BMPに関するNetFlowの設定


 

RFC1771 で定義されている、Border Gateway Protocol (BGP)は、Autonomous System間でのドメイン内ルーティングを提供します。 自律システム(Autonomous System[AS]とは、同一のネットワーク管理組織の下で動作するルーター群です。) BGPは、多くのインターネットサービスプロバイダー(ISP)のネットワーク内で運用されています。

 

メモ AS情報を取得するためには、ルーターがAS情報を含むように設定している必要があります。 AS情報の取得はリソース依存で、オリジナルのAS設定の場合は特にそうです。 接続設定監視に関与していない場合はAS収集を無効にしておくと、NetFlow Analyzer の性能も向上します。

ルーティングの有効化

グローバル設定モードに入り、以下のコマンドを発行し、BGPルーティングを有効化してBGPルーティングプロセスを確立します。

 

コマンド 目的
router bgp as-number BGPルーティングプロセスを有効化します。これにより、ルーターがルーター設定モード状態になります。
network network-number [mask network-mask] [route-map route-map-name] ひとつのネットワークに対して、このAutonomous Systemに対するローカルとしてフラグを立て、それをBGP テーブルに登録し ます。

隣接ノードの設定

BGP は2種類の隣接ノードをサポートしています。 内部隣接ノードは、同一のAutonomous Sytem内にあります。外部隣接ノードは、異なるAutonomous Systemにあります。 通常、外部隣接ノードは互いに隣接し、サブネットを共有しています。一方、内部隣接ノードは同一のAutonomous System内の任意の箇所に存在します。

 

BGP隣接ノードを設定するためには、以下のコマンドをルーター設定モードで発行します。

 

コマンド 目的
neighbor {ip-address|peer-group-name} remote-as as-number BGP隣接ノードを指定します。

 

隣接ノード設定例

以下の例は、どのようにひとつのAutonomousSystem上でのBGP隣接ノードを、情報共有するように設定するかの例を示しています。

 

router bgp 109
network 131.108.0.0
network 192.31.7.0
neighbor 131.108.200.1 remote-as 167
neighbor 131.108.234.2 remote-as 109
neighbor 150.136.64.19 remote-as 99

 

この例では、BGPルーターが、AutonomousSystem109に割り当てられ、2つのネットワークが当該Autonomous Systemにて生じているとしてリストに挙げられています。 次いで、3つのリモートルーター(および、それらのAutonomous System)のアドレスが、リストに挙げられています。 設定されるルーターは、隣接するルーターと、ネットワーク 131.108.0.0 および192.31.7.0 について情報を共有することになります。 リストに挙がった最初のルーターは、異なるAutonomous System内にあります。2番目の隣接ノードのremote-asルーター設定コマンドは、アドレス131.108.234.2にて(同一のAutonomous System番号で)内部隣接ノードを指定します。3番目の隣接ノードのemote-as ルーター設定コマンドは、異なるAutonomous System上の隣接ノードを指定します。

NetflowエクスポートからのAS情報取得

お使いのネットワークにて、BGPを設定し、NetFlow にAutonomous Systemについてレポートを挙げてほしい場合(AS情報)、グローバル設定モードにてルーター上で、以下のコマンドを発行します。

 

コマンド 目的
ip flow-export destination {hostname|ip_address} 9996 NetFlow キャッシュエントリーを特定のIP アドレスに対してエクスポートします。 NetFlow Analyzer サーバーのIP アドレスおよび設定されたNetflowリスナーポートを使用します。 デフォルトポートは、9996 です。
ip flow-export {version}[peer-as | origin-as] NetFlow キャッシュエントリーを、指定したバージョンの形式(5 あるいは7)でエクスポートします。 お使いのルーターがBGPを用いている場合は、基点か、相手側のASのどちらかがエクスポートに含まれるように指定できます。 - 両方を含むことはできません。
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