ソフトウェアの測定

ソフトウェアを測定すると、企業内のソフトウェアの使用状況をモニターできます。Endpoint Centralのソフトウェア測定機能は、次の情報の取得を可能にします。

  • ネットワーク内で使用されているソフトウェアアプリケーションの統計

  • ネットワーク内で禁止されているソフトウェアアプリケーションのリスト

  • ソフトウェアアプリケーションに関連する購入計画に役立つ、ソフトウェアアプリケーショ ンの使用状況詳細

  • 追加ライセンスの購入計画または未使用のライセンス返却に役立つ、ソフトウェアのライセンス準拠ステータス

ナレッジベースも合わせてご覧ください。

ソフトウェアの測定規則

ソフトウェアの測定規則は、ネットワークのコンピューターからソフトウェアの使用状況を簡単に 収集できる、定義可能な規則です。

次の詳細は、規則の追加時に考慮されます。

  1. ファイル名 * :ソフトウェアアプリケーションの実行可能ファイル名です。この情報は、実行可能ファイルの[プロパティー]ページの[バージョン/詳細]タブで取得できます。

  2. 元のファイル名:ほとんどのケースでは、元のファイル名は実行可能ファイルの名前と同じです。ユーザーがソフトウェアアプリケーションの実行可能ファイル名を変更した場合、元のファイル名を基にそのソフトウェアアプリケーションの使用状況を追跡できます。この情報は、実行可能ファイルの[プロパティー]ページの[バージョン]タブで取得できます。この情報が利用できない場合は、テキストフィールドを空のままにします。

  3. 製品名:バージョン番号を除いた製品名です。

  4. ファイルバージョン:ソフトウェアアプリケーションの実行可能ファイルのバージョンです。もしもエージェントに特定のファイルバージョンに関する詳細を収集させる場合、[ファイルのバージョン]ボックスのアスタリスクを使用します。たとえば、すべての9から始まるファイルバージョンに関する詳細をエージェントに収集させる場合、[ファイルバージョン]ボックスに「9.*」と入力します。この情報は、実行可能ファイルの[プロパティー]ページの[バージョン]タブで取得できます。この情報が利用できない場合は、テキストフィールドを空のままにします。テキストフィールドが空白の場合は、ネットワークで使用されている特定ソフトウェアの、すべてのバージョンの使用状況詳細が測定されます。

上記の詳細情報を探すには、次の手順を実行します。

Cliqソフトウェアの詳細を探していると仮定します。

  1. エクスプローラーで、ソフトウェアのexeファイルの場所を開きます。
  2. exeファイルを右クリックし、ファイルバージョン、元のファイル名、 製品名などの詳細を取得します。

     

図1:エクスプローラーのショートカット

図2:ファイルバージョン

図3:元のファイル名

図4:製品名

規則の追加に必要な情報が揃いました。

規則の追加

特定のソフトウェアアプリケーションの使用状況詳細をモニターするには、規則を追加する必要が あります。規則を追加するには、次の手順を実行します。

  1. [インベントリ]タブの下、左のツリーで[ソフトウェアの測定]をクリックします。

     

  2. [規則の追加]をクリックしたら、ソフトウェア名、規則名、ファイル名などの必須情報を入力します。

     

規則に入力する名前は一意で説明的にする必要があります。たとえば、AdobeFlash Playerを選択した場合、規則名を「Monitoring Adobe Flash Player Usage」にできます。一度この名前を使用すると、ほかの規則名に使用できません。

ソフトウェアのグループに対しては、ソフトウェアの測定規則を追加できません。

ソフトウェアの測定レポート

ソフトウェアの測定レポートは3種類あり、詳細な情報を得た上でソフトウェアアプリケーションの購入や既存のソフトウェアアプリケーションのライセンス更新を決定するのに役立ちます。 レポートは次の通りです。

  1. ソフトウェアの測定規則サマリー
  2. 測定されたソフトウェアが存在するコンピューター
  3. 測定されたソフトウェアを保持するユーザー

ソフトウェアの測定規則サマリー

このレポートは、特定ソフトウェアの測定用に追加された規則に基づいて、次の詳細を提供します。

  1. 検出数:ソフトウェアアプリケーションがインストールされているネットワーク内のコンピューターの数。
  2. 使用回数:ネットワーク内のすべてのコンピューターで、ソフトウェアアプリケーションが使用された回数。
  3. 使用期間:ソフトウェアアプリケーションが使用されている期間についての情報。

測定されたソフトウェアが存在するコンピューター

  1. 特定のソフトウェアアプリケーションの使用回数や使用期間など、各コンピューターでのソフトウェアの使用状況詳細を提供します。
  2. さらに管理者は、規定期間中の各コンピューターのレポートを表示できます。
  3. 使用状況詳細を参考にして、管理者は各コンピューターで使用されているソフトウェアアプリケーションのライセンスを保持するか取り消すかを選択できます。

測定されたソフトウェアを保持するユーザー

  1. すべてのユーザー固有ソフトウェアの使用状況詳細が、このレポートで提供されます。
  2. ユーザーが複数台のコンピューターにサインインする環境で、ユーザー固有のソフトウェアの測定が必要な場合に役立ちます。
  3. そのような使用状況の詳細を測定することで、管理者はユーザー固有のソフトウェアライセンスの保持または取り消しを決定できます。

メモ:現在の日付から過去90日分のデータがEndpoint Centralレポートに格納されます。