Wake on LAN
Endpoint CentralのWake on LANツールにより、Windowsネットワーク内のシステムの起動をリモートでスケジュールできます。さまざまなタスクを作成してコンピューターをグループ化し、そのタスクに含まれるマシンの起動時間を指定できます。
手動でのコンピューターのスリープ解除
Endpoint Centralには、同じサブネット内と別のサブネットのコンピューターをスリープ解除する機能があります。このタスクが開始されると、ターゲットコンピューターのブロードキャストアドレスが、そのサブネットで稼働しているEndpoint Centralエージェントに送信されます。別のサブネットに属しているコンピューターをスリープ解除する場合は、指定したサブネット内の少なくとも1台のコンピューターに、スリープ解除タスクを実行するための稼働している Endpoint Centralエージェントがインストールされている必要があります。
リモートオフィスに属しているコンピューターをスリープ解除する場合は、次のいずれかの条件を満たしている必要があります。
- ルーターでIPリダイレクトブロードキャストが有効になっている必要がある。
- タスクを実行するには、Endpoint Centralエージェントがインストールされているいずれかのコンピューターが同じサブネットで稼働している必要がある。
以下の手順に従って、Endpoint Centralを使用して、手動でLAN上のコンピューターをスリープ解除できます。
- [ツール]タブで、[Wake On LAN]をクリックします。
- これにより、ネットワーク内のすべての管理対象コンピューターが表示されます。このリストから、起動すべきコンピューターを選択し、[今すぐスリープ解除]をクリックします。
スリープ解除プロセスが開始されたことが表示され、ステータスが更新されます。
Windows 8 OSで動作するコンピューターをシャットダウンすると、 それらのコンピューターをスリープ解除できなくなります。これらのコンピューターをスリープ解除するための方法の詳細については 、次の記事を参照してく ださい。 http://support.microsoft.com/kb/2776718 .
Wake on LANタスクの作成とスケジュール
Wake on LANタスクを作成するには、以下の手順に従います。
Step 1: タスクの定義
[ツール]タブから[Wake on LAN]に移動します。
スリープ解除のスケジュール]ボタンをクリックして、新しいタスクを作成し、次の項目を指定 します。
タスクの名前を入力する。
スリープ解除後の待機時間:Endpoint Centralは、Wake On LANパケットをブロードキャストした後、コンピューターのステータスを確認するため、ここに指定されている期間待機します。
各スケジュールのIPアドレスを解決:各スケジュール中、マシンのIP アドレスを解決するには、このオプションを選択します。
Step 2:コンピューターの選択
起動するコンピューターのリストに含めるターゲットを定義します。
WOLパケットのブロードキャストは、コンピューターのサブネットアドレスに基づ いています。サブネットアドレスが空の場合、または正しくない場合は、タスクが 失敗します。該当するコンピューターの[アクション]列で[変更]を選択して、 コンピューターのMACアドレス、IPアドレス、サブネットマスクなどの詳細を変更 できます。
Step 3: スケジューラーの定義
1回:タスクを1回だけ実行します。日付と時間を指定する必要があります。
毎日:タスクを毎日実行します。タスクを実行する時間と期間を指定します。
毎週:週の特定の曜日にタスクを実行します。タスクを実行すべき時間、開始日、曜日を指 定します。
毎月:毎月、特定の日にタスクを実行します。開始時間を指定し、曜日と月を選択する必要があります。
Step 4: タスクの配布
[保存]ボタンをクリックして、このタスクを展開します。スケジュールされた時間と間隔で、タスクが実行されます。[タスクの詳細]ページで、タスクのステータスとその実行履歴を確認でき ます。
Wake on LANタスクの表示と変更
作成したWake on LANタスクを表示するには、以下の手順に従います。
[ツール]タブから[Wake on LAN]に移動します。これにより、すでに作成/スケジュール済みのすべてのタスクが表示されます。
タスクを変更するには、該当するタスクの[アクション]列から[変更]を選択します。
タスクを削除するには、該当するタスクの[アクション]列から[削除]を選択します
Wake on LANタスクのステータスの表示
作成したWake on LANタスクのステータスを表示するには、以下の手順に従います。
[ツール]タブから[Wake on LAN]に移動します。これにより、すでに作成/スケジュール済みのすべてのタスクが表示されます。
タスク名をクリックして、そのタスクに含まれるコンピューターのステータスを表示します。
「スケジュール済み」、「処理中」、「成功」、「失敗」などのステータスでフィルタリングして、コンピューターの詳細を表示できます。
Wake on LANの前提条件
BIOS設定
Endpoint CentralでWake on LANを使用するには、BIOS設定を手動で変更する必要があります。Wake onLAN機能は通常、初期設定では無効になっています。Wake on LANを有効にするオプションは、各コンピューターのメーカーによって異なります。さまざまなPCで採用されている最も一般的な方法は、次の通りです。
コンピューターの電源投入時のセルフテスト中に、F1、INS、またはDELキーのいずれかを押して、 BIOS設定画面を表示します。
[Power Management]を選択します。
[Wake on LAN/WLAN]を選択します。
[Wake on LAN/WLAN]で、[LAN]または[WLAN]を選択します。
注意:[Deep Sleep Mode]というモードが表示されている場合は、それが[disabled]になっていることを確認します。このモードは、一部のコンピューターでのみ表示されます。[Save]と[Exit]を選択して、BIOS設定を保存して終了します。
オペレーティングシステム(OS)の設定
一部のWindows OSでは、ドライバーによって、ネットワークアダプターのWake ON LAN機能を有効にする必要があります。以下の手順に従います。
- [マイ コンピューター]アイコンを右クリックして、[プロパティ]を選択します。
- [デバイス マネージャー]をクリックします。
- [ネットワーク アダプター]で[イーサネットアダプターとワイヤレスアダプタ ー]を選択します。
メモ:次に示す操作は、「イーサネットアダプターとワイヤレ スアダプター」の両方で実行する必要があります。- [イーサネットアダプターとワイヤレスアダプター]を右クリックして、[プロパティ]を選択します。
- [電源の管理]タブをクリックします。
- 次のすべてのオプションのチェックボックスをオンにします。
- 電力の節約のために、コンピューターでこの端末の電源をオフにできるようにする。
- この端末で、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする。
- Magic Packet でのみ、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする
[OK]をクリックして、設定を保存します。
これで、Endpoint CentralのWake On LANを使用して、コンピューターをスリープ解除できるようになりま した。