ネットワーク監視の必要性

ビジネスの大半がネットワークの安定稼働を前提として提供されている昨今。ネットワークが機能しなくなることは、社員の業務の大半が停止することを意味します。また、顧客向けサービスをネットワークを介して提供している場合、ネットワーク障害によるサービスの停止は、ビジネスのみならず企業の信頼にも影響を及ぼす可能性があります。

また、ひとくちにネットワーク障害と言っても、その発生原因はネットワーク機器の故障、ケーブル断線、トラフィック輻輳など多岐に渡るため、原因特定が難しくなる場合があります。

そのため、ネットワーク管理者は、ネットワークに障害が発生した時にその事実に気づくまでの時間をゼロに近づけ、原因を素早く特定できるような環境を作る必要があります。

 

Ciscoネットワーク機器の監視方法比較

Cisco社製の機器を監視する方法には、Cisco社の提供する管理ツールを用いて機器やネットワークを管理する方法のほか、SNMPやTelnet,SSHなどの汎用のプロトコルを使用してCisco機器を監視する方法や、APIを利用して監視データを取得するなどの手法も可能です。
ここからは、Ciscoネットワーク機器の監視をするためのツールの紹介と、それぞれの違いについて解説していきます。

 

Cisco社純正の管理ツール

Cisco社が提供する管理ツールには、ネットワーク管理ツールの「Cisco DNA Center」や、サーバーやハイパーコンバージドインフラを管理するための「Cisco Intersight」などがあります。

これらのCisco社純正の管理ツールを利用するメリットには、機器が搭載している機能を最大限に活かした管理が行える点が挙げられます。機器管理や運用自動化、可視化など、汎用ツールでは複雑なプログラミングが必要な場合や実現が困難な運用方法も、開発の必要がなく実現可能であることは、開発元ツールの最大のメリットであると言えます。
また、Cisco社の提供する管理ツールの特徴として、GUIベースのUIが用意されている点についても、可視化や理解のしやすさが重要である監視ツールでは大きなメリットとなります。

一方で、Cisco社製の機器以外のインフラを監視する場合の対応は難しく、マルチベンダー環境を監視する場合には監視サービスが複数に分かれてしまうことがデメリットとなります。 また、ネットワークインフラ・サーバー・アプリケーションすべてを1つのツール上で管理したい場合についても対応が難しいでしょう。

 

SNMPやその他汎用プロトコルを用いて監視

Cisco社製のネットワーク機器を監視するためには、従来のサーバーやネットワークなどを監視するために用いられている監視プロトコルを使用することが可能です。

Cisco社製機器をSNMPやそのほかの汎用プロトコルで監視するメリットは、SNMPはRFCで定義された標準規格であるため、他のサーバーやネットワーク機器のベンダーや種類を問わずに共通して利用可能である点です。

全てのシステムを同一プロトコルで監視できるようになると、監視システムを使い分ける必要がなくなります。Cisco社製のネットワーク機器の他にも他社製のネットワーク機器を用いて構築されているネットワークを監視する必要がある場合、監視を複雑にしないためにも、監視方法を統一することが、ネットワーク運用負荷を下げるために必須な対策と言えます。

一方で、従来の監視プロトコルの使用を検討する場合、コマンドベースの手動でのデータ収集から、無償ツールや高価な統合監視ツールまで、様々な実現方法があります。自社の予算や環境の規模に合わせて適切なツールを選定する必要があるため、実現方法の選定に工数が掛かることはデメリットと言えるでしょう。

また、ネットワーク環境の可視化や運用の自動化など、複雑な監視環境を構築する場合、開発が必要になる場合やデータ取得に非対応などの場合があり、想定していた監視環境を構築できない可能性もあります。

 Cisco社製ツールを使用した監視従来の監視プロトコルを使用した監視
概要Cisco社製機器を管理するためのソフトウェアを用いてネットワーク監視を行うSNMP,CLIなどの従来の監視プロトコルを用いてネットワーク監視を行う
メリット開発元ツールならではの高機能
可視化・自動化など難しい要件に対応
操作しやすいGUI
他ベンダーの機器も管理可能
従来の監視知識で対応可能
カスタマイズ性が高い
デメリットマルチベンダー環境に対応不可実現方法が多岐に渡るため環境に合った監視方法を見極める必要あり
開発が必要になる場合あり

 

Cisco機器を含めたネットワークをより手軽に監視するツール

ネットワーク環境にCisco機器に加えて他のベンダーの機器が稼働していたり、ネットワーク機器とサーバー、アプリケーションなど全てを統合監視したい場合、統合監視に対応していないツールを利用すると、監視ツールが複数に分かれてしまいネットワークの管理の負荷が増大してしまう可能性があります。

ManageEngineが提供する統合監視ツールである「OpManager」は、SNMPやCLIを利用して機器を監視し、Cisco機器のステータスが一目で分かるように可視化します。 Cisco社製の機器の他にも、様々なベンダーのサーバー監視、プリンター監視、ルーター監視、CPU監視、メモリ監視、アプリケーション監視、イベントログ監視機能などが、Webベースのわかりやすい画面で管理できます。開発不要の運用自動化にも対応しています。

また、1600種類以上のCisco機器のテンプレートをご用意しており、ネットワーク監視の知識がない方でも簡単にネットワーク監視を開始できます。
Cisco機器のネットワーク監視の自動化・効率化の方法をお探しの場合は、是非「OpManager」の概要や機能詳細をご覧ください。

SNMPから取得したデータをわかりやすく可視化

ネットワーク機器から取得したデータをわかりやすく可視化