用語集

用語 定義
アクション アクションは、Applications Managerがアラートを発した際に、ユーザー通知を行うため実行するタスクを指します。たとえば、WebLogic Serverを監視中に、サーバー応答時間時間が1,000ミリ秒を超えた場合に通知するとしたら、条件を満たせばアラートが発生します。ユーザーには、メール送信、SMS、トラップ、コマンド実行などのアクションで通知を行います。
管理アクティビティ IT管理者が、Applications Managerであらゆる操作を容易に行えるようにする活動を指します。「管理」ユーザーのみが実行可能です。ユーザーのアクセス権限については、詳細はユーザー管理を参照ください。
アラート アラートは、しきい値やステータスにもとづいて発生する通知です。数値型属性の値が、事前に設定したしきい値を超えると発生します。アプリケーションのステータスと可用性も、アラートで判定できます。
アラート設定 アラート設定では、しきい値プロファイルを属性に関連付け、アラートを生成させることが可能です。アラート発生時に実行するアクションの関連付けもできます。さらには、監視の「ステータス」属性への依存性に設定できます。
属性 属性は、監視のパラメーターやオブジェクトであり、リソースの情報を提供します。アラート生成のしきい値には、これらパラメーターの値をセットできます。
可用性 システムやアプリケーションが利用可能であるかを示す属性です(アップ、ダウン)。たとえば、Webサーバーが稼働中なら、可用性はアップです。Webサーバーは正常に動作しているものレスポンスが遅くなっている場合は、可用性はアップアイコン:クリアであるもの、ステータスは重大となりますアイコン:重大(応答時間がステータスの依存パラメーターである場合)。
監視グループ アプリケーション サーバー、ネットワーク サービス、データベース、Webアプリケーションなど、各種管理を1つでも複数でもまとめた論理グループを指します。これにより、ビジネス環境の全体像がわかります。
カスタム監視 カスタム監視では、SNMPやJMXで管理情報を開示できる、Javaやその他のアプリケーションの監視手段を提供します。たとえば、お客さまがJMXの内部機能を持ったJavaアプリケーションやSNMPインターフェースのあるアプリケーションをご利用であれば、カスタム監視の構築で管理が可能となります。
依存性 依存性により次の項目が規定されます。
  • 監視や監視グループのステータス
  • 監視グループのステータスや可用性
依存性は監視の依存パラメーターから構成されており、このパラメーターを基準にステータスと可用性の重要度が決まります。たとえば、Tomcatサーバーのステータスは、サーバーの応答時間全般やサーバーにデプロイされたそれぞれのWebアプリケーションなどに依存することがあります。ステータス重要度の変更の根拠となった属性はどれか判定するには、依存性の設定が有効です。
ネットワーク ディスカバリ ネットワーク レンジにある稼働中の監視をすべて見つけ出すことを指します。
エンタープライズ固有のSNMPトラップOID トラップを組織に分け一意に区分するためのOIDです。すなわち、ベンダーごとに異なります。この項目はSNMPv1トラップにのみ適用されます。
汎用タイプのSNMPトラップ SNMPトラップ生成用にOIDにマッピングされたタイプのトラップです。監視グループの機能について追加情報を提供します。この項目はSNMPv1トラップにのみ適用されます。汎用タイプのトラップには、コールド スタート、ウォーム スタート、リンク ダウン、リンク アップ、認証失敗、EGPネイバー喪失があります(coldStart、warmStart、linkDown, linkUp、authenticationFailure、egpNeighborLoss)。
ステータス 依存性にもとづき、監視の品質を示す属性です。たとえば、Webサーバーがレスポンスに10分かかる場合、応答時間が長くなっていますが、それでもまだサーバーは利用可能です。レスポンスがあまりに遅いため、ステータスは重大アイコン:重大となります(応答時間がステータスの依存パラメーターの場合)。可用性はアップアイコン:クリアです。
監視(モニタリング活動) ビジネス アプリケーションやサービスについて、定期的なデータ収集と分析を行うことを指します。
監視(ITリソース) 監視対象のアプリケーションを指します。監視は、ホストのポートで動作する、ある監視タイプのインスタンスです。たとえば、WebLogicやTomcatなどのアプリケーション サーバー、OracleやMySQLなどのデータベース サーバーは、監視タイプの1種であるのに対して、あるホストの特定ポートで動作しているWebLogic Serverは、1つの監視と扱います。
監視タイプ WebLogic Server、JBossサーバー、システム サーバー、URL監視、Oracle Databaseサーバー、MySQLデータベース サーバーなどの、Applications Managerが監視するアプリケーションを指します。これらアプリケーションのそれぞれのインスタンスを監視と呼びます。
MTTR(平均修復時間:Mean Time To Repair) 装置やシステムを適切な動作状態に直すまでの平均時間を指します。障害発生からマシンの動作を復旧するまでにかかる時間とも言えます。この時間はできる限り短くなければなりません。MTTRのしきい値を設定して、根本原因を報告させることも可能です。
MTBF(平均障害間隔:Mean Time Between Failures) 装置やシステムが障害なしに機能している平均時間を指します。障害で装置やシステムが動作不能になるまでのユーザー予測時間と言うこともできます。この値はできるだけ長くしなければなりません。MTBFのしきい値を設定して、根本原因を報告させることも可能です。
ポーリング間隔 リソースごとに設定する、それぞれの監視間隔を指します。
RCA 根本原因分析(Root Cause Analysis)は、問題の実際の原因を突き止めるのに役立ちます。「根本原因分析」は属性のステータス アイコンをクリックすると確認可能です。たとえば、ノードを展開すると問題の実際の原因が表示されます。
根本原因分析
ここでは、WebLogicのステータスは重大であることがわかります。さらに、ステータスの依存先である可用性と応答時間もまた重大であることが、ステータス重大の理由とわかります。
レポート 監視タイプの挙動を示すデータを、特定期間にわたって、体系的に表示します。
応答時間 監視が所定の入力内容にレスポンスするまてにかかる時間を指します。
重要度 問題の深刻さを表します。重要度には、重大・警告・クリアのレベルがあります。重要度はユーザーや管理者がセットしたしきい値で制御されます。
SNMPサーバー Simple Mail Transfer Protocolで、メールを適宜、宛先へ送信するサーバーです。インターネットでのメール送信では、ほとんどの場合、SMTPを利用しています。メッセージはPOPサーバーで受信できます。
SNMP OID オブジェクト識別子(Object Identifier)です。MIB(Management Information Base)にあるオブジェクト変数を一意に特定するのり使います。
固有タイプのSNMPトラップ 汎用トラップの拡張でenterpriseを使い、ベンダー固有のトラップIDを特定します。
サブネット マスク サブ ネットワーク内の最多ホスト数を決定します。
しきい値 しきい値は、事前に設定した条件にもとづいて、アラートの重要度を決める際に利用します。たとえば、サーバー応答時間が1,000ミリ秒を超えた場合に状況を把握するには、条件にもとづいてしきい値を作成し、属性に関連付けてください。
URL監視 Webページを継続監視するサービスです。特定の、インターネット上でDNS解決可能な、標準的なHTTPとHTTPSのWebページについて、可用性を検証します。