分散サーバー構成の技術説明
分散サーバー構成
Enterprise Editionでは、セントラルサーバーとプローブサーバーという2種類のサーバーを利用する「分散サーバー構成」を採用しています。プローブサーバーはそのプローブサーバーに登録されている装置を監視します。セントラルサーバーでは監視は行わず、複数のプローブサーバーで取得した監視情報を一元的に表示します。プローブサーバーは複数拠点にそれぞれ配置しても、1拠点に複数のプローブサーバーを配置しても、どちらでも構いません。
大規模ネットワークも監視
監視ツール OpManager はこちら
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セントラルサーバーとプローブサーバーの間の通信
セントラルサーバーとプローブサーバーの間の通信はHTTPS(SSLによる暗号化通信)を用いて行われます。プローブサーバーからセントラルサーバーに定期的に情報(監視データ)を送信することにより、セントラルサーバーに情報が集約されます。また、HTTPSを用いるため、NAT環境下にプローブサーバーを配置し、NAT環境下にある装置を監視することも可能です。
セントラルサーバーとプローブサーバーの役割と機能比較
セントラルサーバーとプローブサーバーのそれぞれの役割と機能比較は次のとおりです。
機能・特徴 | セントラル サーバー | プローブ サーバー | 備考 |
---|---|---|---|
デバイス数の例 | 10,000 デバイス | 1,000 デバイス | ・プローブサーバーを10台設定した場合です ・各プローブサーバーが監視しているデバイス数の合計がセントラルサーバーのデバイス数となります |
ユーザー数 | デフォルト2ユーザー | 無制限 | |
ディスカバリー機能 | × | ○ | ・プローブサーバーでディスカバリーを行います ・セントラルサーバーで作成した装置テンプレートをプローブサーバーに適用できます |
マップ作成機能 | ○ | ○ | ・セントラルサーバーとプローブサーバーでビジネスビューは同期しません ・セントラルサーバーのダッシュボードではプローブごとのウィジェットを設定することもできます ・セントラルサーバーでビジネスビューを設定するとプローブサーバーでも有効になります |
監視機能 | × | ○ | ・Enterprise Editionではプローブサーバーを通して監視を行います(セントラルサーバーではポーリングは行いません) ・プローブサーバーではSNMP/WMI/telnet/SSHによるサーバー監視やネットワーク監視など、Professional Editionと同等の監視に対応しています ・セントラルサーバーでイベントログルール/Syslogルール/SNMPトラッププロセッサー/追加フィールドを設定するとプローブサーバーでも有効になります |
障害管理機能 | ○ | ○ | ・セントラルサーバーとプローブサーバーで通知プロファイル、アラートエスカレーション、メールサーバー設定は同期しません |
レポート機能 | ○ | ○ | ・プローブサーバーからセントラルサーバーに定期的に監視データが送られます |
その他 | - | - | ・セントラルサーバーとプローブサーバーでシステム設定は同期しません |
Professional Edition との関係
Enterprise EditionのプローブサーバーはProfessional Editionの監視サーバーと同様の機能を持ち、プローブサーバーからSNMP、WMI、telnet、SSHなどの監視を行います。詳しくは、Edition比較ページをご覧ください。