データベースバックアップ
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Password Manager Proデータベースに保存されたデータは、非常に重要で、生産環境では、参照目的または災害復旧のため、データのバックアップは常時必要です。このため、Password Manager Proには以下の2つの機能があります:

  1. ライブバックアップ
  2. スケジュール設定済バックアップ

1.ライブバックアップ

Password Manager Proデータベースのエントリに追加または修正が生じると必ず、データは即時バックアップされます。Password Manager Proは、MySQL提供のデータベース複製機能を利用し、このライブバックアップを行います。

ライブ「スレイブ」データベースはリモート場所で構成でき、Password Manager Proで稼働している「マスター」データベースが変更を行うと必ず、瞬時に更新されます。両方のデータベースのデータは、どの時点でも、互いに同期化されます。プライマリデータベースに不測の災害が生じた場合、スレイブデータベースのみに依拠し、データを復元できます。

ライブバックアップを有効にするには、

前提条件

  • インストール後、Password Manager Proサーバーは、少なくとも1度起動および停止する必要があります
  • Password Manager Proサーバーがすでに稼働している場合は、先に進む前に停止します

手順1:マスターとスレイブデータベースをセットアップする

  • <PMP_Home>/binディレクトリに進み、スクリプトreplicationPack.bat(Windowsの場合)/replicationPack.sh(Linuxの場合)を実行します
  • これで、<PMP_Home>に'replication'という名前の新しいディレクトリが作成され、zipファイル形式で複製パッケージが<PMP_Home>/replicationフォルダに作成されます。"Replication.zip"の名前のこのzipに、スレイブデータベースパッケージが含まれています
  • zipファイルを<PMP_Home>/replicationフォルダから、ライブバックアップ用にスレイブデータベースを保存するリモート場所に移動します
  • zipファイルをリモートマシンで解凍します
  • これで、スレイブデータベースがセットアップされます
  • Password Manager Proとバンドルされているデータベースは、マスターデータベースになります。それについては、別途セットアップは必要ありません

手順2:マスターとスレイブデータベースを起動する

  • 次に、Password Manager Proが稼働しているマシンに戻ります。<PMP_Home>/binディレクトリに移動し、スクリプトstartDB.bat <MySQL Port>(Windows)/startDB.sh <MySQL Port> (Linux)を実行します
  • 例えば、デフォルトのMySQLポート2345で、これを以下のとおり実行する必要があります:
    startDB.bat 2345(Windowsの場合)
    startDB.sh 2345(Linuxの場合)

  • もう一度、リモートマシンに進み、<MySQL>/binフォルダに移動して、スクリプトstartSlaveDB.bat(Windows)/startSlaveDB.sh(Linux)を実行します

手順3:Password Manager Proサーバーを起動する

  • Password Manager Proサーバーを起動します
  • これで、ライブバックアップセットアップの準備が完了します。Password Manager Proで稼働するマスターデータベースに変更がある場合は必ず、同内容がスレイブデータベースで速やかに更新されます

ライブバックアップセットアップを検証

上の手順の実行後、ライブバックアップセットアップが適切に作動しているか、[管理者] >> [一般] >> [データベースバックアップ]のページのメッセージをみて、確認します。セットアップが適切な場合、以下のように表示されます:

接続ステータス:稼働中。ライブバックアップは現在稼働しています

スレイブデータベースはホスト内で稼働しています:<ホスト名>

マスターデータベースが故障したときにスレイブからデータを復元

マスターデータベースが故障した場合、データはスレイブデータベースから復元できます。

データを復元するには、

  1. スレイブDBが稼働しているリモートマシンで、<MySQL>/dataフォルダに移動して、以下のzipを作成します:
    1. "passtrix"ディレクトリ
    2. "ibdata1"ファイル
  2. 上で作成したzipをコピーします。
  3. Password Manager Proが稼働していたマシンに進みます。
  4. マスターデータベースが稼働していたマシンに新しくPassword Manager Proをインストールします。
  5. <PMP_Home>/mysql/dataフォルダに移動し、スレイブデータベースで作成したzipを解凍します。これを完了したら、データは、新しいPassword Manager Proバージョンから安全に復元されます。
  6. 次に、Password Manager Proサーバーを起動します。

注記:スレイブからデータを復元し、マスターデータベースが復活したら、スレイブデータベースは有効ではなくなります。リモートマシンのmysqlフォルダを削除します。ライブバックアップを再有効にする場合は、もう一度手順に従ってください。

2.スケジュール設定済バックアップ

データベースバックアップをいずれかの指定時間に実行するようにスケジュール設定できます。

データベースバックアップをスケジュール設定するには、

  1. [管理者]タブに進みます。
  2. [一般]セクションの[データベースバックアップ]アイコンをクリックします。
  3. 開いたUIで、スケジュールオプション—毎日、毎週または毎月を選択します。

データベースバックアップをスケジュール設定するには、

    1. 特定の日数間隔 - 例えば、3日に1回などでデータベースのコンテンツをバックアップするのが要件の場合、このオプションは役立ちます。間隔は1から28で選択でき、また、バックアップを取る時間を指定することもできます。
    2. このオプションを有効にするには、ラジオボタン[日]をクリックします。
    3. 日数間隔を選択します。
    4. バックアップを取る必要がある時間を選択します。
    5. バックアップされたデータは、デフォルトでは、<PMP_Home>/backUpディレクトリ配下に.zipファイルとして保存されます。必要に応じて、バックアップコンテンツを保存する宛先ディレクトリを指定することができます。
    6. バックアップを実行するごとに、バックアップファイルが1つ作成されます。このディレクトリに保存する該当バックアップファイルの最大数を指定できます。例えば、[最新を維持 --- バックアップのみ]フィールドでドロップダウンの"10"を選択した場合、最新の10のバックアップファイルのみディレクトリに保存されます。
    7. [保存]をクリックします。必要なバックアップスケジュールが作成されます。
  • バックアップデータはどこに保存されますか?それは暗号化されますか?
  • バックアップファイル内のすべての機密データは、<PMP_Home/backUp>ディレクトリまたは管理者が設定したディレクトリの.zipファイルに暗号化形式で保存されます。このファイルは、災害復旧のためセキュアな2次ストーレジでバックアップすることを推奨します。

  • データベースバックアップスケジュールに最適なオプションは何ですか?
  • データベースバックアップ操作は、時間とリソースの両方を消費します。そのため、オフピークトラフィックのタイミング中にスケジュール設定することをお勧めします。実行している間は、Password Manager Proで構成変更操作を実行することができません。

  • データを別のサーバーに複製できますか、また権限はそのままにできますか?
  • はい。Password Manager Proアプリケーションはステートレスで、すべてのデータはデータベースに保存され、アプリケーションを新しくインストールしてデータベースを複製すると、データはすべてそのままになります。

毎週特定日にバックアップをスケジュール設定するには、

    1. 毎週特定日 - 例えば、月曜日などでデータベースのコンテンツをバックアップするのが要件の場合、このオプションは役立ちます。月曜日から土曜日で選択でき、また、バックアップを取る時間を指定することもできます。このオプションを有効にするには、
    2. ラジオボタン[毎週]をクリックします。
    3. 曜日を選択します。
    4. バックアップを取る必要がある時間を選択します。
    5. バックアップされたデータは、デフォルトでは、<PMP_Home>/backUpディレクトリ配下に.zipファイルとして保存されます。必要に応じて、バックアップコンテンツを保存する宛先ディレクトリを指定することができます。
    6. バックアップを実行するごとに、バックアップファイルが1つ作成されます。このディレクトリに保存する該当バックアップファイルの最大数を指定できます。例えば、[最新を維持 --- バックアップのみ]フィールドでドロップダウンの"10"を選択した場合、最新の10のバックアップファイルのみディレクトリに保存されます。
    7. [保存]をクリックします。必要なバックアップスケジュールが作成されます。

毎月特定日にバックアップをスケジュール設定するには、

    1. 毎月特定日 - 例えば、13日などでデータベースのコンテンツをバックアップするのが要件の場合、このオプションは役立ちます。日付を1から31で選択でき、また、バックアップを取る時間を指定することもできます。このオプションを有効にするには、
    2. ラジオボタン[毎月]をクリックします。
    3. 日付を選択します。
    4. バックアップを取る必要がある時間を選択します。
    5. バックアップされたデータは、デフォルトでは、<PMP_Home>/backUpディレクトリ配下に.zipファイルとして保存されます。必要に応じて、バックアップコンテンツを保存する宛先ディレクトリを指定することができます。
    6. バックアップを実行するごとに、バックアップファイルが1つ作成されます。このディレクトリに保存する該当バックアップファイルの最大数を指定できます。例えば、[最新を維持 --- バックアップのみ]フィールドでドロップダウンの"10"を選択した場合、最新の10のバックアップファイルのみディレクトリに保存されます。
    7. [保存]をクリックします。必要なバックアップスケジュールが作成されます。