リモート拠点の管理
支社や営業所、海外拠点、自宅勤務といったリモート拠点のコンピューターを効率的に管理することは、IT管理者にとっては面倒な業務です。Endpoint Centralを使用すると、こうしたリモート拠点のコンピューターを簡単に管理できるようになります。 Endpoint Centralでは、リモート拠点ごとに「リモートオフィス」を設定し、リモートオフィスごとに設定を変えることができます。リモートオフィスとEndpoint Centralサーバーの通信に関して、リモートオフィスには2つの種類があります。
配信サーバー経由
Endpoint Centralサーバーとの直接通信(「ローミングユーザー」)
配信サーバー経由のリモートオフィス
配信サーバーはリモートオフィスに設置され、Endpoint Centralサーバーとリモートオフィスのコンピューターとの間の通信を中継します。Endpoint Centralサーバーからソフトウェアバイナリやパッチファイルを複製し、リモートオフィス内のコンピューターに配布します。 リモートオフィス内のコンピューターは、Endpoint Centralサーバーと直接通信する代わりに配信サーバーと通信し、パッチファイルやソフトウェアバイナリを配信サーバーから取得します。このため、各リモートオフィスの帯域幅消費を低減します。 コンピューターが10台以上あり、かつ帯域幅が限られており、配信サーバーを設置する余裕のあるリモートオフィスには、配信サーバーを設置することが推奨されます。
Endpoint Centralサーバーとの直接通信(「ローミングユーザー」)
直接通信を選択すると、直接通信のリモートオフィスに属するコンピューターはEndpoint Centralサーバーからデータを直接取得します。リモートオフィス内のコンピューター台数が10台未満であるなど、台数が限られており、かつリモートオフィスのWAN帯域幅に余裕がある場合に直接通信を選択します。直接通信を実行するエージェントは「ローミングユーザー」または「ローミングエージェント」と呼ばれます。
リモートオフィスの追加
WAN上のコンピューターを管理する場合、拠点ごとに対応するリモートオフィスを追加します。リモートオフィスを追加する手順は以下の通りです。
- 管理タブ > SoM設定 > 管理対象 ページを開き、 「リモートオフィス」タブをクリックして開きます。
- リモートオフィスの追加をクリックします。
- 以下のポイントに注意し、詳細を入力します。
上記の説明を踏まえ、配信サーバー(DS)経由 または 直接通信を選択します。
通信タイプで配信サーバー(DS)経由を選択した場合、固定IPアドレスを持つ配信サーバー専用のコンピューターをリモートオフィス内に設置します。配信サーバーを固定IPアドレスにすることで、リモートオフィス内の管理対象コンピューターと配信サーバー間の通信に問題が生じないようにします。
複製ポリシーでは、Endpoint Centralサーバーと配信サーバー間の通信に使用する帯域幅を設定します。リモートオフィスに適切な複製ポリシーを設定することで、帯域幅消費を最適化します。複製ポリシーについて、詳細はこちらのナレッジをご覧ください。
配信サーバーとリモートオフィスのエージェントを自動インストールするには、リモートオフィスのエージェントインストールにおいて、関係するすべてのコンピューターに対してドメイン管理者権限を持つアカウントの認証情報が登録されている必要があります。
コンピューターを管理対象として追加する際、直接手動でコンピューターを追加する方法や、CSVファイルから複数台のコンピューターをインポートする方法が利用できます。複数台を一括して登録するには、CSVファイルは改行区切りで異なるコンピューター名を列挙したものを使用する必要があります。
複数のリモートオフィスの追加
複数のリモートオフィスを追加する場合、CSVファイルからインポートすることができます。その場合、CSVファイルはリモートオフィス名を改行区切りで列挙したものを使用する必要があります。
リモートオフィスの編集
作成したリモートオフィスの設定内容を以下の手順で編集可能です。
- 管理タブ > SoM設定 > 管理対象 ページをクリックして開きます。
- リモートオフィスタブ > 編集したいリモートオフィスのアクション列 > 三点リーダアイコン をクリックし、編集をクリックして選択します。
リモートオフィスのエージェント(WANエージェント)や、配信サーバーについての詳細は、こちらのナレッジをご覧ください。
リモートオフィスのうち、配信サーバーのない直接通信のエージェント(ローミングユーザー)については、こちらをご覧ください。