死活監視/Ping監視機能|OpManager - ManageEngine
概要
機能
死活監視(Ping監視)とは
ネットワーク監視において死活監視(Ping監視)とは、ITシステムやサーバー、アプリケーション、機器などが正常に稼働しているかどうかを定期的にチェックするプロセスです。
「生きている(=稼働中)」か「死んでいる(=停止中)」かを判断するために、定期的に信号(例:pingコマンド、HTTPリクエストなど)を送ることで状態を確認します。
具体的には、監視対象に対して通信を行い、応答が返ってくるかどうかで稼働状況を判定します。返答がなければ基本的に異常と判断されます。
死活監視の目的
死活監視の主な目的は、「障害を早期に検知し、迅速な対応を可能にすること」です。
システムは常に安定して稼働しているとは限らず、突然のトラブルやネットワーク障害が発生することがあります。
こうした問題を未然に察知し、影響が広がる前に対処するには、常時監視が不可欠です。
また、クラウドサービスやWebサイトを運営している場合、ダウンタイムはそのままユーザーの信頼喪失や機会損失に直結します。
死活監視を導入することで、サービス停止時間を最小限に抑え、ビジネスへのダメージを軽減できます。
死活監視の重要性とは?ツール未導入による4つのリスク
死活監視が実施されていない、あるいは不十分である場合、以下のような深刻な問題が発生するリスクがあります。
- 障害の発見が遅れる
システムダウンが発生しても誰も気づかず、長時間にわたってサービス停止状態が続いてしまう可能性があります。 - 顧客満足度の低下
Webサービスやアプリがアクセス不能になると、ユーザーは離脱し、競合サービスへ移行してしまうことが懸念されます。 - 信用の失墜
障害の報告が遅れたり、再発が続くと、企業の信頼性に疑問を持たれ、ブランド価値の低下につながります。 - 収益の損失
特にECサイトやSaaS系サービスの場合、システム停止が甚大な売上損失を招きます。
このように、死活監視は単なる「システムの見張り」ではなく、ビジネス継続性と信頼構築の土台を支える重要な要素なのです。
死活監視を効率化するには?ネットワーク監視ツールの活用が鍵
死活監視は、現代のIT運用において不可欠なプロセスです。
単に「稼働しているかどうか」を確認するだけのシンプルな機能ながら、その影響は大きく、障害の早期検出や復旧対応の迅速化、そして顧客満足度の維持に直結します。
しかし、監視対象となる機器が多岐にわたると、手作業で1台ずつ死活監視の設定を行うのは、非効率かつ現実的ではありません。
こうした運用課題を解決するのが「ネットワーク監視ツール」です。
ネットワーク監視ツールを導入すれば、ネットワーク上にある複数の装置を自動で検出し、監視対象として一括登録することができます。
煩雑な初期設定を大幅に簡略化できるため、死活監視をすぐにスタートでき、かつ正確性と網羅性も確保できます。
さらに、GUIでの直感的な管理やアラート通知の自動化、履歴の記録などの機能も備えているため、人的ミスの削減やトラブル対応のスピードアップにもつながります。
死活監視の重要性が増すなか、単なる導入にとどまらず、「いかに効率よく、確実に運用できるか」が問われる時代です。
そうした中で、ネットワーク監視ツールの活用は、死活監視をスムーズに進めるための頼れる選択肢です。
今や、ネットワーク監視ツールを使うか否かではなく、「どう上手に活用するか」がポイントになっていると言えるでしょう。
死活監視/Ping監視機能
OpManagerは、企業や組織内のネットワーク機器やサービスが確実に24時間365日稼働するための可用性監視機能を備えています。また、スイッチ・ルーター・サーバー等の機器へのきめ細かい監視を実施し、ネットワーク機器やシステム・サービスの可用性を、統計情報として簡単に可視化できます。
ネットワークのディスカバリー
OpManagerでは簡単に複数の装置を一括でディスカバリー(追加)ができて、死活監視をすぐに始められます。
設定も直感的で、IPアドレスの範囲やサブネットを指定するだけで、監視対象を簡単に追加可能です。
ディスカバリー後は、ICMP pingによる死活監視が自動で開始されます。
さらに、SNMPやTelnet、SSHなどの認証情報を設定すれば、機器の詳細なパフォーマンス監視も可能になります。
あらかじめ用意された装置テンプレートが自動で適用されるため、機器の分類や監視設定も手間なく行えます。
インターフェース/ポートの可用性監視
OpManagerはSNMPを使って、ネットワーク機器・サーバー等のインターフェースやポートの可用性も監視可能です。OpManagerの可用性レポートは、インターフェースの可用性を日別・週別・月別または指定した期間ごとにデータを表示できます。ネットワークの可用性を計測し、高いSLAを確実に提供するための指標として活用できます。
TCPサービスの可用性監視
徹底的なサーバー管理の計画を行うには、システムレベルのサービスの可用性監視が重要です。OpManagerは可用性に関する詳細なグラフとレポートや、監視対象のTCPサービスの応答時間の情報を表示します。監視対象とするサービスは自由に選択することができます。
Windowsサービスの可用性監視
システムレベルサービスの監視に加え、OpManagerはWMIを使ったWindowsサービスの監視にも対応しています。システムレベルのサービス監視と同様に、あらゆるWindowsサービスの検出と監視が可能です。さらに、オペレーションコンソールでWindowsサービスがダウンしているのを検知した際は、自動的にサービスやサーバーを再起動することまで可能です。
Webサイトの可用性監視
OpManagerではWebサイトの可用性監視も実現可能です。HTTP URL、イントラネットのサイト、Webサーバー、Webアプリケーション、NTML認証のWebサイトなどが監視可能です。稼働状態の監視以外にも、特定のWebコンテンツの可用性を監視することも可能です。Webサイトの可用性監視によってWebサイトを常にアップの状態に保つことができ、ハッキングの危機にさらされるリスクを軽減できます。
プロセスの可用性監視
OpManagerのプロセス監視は、サーバー上で稼働しているプロセスの可用性を監視することができます。OpManagerは様々なプロトコルに対応しています。例えば、Windows、Linux、Solaris、UNIX、HP UX、IBM AIX、ESXやVMwareサーバーなどの仮想マシンなど上で稼働するプロセスをSNMP、WMI、CLIを使って測ります。さらに、障害原因となるプロセスを発見した際に、サーバーのクラッシュを防ぐためにもリモートから当該プロセスを終了することも可能です。




