Syslogとは?Syslog管理を自動化するツール|EventLog Analyzer

Windowsイベントログ・Syslog対応 ログ管理ソフト

Syslogとは?

Syslog(シスログ)は、システムの動作を記録したログメッセージを収集・保存・転送するための標準プロトコルです。主に、Unix/Linux系コンピューターやネットワーク機器で採用されています。管理対象の機器やアプリケーションがSyslogに対応している場合、そのシステムのログメッセージをネットワーク上のリモートサーバーに送信できます。

Syslog管理とは?

Syslog管理とは、システムやネットワーク機器から出力されるSyslogメッセージ(ログデータ)を一元的に収集・保管することを指します。基礎的な役割はログの受信・保存ですが、運用効率やセキュリティを向上させるためには、検索・レポート・通知などの仕組みを導入することが推奨されます。

Syslogの標準的なツール(rsyslogやsyslog-ngなど)を使えば、ログの送受信や保管期間の設定といった基本的な管理は可能です。ただし、より効果的な運用管理を行うには、以下のような仕組みも求められます。

  • 分かりやすいUIで受信設定や保管設定などを簡単に行える
  • 大量のSyslogメッセージから必要な情報を検索・抽出できる
  • ログデータがグラフ形式で可視化される
  • 異常を示すログが出力された際にアラート通知が管理者に届く
  • コンプライアンス要件に沿ったレポートを自動生成できる
  • ログを圧縮し、ストレージ容量や保管コストを最適化できる

Syslogは、トラブルシューティングや監査にも活用されるため、必要な時に迅速に参照できるよう適切に保管・管理することが重要です。このようなSyslogの包括的な活用が、効果的なSyslog管理を実現する上での鍵となります。

ログ一元管理のメリットとSyslog管理ツールの選定ポイント

多くの組織において、IT管理者はSyslogだけではなく、Windowsイベントログなど他種のログの収集・管理も行っています。WindowsイベントログとSyslogを一元管理できたら便利だと思いませんか?

異なる規格のログを一元管理する仕組みを、スクラッチから構築するためには開発など多くのコストがかかるため、多くの組織では複数の規格のログ管理に対応したツールを導入しています。

Syslogに対応したツールを選ぶ際に、ツールにSyslogサーバー機能が含まれているかどうかを確認しておくことは大きなポイントです。Syslogメッセージを受信するために、ツールとは別にSyslogサーバーを必要とするツールの場合、Syslogサーバーの構築・設定の手間がかかるだけでなく、ソフトウェアのバージョン管理なども別々に行うなどの手間もかかります。

Syslogサーバーの機能も備えたログ管理ツールを導入すると、Syslogサーバー構築の手間を省略でき、Syslogサーバーの設定も一元化することができ、さらにSyslog以外のログ、たとえばWindowsイベントログなどを同一のツール上で一元管理する環境を実現することできます。

Syslog管理を効果的に実現するためには、Syslog以外のさまざまな種類のログを同時に管理できる機能を持ち、さらにSyslogサーバー機能を兼ね備えたツールを導入することが重要であるとわたしたちは考えます。

すぐにはじめられるSyslog管理ツール

ManageEngineが提供する統合ログ管理ツール「EventLog Analyzer」は、Syslog管理を行う現場の様々な要求にこたえる機能が充実した、統合ログ管理ソフトウェアです。

Syslogサーバー機能も備え、直感的で使いやすいインターフェースよって、Syslog・Windowsイベントログなど様々な形式のログを集中管理することができます。収集したログはあらかじめ指定しておいたフォルダにまとめて保管され、時系列で複数の機器のイベントを表示する機能や、必要なログメッセージを簡単に検索可能する機能などを有します。

Syslog管理機能

Syslog収集の流れ

EventLog Analyzerは、Linux/Unix系サーバーやネットワーク機器から転送されたSyslogを自動収集することが可能です。したがって、EventLog Analyzerを使うことで、Syslog管理のためのSyslogサーバー等を新しく構築する必要がなくなります。また、EventLog Analyzerでは、Syslogの収集方法として、ファイルの手動インポートや自動定期的インポートにも対応しているため、運用方法に応じてSyslogを管理していただくことが可能です。

主な収集方法としては、ネットワーク内の監査対象の機器それぞれにSyslog転送設定を行い、転送先に設定されたEventLog Analyzerサーバーの受信ポートを通じてSyslogの収集を行います。つまり、EventLog Analyzerが従来のSyslogサーバーのような役割を果たすことが出来ます。また、その他の方法としてEventLog Analyzerでは、Syslogファイルを手動でローカルもしくはリモートホストからサーバーへインポートすることも可能です。

Syslog収集の流れ syslog収集の流れ
Syslogホスト管理画面 Syslogホスト管理画面

サポート対象のSyslog機器

EventLog Analyzerでは、主に以下の機器のSyslogを収集することが可能です。

  • UNIX標準
  • Linux
  • HP-UX
  • IBM AIX
  • ルーターやスイッチ、その他RFCに準拠したSyslogをサポートしている機器