セルフサービスポータル

セルフサービスポータルとは

この機能は、Endpoint CentralのEnterprise Edition以上のエディションでのみ利用できます。

IT管理の一環として、多数のユーザー/コンピューターに多様なソフトウェアの展開が必要です。これは定型業務ではありますが、多大な時間と労力を要します。必要なターゲットに複数のソフトウ ェア構成を展開しなければなりません。Endpoint Centralはセルフサービスポータルの導入により、 ソフトウェア展開を遂行するための簡単なアプローチをもたらします。セルフサービスポータルで は、ターゲットユーザー/コンピューターにソフトウェアを発行できます。手動によるソフトウェア 展開と異なり、グループ(ターゲットユーザー/コンピューター)に対してソフトウェアリストの発行が可能です。ユーザーによるニーズに基づいたソフトウェアのインストールをサポートできます。 これは時間の節約と生産性の向上に役立ちます。詳細についてはナレッジベースをご覧ください。

セルフサービスポータルはWindows / Mac(バージョン10.8以降)でのみサポートされています。

ソフトウェアパッケージをセルフサービスポータルに公開する

Endpoint Centralサーバーのセルフサービスポータルは、[ソフトウェア展開] >[展開]>[セル フサービスポータル]にあります。ターゲットユーザー/コンピューターを含むグループの作成と、 利用可能なソフトウェアの発行ができます。セルフサービスポータルを経由して、コンピューターベースとユーザーベースのソフトウェアを発行できます。利用可能なソフトウェアのリストから発行するソフトウェアを指定する必要があります。Endpoint Centralサーバーからソフトウェアが発行されると、以降の90分ごとのリフレッシュサイクルでターゲットコンピューターでも同様に更新されます。セルフサービスポータルで発行されたソフトウェアは追加/削除できます。複数バージョンのソフトウェアが発行されている場合、セルフサービスポータルにはバージョン違いの同じソフトウェアのエントリーが複数存在します。セルフサービスポータルのソフトウェアリストは90分に1回同期されます。セルフサービスポータルの右上にある[今すぐ同期]アイコンをクリックして、ユーザーが手動で同期させることもできます。コンピューター/ユーザーにソフトウェアが初めて発行されると、ターゲットコンピューターのエージェントトレイ、スタートメニュー、デスクトップショートカットにセルフサービスポータルが追加されます。

  • 発行されたソフトウェアを削除しても、ソフトウェアはターゲットコンピューターからアンインストールされません。ただし、ソフトウェアはセルフサービス ポータルのリストから削除されます。
  • 商用/有料ソフトウェアが発行された場合、ユーザーはライセンスを手動でキー入力/アクティベートする必要があります。
  • ユーザーベースのソフトウェアパッケージの発行はMacではサポートされていません。

セルフサービスポータルへのアクセス方法

セルフサービスポータルへのアクセスをユーザーに有効化するには、次の手順を実行します。

  1. 管理タブ >[SoM設定]>[エージェント設定]>[エージェントトレイ]アイコンの順に 移動します。
  2.  [システムトレイのエージェントアイコンを表示]を有効化します。[セルフサービ スポータルメニューを表示]が有効化されていることを確認します。
  3.  [変更を保存]をクリックします。

これでユーザーがセルフサービスポータルにアクセスできるようになりました。[システムトレイ]のエージェントトレイアイコンを右クリックし、[セルフサービスポータル]を選択するとアクセスできます。

セルフサービスポータルからソフトウェアをインストールする

ユーザーは次のいずれかの方法でセルフサービスポータルにアクセスできます。

  • Endpoint Centralのエージェントトレイからセルフサービスポータルを起動する
  • ユーザーのデスクトップでセルフサービスポータルのショートカットをダブルクリックする
  • スタートメニューでセルフサービスポータルを選択する 

セルフサービスポータルを開くと、発行されているソフトウェアリストがユーザーに表示されます。ユーザーはセルフサービスポータルからいくつでもソフトウェアをインストールできます。[インストール]オプションをクリックすると、インストールが開始されます。一度に複数のソフトウェアをインストールする場合、最初のソフトウェアのインストールが開始され、残りはキューに入ります。ソフトウェアは順次展開されます。ソフトウェアがセルフサービスポータルからインストールされると、ソフトウェアのステータスにインストール済みのマークが付きます。ユーザーが手動でソフトウェアをアンインストールした場合、アンインストールのステータスはセルフサービスポータルに反映されません。

セルフサービスポータルの設定

この設定では、管理対象のコンピューターでセルフサービスポータルを表示する方法をカスタマイズできます。[ソフトウェア展開] > [設定] >[セルフサービスポータルの設定]から設定を行います。セルフサービスポータルを表示するオプションであるエージェントトレイアイコン、デスクトップショートカット、スタートメニューを指定します。

セルフサービスポータルに表示されるアイコンをリブランドすることもできます。組織のロゴや名称をアップロードし、管理対象コンピューターで表示されるようにします。リブランドをすると、ユーザーはソフトウェアが社内のITチームから配布されたことを容易に見分けられるようになり、その使用を後押しできます。また、ソフトウェアを商用または非商用でグループ化することにより、発行プロセスの自動化も可能です。非商用ソフトウェアを「すべてのコンピューター」グループに自動的に発行できます。ユーザーは自身でソフトウェアをインストールするかどうかを選択できます。ServiceDesk Plus連携のEndpoint Centralを使用している場合は、「すべてのコンピューター」グループに商用ソフトウェアを自動的 に発行できます。ただし、ユーザーはソフトウェアをインストールする前に承認を要求する必要があります。

セルフサービスポータルを使用するには、管理対象コンピューターに.NET 4がインストールされている必要があります。.NET 4は管理対象コンピューターに自動的にインストールされます。セルフサービス設定のチェックボックスを有効化すると、サーバーマシンにインストールすることもできます。

承認のリクエスト

この機能は、ServiceDesk Plus(9203)とEndpoint Central(92080)を連携してご利用の場合のみサポートされています。

すべてのユーザーにソフトウェアを発行できる一方で、不必要なソフトウェアをインストールをしないようにユーザーを制限することもできます。ServiceDesk Plus連携のEndpoint Centralを使用している場合、ソフトウェアの発行中に「承認あり」または「承認なし」の承認モードを選択できます。「承認なし」を選択してソフトウェアを発行すると、ユーザーはソフトウェアをクリックするだけでインストールできます。承認ありを選択してソフトウェアを発行すると、ユーザーはソフトウェアをクリックしただけではインストールできませんが、承認をリクエストできます。承認をリクエストするとヘルプデスクの問い合わせが作成されてServiceDesk Plusにアップデートされ、技術担当者がリクエストを承認することでユーザーがソフトウェアをインストールできるようになります。ユーザーがソフトウェアのインストールを完了すると、ServiceDesk Plusのステータスがアップデートされ、ヘルプデスクの問い合わせが自動的に閉じられます。 この機能はWindowsでのみ利用可能です。