PHPエージェント設定オプション

APMインサイトのPHPエージェント設定ファイルは、Webベースのトランザクションを追跡する際、設定のチューニングをするのに有用です。設定は、apminsight.confファイルかWebクライアントで実行できます(WebではWebクライアントと表示されます)。apminsight.confはAPMインサイト エージェントのデプロイ先フォルダーにあるようにしてください。

APMエージェント設定プロファイル2つの部分に分類されます。

基本設定プロファイル

設定 説明 デフォルト値
application.name*
  • Applications Managerでのアプリケーションの表示名を指定してください。
  • アプリケーションに複数インスタンスがあって、それらをグループにする場合は、すべてのインストールするAPMインサイト エージェント設定ファイルに同じアプリケーション名を指定する必要があります。

例:myonlineshopping.com

PHPアプリケーション

license.key*

  • Applications Managerに対応するライセンスキーです。
  • APMインサイト タブ > ヘルプ カードで見つかります。
  • 値をコピーしてこのパラメーターに利用してください。
  • このキーはApplications Managerごとに固有であり、ほかの方とは共有しないでください。
例:
license.key=APMI_38497e5d7f08c97214db485882372818b854445c98e2927e94

apm.host*

  • Applications Managerが稼働しているホストの名前です。
  • 入力したホスト名が無効や到達不能の場合、エージェントは「Connection Refused」の例外を投げ、正しいホスト名がapminsight.confに設定されるまでリトライを続けます。
  • 指定はホスト名でもIPv4アドレスでも可能です。

例:mymachine.mydomain.com

localhost

use.https

  • Applications ManagerにデータをHTTPSで送る場合は、trueを指定します。
  • falseを指定すると、HTTPでの送信となります。

true

apm.port*

  • サービスが指定ポートで実行されていない場合、エージェントは「Connection Refused」例外を投げ、apminsight.confに正しいポートが入力されるまでリトライします。
8443

behind.proxy

  • エージェントをインストールしたアプリケーション サーバーへの接続に、プロキシを経由するか否かを指定してください。
  • trueの場合、エージェントからApplications Managerへのメトリック データ送信に、プロキシ認証情報の指定が必要となります。
  • behind.proxyをtrueにセットする場合、次のキーに値を指定してください。
    • proxy.server.host:プロキシ サーバーのホスト名
    • proxy.server.port:プロキシ サーバーのポート
    • proxy.auth.username:プロキシ サーバーのユーザー名
    • proxy.auth.password:プロキシ サーバーのパスワード

false

agent.server.port*

  • アプリケーション サーバーのHTTPスニングポートを指定します。
  • 同じホストで複数のアプリケーション サーバーがある場合、インスタンスを区別するのに便利です。例:80
80

データベースSQLクエリの捕捉 資産アイコン

  • このオプションを有効にすると、実行したクエリすべてをリスニングします。
  • 無効の場合、データベース メトリックは収集しません。

true

トランザクション トレースでのSQLのパラメーター化 資産アイコン

  • このオプションを有効にすると、スロウなトランザクションのトレースにあるSQLクエリは、すべてパラメーター表記となります(sql.capture.enabledとtransaction.trace.enabledをtrueにする必要があります)。
  • 無効の場合、実際のクエリ内容が、パラメーターの値とともに取得されます。
  • クエリ実行の際、クレジットカード番号やパスワードなど秘密パラメーターを利用している場合は、この機能を有効にするよう推奨します。

true

トランザクション トレースでのSQL向けスタック トレースしきい値 資産アイコン

  • このオプションを有効にすると、SQLクエリがしきい値を超えた際、スタック トレースの収集を行います。

3(秒)

メモ
  • *マークのあるオプションは必須項目です。必須エントリの指定が無い場合、エージェントは初期化や起動ができません。ただし、エージェント デプロイ先のアプリケーション サーバーは正常起動します。
  • これらのオプション変更を有効にするには、アプリケーション サーバーの再起動が必要です。

Webトランザクション設定

設定 説明 デフォルト値

Apdexしきい値 資産アイコン

  • Apdexスコア(Application Performance Index)はアプリケーションのパフォーマンスを測定し、0から1の間で示します。
  • 詳細情報はwww.apdex.orgを参照ください(英語)。
  • トランザクション応答時間のスコアに、Apdexしきい値より低いものがあれば、トランザクションは満足と判定されます(satisfied)。
  • トランザクション応答時間のスコアに、Apdexしきい値の4倍を超えるものがあれば、トランザクションは不満と判定されます(frustrated)。
  • Apdexしきい値とまったく同じか、満足と不満の間の場合は、容認と判定されます(tolerating)。

0.5(秒)

サンプル係数 資産アイコン

  • サンプリング係数を指定します。20にすれば、同一種別のリクエストは20個ごとに取得します(1番名、21番目、41番目…)。

1(リクエスト)

トランザクション トレーシングの有効化 資産アイコン

  • このオプションを有効にすると、スロウなトランザクションでトレース構築を実行します。
  • Applications Mangerが収集したトレースは、APMインサイト ページでトレース タブを選択すると、確認できます。

true

トランザクション トレーシングのしきい値 資産アイコン

  • transaction.trace.enabledをtrueにしてある場合、応答時間が指定のしきい値を超えるトランザクションのトレースを収集します。
  • トレースは、動作中のトランザクションの分析・トラブルシュートに利用できます。

2(秒)

無効値が指定された場合は、デフォルト値を採用します。