ローミングユーザーのコンピューターの管理

営業チームとマーケティングチームのコンピューターの管理に関しては、IT管理者の仕事がますます困難になっています。これらのチームのユーザーは通常、ローミングする傾向にあるため、コンピューターのトラッキングが困難な仕事になっています。こうしたケースでは、コンピュータが日常的にリモートオフィス間を移動する可能性が高くなっています。Endpoint Centralには、場所ごとに異なるエージェントがあります。たとえば、ローカルオフィスエージェントは、リモートオフィスエージェントとは異なっています。同様に、各リモートオフィスにも、異なるエージェントがあります。管理を簡単にするため、オフィスごとに異なるIP範囲のセットを定義できます。これにより、Endpoint CentralサーバーでIP範囲ごとにエージェントを特定できます。Endpoint Centralを使用すれば、リモートオフィス間を移動するユーザーに加え、インターネット経由でEndpoint Centralサーバーにアクセスするユーザーのコンピューターを管理できます。

リモートオフィス間を移動するユーザー

ユーザーがリモートオフィス内のみでローミングする場合は、IPスコープを追加してコンピューターを管理できます。そのため、コンピューターやノートパソコンがローカルオフィスからリモートオフィスに移動されるたびに、リモートオフィスネットワーク内のDHCPサーバーによって、新しいIPアドレスがそのコンピューターやノートパソコンに自動的に割り当てられます。その後、Endpoint Centralエージェントによって、割り当てられた新しいIPアドレスが新しいリモートオフィスのIP範囲内にあることが判断されます。変更が検出されると、それぞれのリモートオフィスエージェントが自動的に展開されます。こうして、IPスコープにより、それぞれのWANエージェントが自動的に検出され、展開されます。IPスコープ を追加するには、次の手順に従います。

  1. エージェントタブ > 設定 > IPスコープ をクリックします。

  2. IPスコープの追加をクリックします。

  3. リモートオフィスの選択リストから、必要なリモートオフィスの名前を選択します。

  4. IPアドレス範囲またはサブネットを選択します。

    1. IPアドレス範囲: 指定する範囲で最初と最後のIPアドレスを入力します。

    2. サブネット: サブネットマスクとサブネットIPアドレスを入力します。

  5. 保存をクリックします。

これで、IPスコープが正常に保存されました

リモートオフィスでコンピューターが移動されることがほとんどない場合は、IP範囲を定義するのではなく、[SoM]の下にある[コンピューター]タブの[移動先]オプションを使用して、それらのコンピューターを移動します。

インターネット経由でEndpoint Centralサーバーにアクセスするユーザー

営業やマーケティング部門の幹部社員など、リモートオフィスから離れて出張することが多いユーザーは、インターネット経由でEndpoint Centralサーバーにアクセスする傾向にあります。こうしたユーザーに対しては、デフォルトリモートオフィスを設定できます。たとえば、ユーザーがあるリモートオフィスのIP範囲に該当しない場合、デフォルトリモートオフィスに自動的に割り当てられます。デフォルトリモートオフィスは、IP範囲が他のローカルオフィスまたはリモートオフィスに設定されている場合に限り機能します。「デフォルトリモートオフィス」を設定するには、次の手順を実行します。

  1. [SoM]の下にある[IP範囲]タブをクリックします。  
  2. [範囲の追加]をクリックします。
  3. [リモートオフィスの選択]リストから、必要なリモートオフィスの名前を選択します。
  4. IP範囲の次のタイプのいずれかを選択します。
    • [IPアドレス範囲]:最初と最後のIPアドレスを入力します。
    • [サブネット]:サブネットマスクとサブネットIPアドレスを入力します。
  5. [保存]をクリックします。

これで、IP範囲が正常に設定されました。