ネットワークの帯域調査や障害の原因切り分けに役立つ機能

NetFlow・sFlow対応 フローコレクター

NetFlow Analyzer による Cisco AVC の監視

最近は、HTTP で配信されるアプリケーションが業務でも業務外でも増加しています。多くのアプリケーションは、RTP で配信される Exchange、音声、動画などの動的ポートを使用しています。これはポート番号を見ても特定することができないようになっています。さらに、一部のアプリケーションは、検知を避けるために HTTP を装っています。その結果、ポートを確認してもアプリケーションを十分に特定することができないのです。ネットワークのアプリケーションを視覚化するニーズが高まっており、ポートとプロトコルに基づいてアプリケーションを分類する NetFlow では、もはや十分とは言えません。

そのため、Cisco は、Cisco AVC(アプリケーション視覚化およびコントロール)技術により、アプリケーションレベルの分類とアプリケーションパフォーマンスの監視を提供することで、IT チームがネットワークトラフィックを可視化して、NetFlow Analyzer でサポートされる業務上重要なアプリケーションを最適化するのに役立ちます。

NetFlow Analyzer の Cisco AVC では次のようなレポートを生成できます:

  1. NBAR2 アプリケーションレポート

  2. URLヒットカウント(HTTPホストレポート)

  3. QoS クラス階層レポート

  4. アプリケーション応答時間監視レポート(ART 監視)

Cisco AVC の利点:

  1. 7層アプリケーショントラフィックとコントロールを視覚化
  2. 業務上重要なアプリケーションのパフォーマンスを改善
  3. よりすばやいトラブルシューティングと、より少ないネットワーク障害
  4. エンドユーザーを含むアプリケーションユーザーの体験の向上
  5. ネットワーク運用コストの削減

NBAR2アプリケーションレポート

NetFlow Analyzer は、Cisco NBAR2 をサポートし、アプリケーショントラフィックをリアルタイムで分析し分類できるようになりました。デフォルトで1000種類以上のアプリケーションを内包するNBAR(ネットワークベースのアプリケーション認識)でL7アプリケーショントラフィックについての洞察を得ます。NBAR2 レポートは、NBAR2 で識別されたアプリケーションの、トラフィックの詳細や、ネットワークの全トラフィック中に占める特定のアプリケーションのトラフィックの割合をリストとして表示します。これは、ネットワーク帯域の効率的な使用に役立ちます。これを把握することで、QoS スタンダードを策定することができます。

URL&ヒットカウント(HTTP ホストレポート)

NetFlow Analyzer の HTTP ホストレポートは、URL のヒットカウントや、特定の URL のトラフィック情報を表形式で表示します。新しい接続の数と、特定 URL のトラフィック割合も表示します。これは、IT チームが、ネットワークで最も頻繁にアクセスされる URL を監視し、ユーザーの振る舞いをプロファイルするのに役立ちます。特定の HTTP ホストを絞り込むことで、送信元 IP、送信先IP、パケットカウント、トラフィック割合などの詳細を得ることができます。

QoS クラス階層

アプリケーションの帯域使用率をアプリケーション中心の QoS 監視でコントロールし、アプリケーションと業務の必要性に基づいて、優先順位を設定し、動的にネットワークパスを選択します。QoS ステータスタブは、QoS 固有の情報を、主に QoS クラス階層レポートと QoS ドロップレポートの2つでリスト化します。QoS クラス階層レポートでは、アプリケーションのクラス階層と、特定アプリケーションのアプリケーション配分を確認することができます。QoS ドロップレポートは、ポリシー以前、ポリシー以後、様々なトラフィッククラスのドロップをキューイングステータスとともにリスト化し、QoS 設定の効率性を検証できるようにします。

ART 監視

ART は、アプリケーション応答時間のことであり、ART レポートは、応答時間に基づいて、ネットワークで最も遅延しているアプリケーションを識別するのに役立ちます。このレポートは、クライアントパケット、サーバーパケット、トランザクション、再転送、新規接続、応答、トラフィックを表示します。さらに、各アプリケーションを絞り込むことで、応答を時間ごとにプロットし、クライアント側がどのような体験をしているかを描くグラフを示します。QoS と ART は、AVC を有効化されたデバイスのみの、デバイスとインターフェイスの列で動的に表示されます。

詳細については、Cisco のウェブサイトをご覧ください:

http://www.cisco.com/c/dam/en/us/products/collateral/ios-nx-os-software/enterprise-ipv6-solution/90364_product_bulletin_c25_627831.pdf