サーバー監視とは?

サーバー監視とは一般的に、社内で稼働しているサーバーやデータセンターにあるサーバー、クラウド上にあるサーバーを定期的に監視し、状況を把握することを指します。監視しているサーバーに異常が発生していることを検知したら、サーバー管理者に知らせることができる体制が整っていることが理想です。

サーバー監視は、サーバー管理の基本的な作業の1つです。重要なサーバーは、サーバー管理者が常に稼働状況を把握しておく必要があります。

 

サーバー監視で見るべき項目とは?

サーバー監視において監視すべき項目はそのサーバーの用途によって異なりますが、大抵の場合、以下の4項目に大別されます。

サーバーの起動状態(死活監視)

サーバーの起動状態を監視することを、サーバーの「死活監視」と呼びます。

サーバーが起動しているか否かはシステムの稼働状況に大きく影響を及ぼすと言えます。サーバー1台だけで稼働しているシステムにおいてのサーバーダウンはシステム停止を意味する大変深刻な状況です。
また、複数サーバーで構築されているシステムにおいても、1台のサーバーが停止すると他のサーバーに負荷を掛けることとなります。

サーバーが稼働しているかどうか、サーバーが万が一停止してしまった場合は直ちに管理者に知らせるような監視体制を整えておくことが望ましいと言えます。

サーバーの起動時間

サーバーの起動時間は、そのサーバーが最後にシャットダウンから起動、または再起動してから経過した時間のことです。

長時間稼働し続けているサーバーは、内部のアプリケーションの稼働状況などによりゾンビプロセスが生まれたり使用していないメモリーが確保され続けてメモリー使用率が逼迫したりなどの問題が発生する場合があります。

また、再起動が必要なOSのアップデートファイルが適用完了されておらず脆弱性が放置されるなど、セキュリティ的な問題が生じる場合もあります。

サーバーの起動時間を確認し、意図した範囲での稼働時間となっているかどうかを確認しましょう。

リソース監視

サーバーOSのCPU・メモリー・ディスク使用率などは、サーバーが稼働する上で必ず見るべき項目です。

基本的でシンプルな項目ですが、CPU使用率やメモリー使用率が高騰するとシステム応答の遅延に繋がったり、アプリケーションが停止してしまう可能性があります。

また、ディスク使用率の逼迫は、システムやアプリケーションの重要なファイルの破損に繋がる可能性もあります。

基本的な項目といえども疎かにせず、必ず注視しましょう。

イベントログ、Syslog監視

OSが稼働した状況や証跡を残すイベントログやSyslogを監視することは、サーバーの稼働状況が正常かどうかを判断する根拠となるほか、セキュリティの観点でサーバーの安全が脅かされていないかを判断することができます。
イベントログやSyslogは膨大な量のログが常に生成されます。これまでに挙げた監視項目の中でも、特に目視で監視することが難しい項目となりますので、専用のツールなどを用いて監視することがおすすめの項目となります。

Webサーバー向けのサーバー監視項目

また、サーバーの用途によって、上記に挙げた項目の他に監視項目を追加する必要がある場合があります。

ここからは、Webサーバーとして使用されるサーバーで、既に挙げた項目以外で監視すべき項目を掲載します。

稼働しているサービスやプロセスの状態

Webサーバーとして稼働するサーバーにおいて重要な監視項目は、Webサーバーのアプリケーションやその他、Web上に公開するWebサイトやWebサービスが正常稼働するために必要なOSのサービスやアプリケーションプロセスが全て正しく稼働しているかを把握することです。

必要なプロセスが停止したりサービスが中断されたりすると、Webアプリケーションの稼働に影響を及ぼします。

また、サーバー全体のリソース不足を防ぐためにプロセスごとのリソース使用率を監視し、プロセスが必要以上にリソースを消費していないかを確認することも大切です。

ログ監視

Webサーバーでは、前述のサーバーOSのイベントログ/Syslogの他、Webサーバーが生成するログを監視しておくことが大切です。

例えば、Webサーバーのアクセスログを監視することで、Web上に公開したサービスやアプリケーションが不正な攻撃を受けていないかなどを監視し、必要に応じて適切な対処をすることができるようになります。

 

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*ミックITリポート2019年4月号「中規模・小規模向けサーバ・ネットワーク統合監視ソフトウェア市場動向」より

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