ネットワークデバイスのロギングが必要である理由

ネットワークデバイスのロギングが必要である理由

ネットワークデバイスのロギングは、デバイス上で発生するすべてのイベントを記録するプロセスです。イベントは「エラー」「警告」「通知アクティビティ」などに分類されます。ネットワークデバイスのログは、ユーザーアクティビティに関する詳細な情報(ユーザーがいつ、どのように、何を行っていたか)を提供します。そのため、問題の根本原因分析、デバイスのトラブルシューティング、セキュリティ侵害後のフォレンジック分析に役立ちます。さらに、ログインの成否、アカウント作成、データアクセスなどを把握する際にも有用です。

効果的なネットワークデバイスロギングのための5つの方法

以下の方法は、デバイスのネットワークロギングの効果を最大限に多高めるのに役立ちます。

  • ログを有効にする
    ネットワークデバイスはデフォルトではログを生成しません。そのため、最も重要な最初のステップは、すべて、または特定のネットワークデバイスでロギングを有効にすることです。監視漏れを防ぎ、セキュリティの盲点を解消するために、システムのすべてのコンポーネントで監査イベントを生成する設定が必要です。
  • ログに記録するイベントと記録しないイベントを管理する
    デバイスの各コンポーネントの監査機能を把握し、ログポリシーを考慮に入れつつ、監査対象とする具体的なイベントを決定します。組織のネットワークログに記録すべき対象は、ログの量、セキュリティ上の関連性などの要因によって異なります。不要なログイベントは過剰なログにつながる可能性が高いため、除外することが重要です。一方、たとえば、ファイアウォールでは、問題の原因を効率的に特定するために、ルール変更の監視が不可欠です。
  • 通常のアクティビティと普段と異なるアクティビティを区別する
    悪意のあるアクセス試行を適切に特定するためには、組織の目的やポリシーに準じた、定常業務におけるアクティビティを把握する必要があります。これは定期的な監査行動分析によって実現できます。
  • ログ管理ツールを利用する
    イベントの相関分析に役立つログ管理専用のシステムは、組織で生成される日々のデータ量を考慮すると、多くの組織で不可欠となっています。ログ管理システムを導入することで、ダッシュボードのデータやレポートの品質が向上します。また、通常パターンから逸脱する行動を検知するための、ログ管理ツールの微調整も容易になります。
  • イベント検知に習熟する
    攻撃パターンを認識・把握するためには、イベント分析について理解しておくことが重要です。不正なログインと通常のログインを区別できれば、セキュリティ侵害を即座に検知できます。

昨今の企業ネットワークの複雑化に伴って、特にリモート、ハイブリッド、クラウドのワークスタイルを採用している組織では、攻撃対象領域が広がってます。攻撃者に対して先手を打ち、ネットワーク上の複雑な問題に対処するために、ログの一元管理を実施することが重要です。

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