AWS Elastic Beanstalk監視
概要
AWS Elastic Beanstalkはアプリケーションのデプロイメントやスケーリングに用いるサービスです。EC2、S3、SNS、CloudWatch、Auto Scaling、ELBなど各種AWSサービスのオーケストレーションを行います。
アプリケーションをAWSでデプロイや管理するにあたり、アプリケーションで必要なインフラを意識する必要がなくなります。
AWS Elastic Beantalk監視の新規追加
AWS Elastic Beantalk監視の追加方法は、こちらのページをご確認ください。
監視パラメーター
[監視]タブをクリックして監視のカテゴリビューへ移動した後、クラウドアプリケーション欄から[Beanstalk]をクリックします。
Amazon Elastic Beanstalk一括設定ビューが下記3タブに分けられて表示されます。
- [可用性]タブ:最新24時間または30日の可用性履歴を表示します。
- [パフォーマンス]タブ:では、最新24時間または30日の正常性ステータスとイベントを表示します。
- [リストビュー]タブ:一括設定を行うことが可能です。
リストから監視を選択すると、次の7タブでデータを表示します。
概要
| パラメーター | 説明 |
|---|---|
| 環境詳細 | |
| 環境ステータス | 環境のステータスを表します(Aborting、Launching、Updating、LinkingFrom、LinkingTo、Ready、Terminating、Terminated)。 |
| 環境ヘルスステータス | 環境のヘルスステータスを表します(OK、Info、Unknown、No data、Warning、Degraded、Severe)。 |
| インスタンスのステータス | |
| インスタンスOK | ステータス「OK」のインスタンスの数を表します。 |
| インスタンス機能低下 | ステータス「Degraded」のインスタンスの数を表します。 |
| インスタンス重大 | ステータス「Severe」のインスタンスの数を表します。 |
| インスタンス不明 | ステータス「Unknown」のインスタンスの数を表します。 |
| インスタンス情報 | ステータス「Info」のインスタンスの数を表します。 |
| インスタンス保留中 | ステータス「Pending」のインスタンスの数を表します。 |
| インスタンス警告 | ステータス「Warning」のインスタンスの数を表します。 |
| インスタンスデータなし | ステータス「No Data」のインスタンスの数を表します。 |
| インベントリ | |
| EC2インスタンス数 | 環境に存在するEC2インスタンスの数を表します。 |
| Auto Scalingグループ数 | 環境に存在するAuto Scalingグループの数を表します。 |
| SQSキュー数 | 環境に存在するSQSキューの数を表します。 |
| 起動設定数 | 環境に存在する起動設定の数を表します。 |
| テンプレート数 | 環境に存在するテンプレートの数を表します。 |
| ロードバランサー数 | 環境に存在するロードバランサーの数を表します。 |
パフォーマンス
| パラメーター | 説明 |
|---|---|
| CPU利用率 | |
| CPU利用率 | Auto Scalingグループが利用しているCPUの量を表します(%)。 |
| ディスクI/O | |
| ディスク読み込みレート | 環境におけるデータのディスクからの読み込み速度を表します(MB/秒)。 |
| ディスク書き込みレート | 環境におけるデータのディスクへの書き込み速度を表します(MB/秒)。 |
| ディスクI/O操作 | |
| ディスク読み込み操作 | 環境でのディスクでのI/O読み込み操作の速度を表します(数/秒)。 |
| ディスク書き込み操作 | 環境でのディスクでのI/O書き込み操作の速度を表します(数/秒)。 |
| ネットワークトラフィック | |
| 受信トラフィック | 環境でのネットワークデータ受信速度を表します(MB/秒)。 |
| 送信トラフィック | 環境でのネットワークデータ送信速度を表します(MB/秒)。 |
| ネットワークパケット | |
| 受信パケット | Auto Scalingグループによるパケット受信速度を表します(数/秒)。 |
| 送信パケット | Auto Scalingグループによるパケット送信速度を表します(数/秒)。 |
リクエスト
| パラメーター | 説明 |
|---|---|
| 合計リクエスト | |
| リクエスト/分 | 環境でのリクエスト処理速度を表します(数/分)。 |
| 合計リクエスト | 環境でのリクエスト完了総数を表します。 |
| レスポンスサマリ | |
| 2xxレスポンス | 環境での2xxコードで完了したリクエストの数を表します。 |
| 3xxレスポンス | 環境での3xxコードで完了したリクエストの数を表します。 |
| 4xxレスポンス | 環境での4xxコードで完了したリクエストの数を表します。 |
| 5xxレスポンス | 環境での5xxコードで完了したリクエストの数を表します。 |
| トップ5インスタンス:最大リクエスト順:リクエスト数の合計が多い上位5インスタンスのリクエスト詳細を、図表で表します。 | |
| トップ5インスタンス:リクエストエラー順:各種エラーレスポンスコードの発生が多い上位5インスタンスのリクエスト詳細を、図表で表します。 | |
| インスタンスのリクエスト詳細 | |
| インスタンスID | AWS BeanstalkインスタンスのインスタンスIDです。 |
| 合計リクエスト | インスタンスや環境による、リクエスト完了の総数です。 |
| 2xxレスポンス | 2xxコードで終了したリクエストの数を表します。 |
| 3xxレスポンス | 3xxコードで終了したリクエストの数を表します。 |
| 4xxレスポンス | 4xxコードで終了したリクエストの数を表します。 |
| 5xxレスポンス | 5xxコードで終了したリクエストの数を表します。 |
遅延
| パラメーター | 説明 |
|---|---|
| アプリケーション遅延 | |
| アプリケーション遅延P99 | 環境でアプリケーションが、リクエストの99%を完了するのにかかる平均時間を表します(ミリ秒)。 |
| アプリケーション遅延P90 | 環境でアプリケーションが、リクエストの90%を完了するのにかかる平均時間を表します(ミリ秒)。 |
| アプリケーション遅延P75 | 環境でアプリケーションが、リクエストの75%を完了するのにかかる平均時間を表します(ミリ秒)。 |
| アプリケーション遅延P50 | 環境でアプリケーションが、リクエストの50%を完了するのにかかる平均時間を表します(ミリ秒)。 |
| アプリケーション遅延P10 | 環境でアプリケーションが、リクエストの10%を完了するのにかかる平均時間を表します(ミリ秒)。 |
| トップ5インスタンス遅延:各種リクエスト遅延が発生した上位5インスタンスの遅延詳細を、図表で表します(ミリ秒)。 | |
| インスタンス遅延詳細 | |
| インスタンスID | AWS BeanstalkインスタンスのインスタンスIDです。 |
| インスタンス遅延P99(ミリ秒) | インスタンスがリクエストを99%完了するのにかかる平均時間を表します。 |
| インスタンス遅延P90(ミリ秒) | インスタンスがリクエストを90%完了するのにかかる平均時間を表します。 |
| インスタンス遅延P75(ミリ秒) | インスタンスがリクエストを75%完了するのにかかる平均時間を表します。 |
| インスタンス遅延P50(ミリ秒) | インスタンスがリクエストを50%完了するのにかかる平均時間を表します。 |
| インスタンス遅延P10(ミリ秒) | インスタンスがリクエストを10%完了するのにかかる平均時間を表します。 |
インスタンス
| パラメーター | 説明 |
|---|---|
| インスタンスのCPU利用率:ユーザー時間やアイドル時間など各種時間のインスタンスのCPU利用状況を表します(%)。 | |
| ディスク利用率が高いインスタンス:ディスク使用量の高いインスタンスのディスク利用率を表します(%)。 | |
| インスタンスの平均負荷上昇(1分):直近1分間のうちに、最大CPUロードが発生したインスタンスの平均負荷を図表に表します。 | |
| インスタンスの平均負荷上昇(5分):直近5分間のうちに、最大CPUロードが発生したインスタンスの平均負荷を図表に表します。 | |
| Linuxインスタンスのパフォーマンス詳細 | |
| インスタンスID | 環境での、Linux EC2インスタンスのインスタンスIDを表します。 |
| インスタンスのステータス | 環境での、Linux EC2インスタンスのステータスを表します。 |
| 平均負荷(1分) | インスタンスでの直近1分の平均CPU負荷を表します。 |
| 平均負荷(5分) | インスタンスでの直近5分の平均CPU負荷を表します。 |
| ディスク利用率 | インスタンスでインスタンスが利用しているディスクスペース量を表します(%)。 |
| ユーザー時間(%) | インスタンスでCPUがユーザーレベルプロセスを実行するのにかかる時間を表します。 |
| システム時間(%) | インスタンスでCPUがシステムレベルプロセス(カーネルレベル)を実行するのにかかる時間を表します。 |
| I/O待機時間(%) | インスタンスで、CPUが1プロセスの完了に待機している時間を表します。 |
| アイドル時間(%) | インスタンスで、CPUがアイドルステータスにある時間を表します。 |
| Windowsインスタンスのパフォーマンス詳細 | |
| インスタンスID | 環境での、Windows EC2インスタンスのインスタンスIDを表します。 |
| インスタンスの正常性 | 環境での、Windows EC2インスタンスのステータスを表します。 |
| ユーザー時間(%) | インスタンスでCPUがユーザーレベルプロセスを実行するのにかかる時間を表します。 |
| アイドル時間(%) | インスタンスで、CPUがアイドルステータスにある時間を表します。 |
| システム時間(%) | インスタンスで最新1分間に、CPUがカーネルモードで消費した特権時間の量を表します。 |
設定
| パラメーター | 説明 |
|---|---|
| 環境詳細 | |
| 環境ID | 現在の環境のIDです。 |
| リージョンコード | 環境を実行しているAWSリージョンです。 |
| 階層名 | 階層の名前です。Webサーバーであるかワーカーであるかを表します。 |
| ロードバランサー名 | ロードバランサーの名前です。 |
| アボート可能オプション進行中 | 設定更新やアプリケーションのバージョン デプロイが進行中であるか否かを表します。 |
| アプリケーション名 | 環境にデプロイされているアプリケーションの名前です。 |
| バージョン名 | 環境にデプロイされているアプリケーションのバージョンを表します。 |
| ソリューションスタック名 | Webサーバー、OS、アーキテクチャの名前です。 |
| 説明 | 環境の説明です。 |
| エンドポイントURL | 環境のエンドポイントURLを表します。 ロードバランシング環境では、ロードバランサーのURL、単一インスタンス環境では、インスタンスのIPアドレスが表示されます。 |
| 環境ARN | 環境のARNです(Amazon Resource Name)。 |
| プラットフォームARN | プラットフォームのARNです(Amazon Resource Name)。 |
| テンプレート名 | 環境の起動に設定テンプレートを使用している場合、その名前が表示されます。 |
| 環境作成時刻 | 環境が作成された日時を表します。 |
| 環境更新時刻 | 環境が修正された日時を表します。 |
| Auto Scalingグループ詳細 | |
| Auto Scalingグループ名 | Auto Scalingグループの名前です。 |
| Auto ScalingグループARN | Auto ScalingグループのARNです(Amazon Resource Name)。 |
| ステータスチェックタイプ | ステータスチェックを行うサービスを表します。EC2またはELBで表示されます。 |
| 起動設定名 | 関連付いた起動設定の名前です。 |
| VPCゾーン識別子 | VPCサブネットIDをカンマ区切りで表示します。 |
| サービスにリンクしたロールARN | Auto Scalingグループが他のAWSサービスを呼び出すのに使う、サービスにリンクしたロールのARN(Amazon Resource Name)です。 |
| アベイラビリティゾーン | グループのアベイラビリティゾーンを表示します。 |
| Auto Scaling作成時刻 | Auto Scalingグループが作成された日時を表します。 |
| デフォルトクールダウン | デフォルトクールダウン期間の長さを表します(秒)。 |
| 希望キャパシティ | グループの希望サイズです。 |
| ヘルスチェック猶予期間 | サービスに連携されているEC2インスタンスのステータス確認が完了するまで、EC2 Auto Scalingが待機する時間を表します(秒)。 |
| 最大インスタンス | グループで利用できる最大インスタンス数を表します。 |
| 最小インスタンス | グループで利用できる最小インスタンス数を表します。 |
イベント
このタブでは、選択した期間で発生したイベントを表示します。
| パラメーター | 説明 |
|---|---|
| イベント詳細 | |
| 生成時間 | イベント発生日時を表します。 |
| ステータス | イベントの重要度を表します(TRACE、DEBUG、INFO、WARN、ERROR、FATAL)。 |
| メッセージ | イベントで表示されたメッセージを表します。 |
メモ:
- [イベント]タブのメトリックデータは、[設定]→[パフォーマンスポーリング]の設定に基づいて表示されます。
- ポーリング間隔ごとに、デフォルトで20イベントが収集されます。この値は[設定]→[パフォーマンスポーリング]→[データ収集の最適化]で変更できます。
監視タイプドロップダウンで[Elastic Beantalk]、メトリックドロップダウンで[パフォーマンス]を選択して設定を行ってください。