Oracle Autonomous Database

Oracle Autonomous Database――概要

Oracle Autonomous Databaseはフルマネージ型の設定済みクラウド データベースです。機械学習とIoT(モノのインターネット:Internet of Things)を利用し、人間の介在なしでタスクを実行します。データベースのチューニング、セキュリティ、バックアップ、更新など、従来はデータベース管理者(DBA)が実行していた作業を自動化します。データベース作成だけでなく、バックアップ、パッチ適用、アップグレード、チューニングなどの保守作業も、容易に実現可能です。

監視対象のパラメーター

Oracle Autonomous DBメトリック監視の要件:こちらをクリック

監視タブをクリックし、監視カテゴリ ビューへ移動してください。自律型データベースのインスタンスが、クラウド アプリOracle Cloudで見つかります。そちらでは、Oracle Autonomous Database一括設定ビューが3つのタブに分類・表示されます。

  • 可用性タブでは、過去24時間か30日の可用性履歴がわかります。
  • パフォーマンス タブでは、過去24時間か30日のステータスとイベントがわかります。
  • リスト ビューでは、一括管理設定が可能です。

リストで監視をクリックすると、Oracle Autonomous Databaseのダッシュボードに6つのタブが表示されます。

概要

パラメーター 説明
利用率
CPU利用率 自律型データベースで利用しているCPUの量を示します(%)。
ストレージ利用率 自律型データベースで利用しているストレージ容量を示します(%)。
接続統計
DB接続時間 データベースへの接続にかかる時間を表します(秒)。
セッション詳細
セッション 自律型データベースで実行中のセッションの数を表します。
現在のログオン 指定間隔で発生したログオン成功の数を指します。
ユーザー呼び出し 指定間隔で発生した、ログオン、パース、呼び出し実行の合計を指します。
キューイング済みステートメントのスループット
実行中ステートメント 消費者グループすべてから、実行中のSQLステートメントをまとめた数を表します。
キューイング済みステートメント 消費者グループすべてから、キューイング済みSQLステートメントをまとめた数を表します。
トランザクション
実行数 SQLステートメントを実行したユーザー呼び出しと再帰呼び出しの数を指します。
総パース数 発生したハードパースとソフトパースの数です。
トランザクション数 ユーザー コミットとユーザー ロールバックの合計です。
接続のスループット
接続失敗 データベース接続失敗の発生件数です。
ログオン失敗 ログオン失敗の発生件数です。

表領域(テーブル スペース)

パラメーター 説明
表領域詳細(テーブル スペース)
表領域名 表領域の名前です。
割り当てバイト 表領域の割り当てサイズを示します(GB)。
総割り当てバイト 表領域の総割り当てサイズを示します(GB)。
利用済みバイト 表領域で利用されている、ストレージの容量を表します(GB)。
空きバイト 表領域の残存ストレージ容量を示します(GB)。
利用済みバイト(%) 表領域で利用されている、ストレージの容量を表します(%)。
空きバイト(%) 表領域の残存ストレージ容量を示します(%)。
割り当て済みブロック データ ブロック表領域への割り当て済みの数を表します。
空きブロック 表領域で利用できる空きデータ ブロックの数を表します。
表領域のステータス(テーブル スペース)
表領域名 表領域の名前です。
表領域ステータス 表領域のステータスを指します。オンライン、オフライン、無効があります(ONLINE、OFFLINE、INVALID)。
データ ファイル 表領域に存在するデータ ファイルの数です。
読み込みレート 表領域での読み込み操作発生ペースを指します(数/分)。
書き込みレート 表領域での書き込み操作発生ペースを指します(数/分)。
読み込み時間 表領域からの、1回の読み込みにかかる時間を指します(秒)。
書き込み時間 表領域への、1回の書き込みにかかる時間を指します(秒)。
データ ファイルのパフォーマンス
データ ファイル名 データ ファイルの名前と場所です。
表領域名 表領域の名前です。
ステータス データ ファイルのステータスです。
自動スケーリング データ ファイルで自動スケーリングが有効かを表します。
作成済みバイト データ ファイルのサイズです(MB)。
読み込み データ ファイルからの読み込み発生件数を表します。
書き込み データ ファイルへの書き込み発生件数を表します。
平均読み込み時間 読み込みの平均所要時間です(ミリ秒)。
平均書き込み時間 書き込みの平均所要時間です(ミリ秒)。
最大エクステントに近づいているオブジェクト
オーナー 表領域のオーナー名を指します。
表領域名 表領域の名前です。
セグメント名 最大エクステントに近づいているセグメント名前です。
セグメント タイプ 最大エクステントに近づいているセグメントのタイプを表します。
エクステント セグメントに割り当てられたエクステントの数です。
最大エクステント セグメントに収容できる、最多許容エクステント数を指します。
次のエクステント 次のエクステントのサイズです(MB)。

セッション

パラメーター 説明
セッション詳細
ID セッションの識別子です。
ステータス セッションの現在のステータスを指します。オンライン、オフライン、無効があります(ONLINE、OFFLINE、INVALID)。
マシン OSの名前です。
ユーザー名 Oracleプロセス ユーザーの名前です。
経過時間 ユーザーがOracle Serverに接続して以来の経過時間を指します(秒)。
CPU時間 セッションで利用されたCPU時間を指します。
メモリ ソート セッションで利用されたメモリ ソートの数を表します。
テーブル スキャン テーブル スキャン実行の数を表します。
物理読み込み セッションで発生した物理読み込みの数を示します。
論理読み込み セッションで発生した論理読み込みの数を示します。
コミット ユーザーによるコミットの数を指します。
カーソル 利用中のカーソルの数を表します。
バッファー キャッシュ ヒット率 セッション論理読み込みがバッファーから行われた比率を示します(%)。
セッション サマリ
マシン名 セッションをホストしているマシンの名前です。
プログラム セッション起動元のプログラムの名前です。
セッション ステータス セッション現在のステータスです。アクティブか非アクティブがあります(ACTIVE、INACTIVE)。
セッション数 実行中のセッションの数を表します。
セッション待機
セッションID セッションの識別子です。
ユーザー Oracleプロセス ユーザーの名前です。
イベント セッションが待期しているリソースやイベントを指します。
ステータス セッションのステータスです。
遅延 セッションを待期している時間です。値が0の場合、セッションはまだ待機状態で、遅延値が確定していないことを表します。
遅延(秒) 現在の待機状況で費やした時間を指します(秒)。
イベント発生件数 セッション中に発生したイベントの数を示します。
ユーザー
ユーザー名 ユーザーの名前を表します。
有効期限 ユーザー アカウントが期限切れとなる日を指します。
残り日数 ユーザーがカウントが期限切れとなるまでの残り日数を表します。
アカウント ステータス ユーザー アカウントの現在のステータスです。
ユーザー プロファイル ユーザーのプロファイル名です。

プロセス

パラメーター 説明
プロセスごとのPGA統計:
Oracleプロセス
プロセスID Oracleプロセスの識別子です。
割り当て済みPGA プロセスに割り当て済みのPGAメモリ量を表します(MB)[プログラム グローバル領域:Program Global Area]。
利用済みPGA プロセスが消費しているPGAメモリ量を表します(MB)。
解放可能PGA 割り当て済みPGAメモリのうち、OSに返せる量を指します(MB)。
最大利用済みPGA プロセスが消費する最大PGAメモリを指します。
プログラム名 進行中のプログラムの名前です。

スケジュール ジョブ

パラメーター 説明
スケジュール ジョブ詳細
ジョブ名 ジョブの名前です。
現在のステータス ジョブの現在のステータスです。
最新実行ステータス 最新実行時の、ジョブ実行ステータスを表します。
最新実行日 最新実行時の、ジョブ実行開始日を表します。
最新実行時間 最新実行時の、ジョブ完了までの所要時間を指します(秒)。
次回実行日 ジョブのスケジュール実行の日を指します。
実行数 これまでジョブを実行した回数を指します。
失敗数 これまでジョブ実行に失敗した回数を指します。
リトライ数 これまでジョブ実行にリトライした回数を指します。
経過時間 ジョブ開始以降の経過時間を表します(秒)。
有効 ジョブが有効になっているかを表します。

設定

パラメーター 説明
設定詳細
自律型データベース名 自律型データベースの名前です。
コンパートメント名 コンパートメントの名前です。
リージョン 自律型データベース インスタンスが稼働しているリージョンです。
コンパートメントOCID Oracle Cloud ID forコンパートメント.
CPUコア数 自律型データベースで利用可能となっているCPUコアの数を表します。
自動スケーリング 自律型データベースで自動スケーリングが有効になっているか否かを示します。
作成時刻 データベースが作成された日時を指します。
専用デプロイメント データベースが専用デプロイメントとなっているかを示します。
ライセンス モデル Oracle Autonomous Databaseへの適用ライセンス モデルを指します。
データベース情報
データベース名 Oracle Databaseの名前です。
データベース バージョン 自律型データベース向けOracle Databaseのバージョンを指します。
データ ストレージ サイズ ストレージで利用できるストレージの量を指します(TB)。
利用済みストレージ サイズ 利用しているストレージの量を指します(TB)。
ワークロード タイプ 自律型データベースのワークロード タイプです。次の値を指定できます。
  • OLTP:自律トランザクション処理
  • DW:自律データウェアハウス(Data Warehouse)
Always Freeリソース リソースが「Always Free」かを示します。デフォルトの値はfalseです。
プレビュー バージョン 自律型データベースがプレビュー バージョンか否かを示します。
ライフ サイクル ステータス 自律型データベースの現在のライフ サイクル上のステータスを示します。
ライフ サイクル詳細 自律型データベースの、現在のライフ サイクル ステータス情報を示します。
ホワイトリストIP クライアントIPのデータベース向けACLです(アクセス制御リスト:Access Control List)。サーバーレスのデプロイにのみ妥当します。
接続情報
Oracle Application Express URL(APEX) Oracle Application ExpressのURLを表します。
Oracle SQL Developer Web URL Oracle SQL DeveloperのURLです。
サービス コンソールURL 自律型データベースのサービス コンソールのURLです。
トランザクション処理緊急(tpurgent) データベース サービスtpurgentで自律トランザクション処理を行っていることを示します。
トランザクション処理(tp) データベース サービスtpで自律トランザクション処理を行っていることを示します。
高(high) データベース サービスhighで自律トランザクション処理を行っていることを示します。
中(medium) データベース サービスmediumで自律トランザクション処理を行っていることを示します。
低(low) データベース サービスlowで自律トランザクション処理を行っていることを示します。