IT監視とは?IT監視をするメリットは?

IT監視とは、ITシステムを構成するネットワーク・サーバー・アプリケーションを監視し、ITシステムの稼働状況を把握することを指します。
IT監視をすることのメリットは大きく分けて以下の5つで説明できます。

メリット1:ビジネス損失の減少

昨今では数多くのビジネスがITシステム上で提供されています。ITシステムが停止することはビジネスの停止を意味し、企業にとって大きなダメージです。

IT監視をすることでITシステムの停止が原因のビジネス損失を減少させることができます。

メリット2:管理工数を削減

IT監視を実施することで、システム上でメンテナンスすべき箇所や障害の原因箇所を素早く特定できるようになります。メンテナンスや調査を効率化することでシステム管理者の工数を減らし、貴重な工数を別の作業に回すことができます。

メリット3:障害期間の短縮・予防

IT監視を導入し、監視を定常的に行うことで、システム上で何らかの障害が発生した場合に、障害の発生を早く知ることができます。障害の発生を素早く検知できれば、障害規模が大きくなる前に問題を解決することが可能になります。

メリット4:サービスが安定

社内の業務システムやECサイトなど、さまざまなシステムやサービスがITシステムで提供されています。IT監視ではこれらのシステムやサービスが稼働するサーバーや通信を監視します。問題があれば影響が広がる前に対処できるようになるため、サービスやシステムを障害でダウンさせることなく安定して提供できるようになります。

メリット5:「とりあえず」の設備投資を抑制

「システムが遅いが、原因がわからない」という状況で、原因が明確にはわからないままサーバーを増設したり帯域幅を広げたりしていませんか?IT監視を実施すると現在のITシステムの状況を明確に把握できるようになり、「とりあえず」の設備投資を減らすことができます。

 

IT監視に求められること

前項のメリットに記載したとおり、IT監視を実施する上で求められることは、監視によってITシステムを安定化して管理工数やコストを削減することです。

ITシステムの安定化や工数・コストの削減を実現するため、IT監視では以下の2項目を実施することが望ましいと言えます。

システム状況の可視化

IT監視を効率的に実施するには、IT監視で取得したシステムパフォーマンスなどのデータを図表などで可視化し、管理者がITシステム全体の状況をすぐ把握できるようにしておくことが理想的です。

IT資産の一覧表を作成したりネットワーク構成図を作成したりなど「ここを見ればネットワークの最新の状態がわかる」という場所を1つ作成しておくことが大切です。

作成した表やマップは、ITシステム上に変更が起こった場合にその都度更新しましょう。更新がおろそかになり、現実のITシステムと監視用マップの状況が異なってしまうと、可視化のメリットが損なわれてしまいます。

関連情報:ネットワーク構成図とは?ネットワークトポロジーの種類と必要性

監視データの分析

IT監視によって取得したパフォーマンスデータは一定期間以上蓄積し、そのデータを分析してITシステムの稼働の傾向を把握することが重要です。
障害が発生した場合は障害発生前後のデータを参照して問題の発生原因を突き止めることが可能となります。また、日常の稼働傾向を分析することで、ITシステムが繁忙期となる期間にのみ追加の設備投資を実施するなど、ビジネス判断にも役立ちます。

 

ITシステムの可視化・分析もできる国内No.1*ネットワーク監視ツール

ManageEngineではネットワーク統合監視ツール「OpManager」を提供しています。 OpManagerは、さまざまなベンダー(メーカー)の物理サーバーやクラウドサーバー、ネットワーク機器などを管理・監視することができます。 Ping監視やSNMPやWMIなどのプロトコルを使った死活監視・パフォーマンス監視、可視化のためのマップ機能などもオプション課金なしにご利用いただけます。低価格で誰でも使えるユーザーインターフェースが特徴で、特別な知識や経験がなくてもすぐにネットワーク統合監視を始めることができます。

また、アプリケーション監視ツール、トラフィック監視ツールも統合し、すべての機能を1つの画面上から使用することも可能です。無料でもご利用いただけますので、是非お気軽にお試しください。

*ミックITリポート2019年4月号「中規模・小規模向けサーバ・ネットワーク統合監視ソフトウェア市場動向」より

ネットワークをわかりやすく可視化して異常を発見

ネットワークをわかりやすく可視化して異常を発見