死活監視ツールとは

死活監視ツールとは、ネットワーク内のコンピューターやサーバーなどの機器、システムなどが正しく稼働しているかを、外部から継続的に監視するツールを指します。死活監視ツールの多くは、死活監視で異常が見つかった場合、メールや警告灯などで管理者にお知らせする機能があります。

死活監視ツールでは、Pingコマンドを使用するのが一般的で、仕組みはとてもシンプルです。たとえば、サーバーの死活を確認する場合、まず監視対象サーバーにPingコマンドでICMP(Internet Control Message Protocol)パケットを送ります。Pingを受けたサーバーがもし正常に稼働していれば、送信元にパケットを送り返します。このように、Ping監視に対応したツールを用いることで、機器やシステムの可用性、パケット損失割合、応答時間(RTT)を簡単に確認できます。

 

死活監視ツール導入を検討すべきケース5選

死活監視ツールは、どのようなニーズを持った人に利用されているのでしょうか。実際に死活監視ツール導入の決め手となったケースの中で、よくお聞きするものをご紹介します。

監視にかかる時間を節約したい!

監視ツールを使わず手動によるPingコマンドの実行で死活を確認している場合、手間がかかります。2、3台ならそれでも問題ないかもしれませんが、10台、20台と多くの機器を監視するのは、相当骨が折れる作業です。監視ツールを使えば、機器の死活をまとめて一瞬で把握できるので、監視の業務工数を大幅に抑制できます。また、中には自作のプログラムやスクリプトで監視を行っている方もいます。監視ツールを使えば、マニュアル作成やメンテナンスにかかる工数を削減できます。

24時間365日の常時監視を実現したい!

手動で監視する場合、業務時間外や休日は監視することができません。監視ツールを使えば、いつでも自動で死活監視を実施できます。機器やシステムに異常があった際は、その場にいなくてもメール通知などで知ることができます。また、監視ツールによっては「サーバーからのPing応答がないときに再起動する」といった自動化に対応しているものもあります。

監視の報告レポートを作成する工数を減らしたい!

監視状況について月次や週次の報告レポートが必要な場合、表やグラフを作成してまとめるのに時間がかかります。多くの監視ツールでは、任意の期間の監視状況が記載されているレポートの出力に対応しています。また、「月末に○○部長にPDF形式の報告レポートをメールに添付して送る」といった自動化に対応しているツールもあります。

監視状態を可視化して、トラブルシューティングを迅速化したい!

監視を手動で機器ごとに行っていると、全体の状況を把握するのが困難です。特に、どこかでネットワーク障害が発生した場合、その影響範囲を調べるのに時間がかかります。『可視化』に対応した監視ツールを使えば、障害の影響範囲を自動で可視化し、すばやく把握することができます。その後の原因調査や復旧にかかる時間も短縮でき、サービス品質向上に寄与します。

属人化せず、誰でも監視できる状態にしたい!

コマンドを使用してCUIベースの死活監視を行っていると、一部の社員のみが使える状態(属人化)になりがちです。操作しやすい監視ツールを使えば、担当者変更時の引き継ぎが楽になります。特に、担当者が自作したプログラムやスクリプトで監視を行っていた場合、他の人が引き継いだり、修正を加えたりする際に大変手間がかかる、というお話もお聞きします。また、トレーニング不要の監視ツールであれば誰でも監視できる状態になり、万が一担当者が不在のときも安心です。

 

死活監視の無償ツールと有償ツールの比較

死活監視ツールには、無料で利用できるものと有料のものがあります。以下では、死活監視の無償ツールと有償ツールのメリットを比較します。

無償ツールの特徴

運用コストを限りなく削減したい場合、無償ソフトは非常に魅力的です。無償ツールの多くはオープンソースソフトウェア(OSS)です。設定に時間がかかりますが、自由度が高いことが多く、専門知識が豊富な人におすすめです。

無料のネットワーク監視ツールと比較したOpManagerの強みを徹底解説

無料のネットワーク監視ツールと比較した
OpManagerの強みを徹底解説!

\ こんな考えをお持ちの方におすすめ /
「無料の監視ツールのメリットとデメリット、よくある失敗例を知りたい」
「無料ツールと比較したOpManagerの強みや、実際の乗り換え事例を知りたい」

ホワイトペーパー<無料>

有償ツールの特徴

有償ツールの多くは、初めからわかりやすい管理画面が備わっています。簡単に操作できることが多く、技術的な知見に自信がない人でも安心して利用できます。また、無償ソフトとは違い、サポートが無料で受けられることが多く、万が一不明点があった際も解決することができます。

《圧倒的な低価格》と《わかりやすい管理画面》で評判のネットワーク監視ツール「OpManager」も、そのようなソフトの1つです。マルチベンダー対応で、サーバーやネットワーク機器の死活監視はもちろん、パフォーマンス監視やログ監視、ネットワーク『可視化』を実現するマップ機能など、さまざまな視点から社内ネットワークの運用管理をサポートします。

機器の状態がひと目でわかるスナップショット

機器の状態がひと目でわかるスナップショット(OpManager)