影響

概要

ファイアウォールに新規ルールを追加する際、事前に影響範囲(既存ルールとの相関性)を把握することは重要な作業になります。
[ルール管理]配下の影響レポートでは、新規に定義するルールと既存ルールの関連性を表示します。

本ページでは、影響レポートで参照できる各データについて記載します。

  • 事前に、[装置ルール]設定より、対象装置のポリシーを取得する必要があります。
  • 本機能のサポート対象装置は、こちらのサポート装置一覧をご確認ください。
  • 影響レポートでは、事前にルールの影響度合いの表示のみを行い、Firewall Analyzerからファイアウォールに対する設定変更は行いません。

レポートで表示される情報について

影響レポートの表示手順について、以下に記載します。
※設定例については、こちらのページをご参照ください。

  1. [ルール管理]→[影響]画面で対象装置を選択後、右上の[影響分析]をクリック
  2. 以下の各ルール情報を入力し、[レポート生成]
    • ポリシーでのルール
      任意のルール名
    • ポジション
      新規ルールの配置予定の位置を選択
      ※現在設定されているルール数に応じて、配置可能な数字が変化します。
    • ソース
      ファイアウォールに設定されている送信元オブジェクトまたはIPアドレスを指定
    • 宛先
      ファイアウォールに設定されている宛先オブジェクトまたはIPアドレスを指定
    • 送信インターフェース
      送信元のインターフェースゾーン
    • 宛先インターフェース
      宛先のインターフェースゾーン
    • サービス
      サービス名を選択
    • アクション
      ルールのアクションを選択(Allow/Deny)
    • ブラックリストにしているIPアドレスファイルを検討対象にする
      組織内で重要視しているIPアドレスリストが存在する場合に、txtまたはcsv形式のファイルを選択
    • 最初に、オブジェクトの重複確認をする
      重複確認を行うルール数を選択(通常はALL)
  3. ルールの影響一覧に、作成したルールが追加されていることを確認し、[レポートの表示]をクリック

レポートでは、以下の各情報を確認することができます。

タブ名 説明
ルールのインパクト詳細 [影響分析]で設定したルール情報を表示します。
異常詳細 既存ルールとの重複がある場合に表示されます。
ルール並べ替えの提案 既存ポリシーのヒット数から新規ポリシーの配置をサポートします。
このルールは許可の範囲が広くとられています Anyを含む場合や、許可設定しているオブジェクトが多い場合に、高リスクであることを警告します。
セキュリティ脅威の詳細 設定したサービスやインターフェースのセキュリティリスクレベルやCVE情報を表示します。
ブラックリスト(要注意)のIPアドレス分析 新規ルールにブラックリストとして指定したIPアドレスが含まれているか表示します。
リスクがあるポート情報 設定したサービス、インターフェースのセキュリティリスク(CVE情報)を表示します。
複数ルールにおけるオブジェクトの重複性 追加予定のサービス、送信元/宛先IPアドレスの各オブジェクトと既存ポリシーとの重複性を表示します。