能 不可
SELECT遅延(ミリ秒) SELECTクエリの平均遅延を表します。 不可 利用可能 不可
SELECTスループット(数/秒) SELECTクエリの平均発生ペースを表します。 不可 利用可能 不可
DELETE遅延(ミリ秒) UPDATEクエリの平均遅延を表します。 不可 利用可能 不可
UPDATEスループット(数/秒) UPDATEクエリの平均発生ペースを表します。 不可 利用可能 不可

レプリケーション

このタブは、RDSインスタンスのソースDBインスタンス識別子を、設定詳細で行っている場合のみ、表示されます。

メトリック
説明
サポートするDBエンジン
Aurora PostgreSQL
Aurora MySQL
他のエンジンタイプ
レプリケーションラグ 読み込みレプリカDBインスタンスの、ソースDBインスタンスに対する遅延を表します。
MySQL、MariaDB、PostgreSQLの読み込みレプリカに適用します。
不可 不可 利用可能
レプリケーションソース ソースDBインスタンスを表します。 不可 不可 利用可能
ソースリージョン 暗号化読み込みレプリカの作成先AWSリージョンを示します。 不可 不可 利用可能
ソースARN ソースのAmazonリソースネームを表します。 不可 不可 利用可能
レプリケーションステータスタイプ レプリケーションのステータスタイプを表します。 不可 不可 利用可能
レプリケーションステータス レプリケーションのステータスを表します。 不可 不可 利用可能

設定

このタブでは、RDSインスタンスの設定詳細を表示します。

メトリック
説明
サポートするDBエンジン
Aurora PostgreSQL
Aurora MySQL
他のエンジン タイプ
設定詳細
インスタンスID インスタンスを特定できる一意のキーです。 利用可能 利用可能 利用可能
DBインスタンスARN ソースDBインスタンスのAmazonリソース名です。 利用可能 利用可能 利用可能
DBエンジン名 インスタンスで利用しているデータベースエンジンの名前です。 利用可能 利用可能 利用可能
エンジンバージョン データベースエンジンのバージョンを示します。 利用可能 利用可能 利用可能
作成時間 インスタンスが作成された時刻を指します。 利用可能 利用可能 利用可能
DB名 インスタンス作成時のデータベースの名前を指します。 利用可能 利用可能 利用可能
マスターユーザー名 インスタンスのマスターユーザー名です。 利用可能 利用可能 利用可能
ライセンスモデル DBインスタンスのライセンスモデル情報です。 利用可能 利用可能 利用可能
インスタンス詳細
インスタンスタイプ インスタンスのタイプです。 利用可能 利用可能 利用可能
ストレージタイプ DBインスタンスに関連付けるストレージタイプを表します。 利用可能 利用可能 利用可能
割り当てストレージ(GB) インスタンスへの初期割り当てストレージスペースです(GB)。 利用可能 利用可能 利用可能
暗号化ストレージ DBインスタンスの暗号化ステータスを示します。 利用可能 利用可能 利用可能
ステータス インスタンスの現在のステータスを示します。
ステータスは、利用可能、バックアップ中、作成中、削除済み、削除中、失敗、修正中、リブート中、マスター認証情報リセット中などがあります(available、backing-up、creating、deleted、deleting、failed、modifying、rebooting、resetting-master-credentials)。
利用可能 利用可能 利用可能
マルチA-Z配置 マルチAZに配置されているDBインスタンスか否かを示します。 利用可能 利用可能 利用可能
リージョン名 DynamoDBテーブルが存在するAWSリージョンの名前です。 利用可能 利用可能 利用可能
セキュリティとネットワーク
アベイラビリティゾーン インスタンスのアベイラビリティゾーンを指します。 利用可能 利用可能 利用可能
パブリックアクセス可能 DBインスタンスがパブリックアクセス可能にマークされているかを判定できます。 利用可能 利用可能 利用可能
エンドポイントアドレス DBインスタンスのDNSアドレスを表します。 利用可能 利用可能 利用可能
エンドポイントポート DBインスタンスへのアクセスに使われているポートを表します。 利用可能 利用可能 利用可能
メンテナンス詳細
優先メンテナンスウィンドウ パッチ適用やインスタンス修正を行う期間を表します。 利用可能 利用可能 利用可能
最新復元可能時刻 データベースをポイントインタイムで復元できる最新の時刻を示します。 利用可能 利用可能 利用可能
バックアップ保持期間 自動バックアップ削除までの保全日数を指します。 利用可能 利用可能 利用可能
優先バックアップウィンドウ 日次で自動バックアップを行う時間帯を示します。 利用可能 利用可能 利用可能
クラスター設定
Auroraクラスター名 RDSインスタンス所属先のAuroraクラスターの名前を表します。 利用可能 利用可能 不可
クラスターARN DBクラスターのAmazonリソースネームです(ARN)。 利用可能 利用可能 不可
クラスターエンドポイント 現在のプライマリDBインスタンスに接続するために用いるAurora DBクラスターのエンドポイントを指します。 利用可能 利用可能 不可
クラスターリーダーエンドポイント 有効なAuroraレプリカに接続するために用いるAurora DBクラスターのエンドポイントを指します。 利用可能 利用可能 不可
クラスター作成時間 DBクラスターの作成時刻を指します。 利用可能 利用可能 不可
クラスターインスタンスのロール DBインスタンスに関連付いたロールを指します(リーダー/ライター)。 利用可能 利用可能 不可
クラスターグループステータス DBクラスターグループの、現在のステータスを表します。 利用可能 利用可能 不可