ITインフラ管理とは

ITインフラ管理とは、ITシステムを安定かつ快適に利用することを目的とし、その基盤であるネットワークやサーバー、データベースをはじめとするITインフラの構成把握や監視を行うことを意味します。管理手法も様々で、専用のツールやサービスを使う場合もあれば、手動や表計算シートなどで行う場合もあります。また、自社の社員が自ら行う場合もあれば、SIerなどに管理を外注する場合もあります。 ITインフラ管理が行われる目的は大きく分けて3つあります。

1,障害対応
障害対応を目的とする場合、ネットワークやサーバーが何かしらの原因により止まってしまった場合に、その障害による影響範囲や障害の原因となるボトルネックの可視化のためにITインフラ管理が行われます。

2,安定した快適性
安定した快適性を目的とする場合、ITインフラのパフォーマンスを可視化するためにITインフラ管理が行われます。 例えば、大量の通信によりネットワークに遅延が発生する場合や、サーバーのCPU使用率の増加に伴いサーバーの処理速度が遅くなるといった事象を防ぐことが可能になります。

3,コスト最適化
コスト最適化を目的とする場合、ITインフラが適切に利用されているかを確認するためにITインフラ管理が行われます。 例えばネットワーク帯域に関して、契約帯域幅よりも利用している帯域が大幅に少ない場合、契約帯域幅を狭くしてコストを最適化することが可能になります。このような業務は「キャパシティプランニング」などと呼ばれることもあります。

ITインフラ管理の’今’と’昔’

ITインフラ管理は昔から行われてきました。ひと昔前は、NMSなどと呼ばれる高額な管理システムを用いて、大規模なネットワークを持つ企業や組織においてのみITインフラ管理は行われてきました。 最近では、管理ツールの低価格化や様々な規模の組織がITインフラを導入し始めたことを背景に、今では多くの組織でITインフラ管理が行われるようになりました。

そして今、ITインフラ管理は新たな局面に突入しています。その背景には「クラウド化」や「マルチベンダー化」があります。

クラウド化
パブリッククラウドを筆頭して、IaaSやPaaSの利用が増加しています。殆どの組織の場合、オンプレミスとクラウドを併用してITインフラを構築しているため、クラウド上のサーバーやシステムも管理する必要が新たに発生します。

マルチベンダー化
多くの組織では、社員の増加やビジネスの拡大に伴い、日々ネットワークをはじめとするITインフラが拡大しています。 それに伴い、以下のような運用がなされます。

  • 新しい会議室を作ったため、スイッチを新規に購入・構築する
  • 社員が増えネットワークを強化するために、スイッチングハブを交換する
これより、例えばネットワーク機器のベンダー(メーカー)がバラバラになってきます。それぞれのベンダーは専用の管理ツールを無料で提供してい場合が多いため、利用する管理ツールが複数になります。
「クラウド化」や「マルチベンダー化」により、情報システム部門は、様々な環境にある様々なベンダーのITインフラを効率よく管理しながら、冒頭で紹介した3つの目的を果たす必要があります。

 

統合監視という考え方

統合監視とは、複数の環境に点在する様々なベンダーのサーバー・ネットワーク機器を1つのツールで管理・監視する、という考え方です。 利用するツールが1つになるため、運用者の工数とツールのランニング費用の面でメリットが大きく、誰でも手軽にネットワーク・サーバーの運用管理を最適化できます。
前段で記載したように、クラウド化やマルチベンダー化のあおりを受け、情報システム部門はより複雑なシステムを管理していく必要があります。 このような状況の中で、統合監視はより一層管理者の工数削減に寄与します。 統合監視という運用は、一般的にツールを用いて行われます。市場には、様々な価格帯・機能を持ったツールが販売されていますが、予算や要件をしっかりと定義し、適切なツール選定をすることをおすすめします。

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