トラフィック増加の要因として考えられるものは?
企業ネットワークトラフィックは増加傾向にあると言われています。トラフィック増加が起こっている場合、一般に次のような要因が考えられます。
- 接続端末数の増加
- ファイルサイズの増大
- クラウド化の普及
- テレワークの普及
特に「クラウド化」については、昨今のクラウド普及もあいまって、大きな影響を与えていることが予想されます。クラウド化により、社内で管理すべきハードウェアを減らすことが可能になります。また、SaaSの利用も増えています。その一方で、発生するWANやインターネットへ抜けていくトラフィックが増加し、社内のネットワーク帯域やゲートウェイを圧迫しているケースが多く見受けられます。
そして、働き方改革や昨今の情勢により、テレワークが促進されています。多くの企業において、VPN接続により社内のシステムにアクセスする仕組みを確立しています。便利な一方で、VPN端末にアクセスが集中し、ネットワークが不安定になったり、業務アプリケーションへの接続が遅延するといったトラブルが多く発生しています。
トラフィック増加に対して企業で取るべきアクション
社内でトラフィック増加が疑われる場合、放置することでネットワーク障害による被害が起こることが考えられます。ここでは、トラフィック増加に対処する方法を2つご紹介します。
1.トラフィック増加を迅速に検知
まずは、トラフィック増加をすばやく検知できることが重要です。ただし人的リソースは限られており、常時人手で監視するのは現実的ではありません。迅速に検知するためには、たとえばツールを用いて、基準となるしきい値を設定し、しきい値違反があった場合にアラートを発報する仕組みが挙げられます。
2.トラフィック増加の原因調査
トラフィック増加のおもな要因については前述しましたが、より正確に探るため、どのような通信が原因で増加しているか調査する必要があります。具体的には、いつ・どこから・どこへ・どのような通信を・どれくらいの量していたか、といった通信の詳細を確認します。社員が無駄な通信をしていないか、業務時間外の怪しい通信はないか、といった調査も合わせて実施します。
3.トラフィック増加の傾向や帯域の見直し
トラフィック増加が一時的なものであるか、頻発しているのか確認します。一時的なものであれば、原因を究明して再発防止を考えれば問題ないですが、頻発している場合、契約帯域自体を見直すことも検討すべきです。不要コスト発生を避け、適切な帯域幅を見極めるためには、帯域利用状況の正確な把握が不可欠です。
トラフィック増加の検知と原因調査は難しい?ほぼマウス操作だけで実現する方法
トラフィック増加の検知や原因調査はとても重要ですが、次のような課題もよくお聞きします。
「日頃の業務が忙しく、問題が表面化するまでトラフィック増加に気づけない」
「トラフィック増加が判明しても、原因となる通信の調査まで行うのは難しい」
そこで以下では、ほぼマウス操作だけで簡単に実現するツールをご紹介します。
通信の内訳(IPアドレスやアプリケーション情報など)も含めた解析を行うために、多くのルーター・スイッチなどに搭載されているNetFlow・sFlowなどのフロー技術を活用する方法があります。ManageEngineがご提供している「NetFlow Analyzer」も、そのような技術を手軽に活用するツールです。3段階のしきい値のアラート機能によりトラフィック増加の予兆を迅速に検知するほか、通信の内訳もわずか4クリックほどで簡単に可視化できます。
また、テレワークでVPNを導入し、VPNの監視を強化したいという方には、ManageEngineのファイアウォールログ解析ツール「Firewall Analyzer」がおすすめです。ファイアウォールやプロキシを通る通信に関してログ解析を行い、通信の内訳やアクセス先のURLも可視化できるほか、VPNに特化したレポートも多数ご用意しております。
どちらも圧倒的な低価格帯でご提供しており、安心の日本語サポートもついているので、お気軽にご活用ください。