配布ポリシー
Patch Manager Plusを使用してパッチを配布する際は、インストール時、ユーザーが配布をスキップするかどうか、配布後に再起動するかどうかなど、複数の項目を設定できます。これらの配布設定はポリシーとして作成できます。
配布ポリシーを作成する方法は、以下の通りです:
[管理]タブ -> [配布設定]配下の[配布ポリシー]をクリックします
[ポリシーを作成する]をクリックします。
ポリシーの名前を指定します。
配布スケジュールを設定:
「カレンダー準拠」または「パッチチューズデー準拠」を選択します。
配布する週と曜日を選択します。
配布ウィンドウを指定します。配布ウィンドウは、インストールをコンピューターで実行する時間帯のことです。0時から24時までの時間帯を指定できます。仕様として最低でも3時間確保する必要があります。Patch Manager Plusエージェントが指定した期間中に少なくとも1回、Patch Manager Plusサーバーと通信し、Patch Manager Plusサーバーからタスク情報を受け取り、インストールを開始できるようにするためです。
たとえば、配布を午後10時から午前4時の間に行う必要がある場合は、開始時刻を22:00:00、終了時刻を04:00:00に指定します。
指定した配布期間内に配布が完了していない場合、後続の配布期間中にのみ続行されます。たとえば、5つのパッチをインストールするための構成を配布し、3つ目のパッチのインストール中に配布ウィンドウの有効期限が切れたとします。その場合、当該パッチのインストールは完了しますが、残り2つのパッチは後続の配布ウィンドウ中にのみインストールされます。
配布前の設定:
配布前にコンピューターを自動で起動」 シャットダウン中のコンピューターに構成を配布したい場合は、「配布前にコンピューターを自動で起動」のチェックボックスを有効化できます。このオプションを有効化すると、Patch Manager PlusのWake on LAN機能を用いて、コンピューターを起動させ、構成が配布できます。コンピューターを起動するためには、Patch Manager Plusエージェントをインストールしたコンピューターを最低1台、同じサブネット内に配置する必要があります。
リフレッシュサイクル中にパッチやソフトウェアをダウンロード」 このオプションを有効にすると、配布ウィンドウ前にエージェントがパッチやソフトウェアのバイナリをダウンロードします。バイナリファイルはリフレッシュサイクル、システム起動のいずれか早いプロセスのあいだにダウンロードされ、配布は指定の配布ウィンドウ中にのみ開始されます。オプションを有効にしない場合、バイナリは配布ウィンドウの間にダウンロードが開始され、ダウンロードが完了した後から配布を開始します。
ユーザーへの通知
メッセージの件名やメッセージを入力します
通知タイムアウト時間を指定します。指定した時間の間、通知メッセージをクライアントコンピューター上に表示します。
「ユーザーによる配布のスキップ」を有効にすると、ユーザーが後で配布をスキップするかどうかを指定します。このオプションを選択しないと、配布が強制されます。 また指定した日数の後強制的に配布することや、指定した時間アイドル状態が続くと配布を強制的に実施するオプションもございます。
配布進行状況をクライアントPCに表示させる」を有効にすると、クライアントコンピューター上に配布の進行状況が表示されます。
再起動ポリシーの設定
再起動・シャットダウンしない/再起動/シャットダウンを選択します。
必要に応じて、以下の項目を設定します。ユーザーに再起動の延期を許可するかどうかを指定します。
クライアントコンピューターに表示する再起動メッセージのタイトルを入力します
コンピューターを再起動する前に表示する必要があるメッセージを入力します。
クライアントコンピューターに表示する通知メッセージの時間を指定します。このオプションを選択したがユーザーが応答していない場合は、コンピューターが再起動されます。
ユーザーが再起動を延期するまでの最大日数を設定できます。その後、クライアントコンピューターで再起動が強制実行されます。
[保存]をクリックします。
以上で、配布ポリシーを正常に作成できます。このポリシーはどの構成にも適用できます。次の機能は現在、Windowsオペレーティングシステムを実行しているコンピューターでのみサポートされています。
配布前にコンピューターを自動で起動
リフレッシュサイクル中にパッチやソフトウェアをダウンロード
通知設定
ポリシーの変更:
作成した配布ポリシーは必要に応じて、変更できます。
以下の手順に従ってポリシーを変更できます。:
[管理]タブをクリックします。
[配布設定]配下の配布ポリシーを選択します。
[アクション]カラムのボタンをクリックし、[変更]をクリックします。
ポリシーに必要な変更を加え、[保存]をクリックして変更を保存します。
既に配布ポリシーが使用されているものに対して、後からポリシーを変更した場合、ポリシーに加えられた変更は、このポリシーが適用されたすべての構成/タスクに自動的に適用されます。
たとえば、Sampleという名前のポリシーを作成し、構成Aと自動パッチ配布タスクBに適用したとします。構成Aは10台のコンピューターに展開され、構成は6台のコンピューターに正常に配布され、残りの4台はまだ配布されていません。その際にポリシー「Sample」が変更した場合、残りの4台のコンピューターには変更後のポリシーが適用されます。同様に、ポリシー「Sample」に対して行われた変更は、後続のスケジュールからパッチ展開タスクBにも自動的に適用されます。たとえば、Sampleという名前のポリシーを作成し、構成Aと自動パッチ配布タスクBに適用したとします。構成Aは10台のコンピューターに展開され、構成は6台のコンピューターに正常に配布され、残りの4台はまだ配布されていません。その際にポリシー「Sample」が変更した場合、残りの4台のコンピューターには変更後のポリシーが適用されます。同様に、ポリシー「Sample」に対して行われた変更は、後続のスケジュールからパッチ展開タスクBにも自動的に適用されます。
ポリシーの削除 :
ポリシーを削除しても、適用された構成には影響しません。
以下の手順に従ってポリシーを削除します:
管理]タブをクリックします。
[配布設定]配下の配布ポリシーを選択します。
[アクション]カラムのボタンをクリックし、[削除]をクリックします。
このポリシーがすべての構成/タスクに適用されている場合でも、ポリシーが「削除済み」というコメントと共に一覧表示で確認できます。使用している構成/タスクが削除されると、それらも自動的に削除されます。ただし、このポリシーを変更したり、他の構成やタスクに適用したりすることはできません。ポリシーの詳細を表示するには、[配布ポリシー]配下のポリシー名をクリックします。また[設定 タスク]を選択すると、そのポリシーが適用されている構成を表示することもできます。