統合監視とは

統合監視とは、ネットワーク環境に混在するサーバーやネットワーク機器などのインフラを1つの場所(ツール)から監視する運用方法です。様々な環境(物理、仮想、クラウドなど)にインフラが点在する「ハイブリッドクラウド環境」や、様々なベンダー(メーカー)のインフラが混在する「マルチベンダー環境」で効率的な運用管理を行う上で不可欠なのが、統合監視という考え方です。

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社員増加などに伴いルーターやスイッチを増設したり、テレワークの整備に必要なVPN装置を新たに導入したりすることで、組織のネットワークには様々なベンダーの機器が増えていきます。それぞれのベンダーは機器に付帯させる形で無償の監視ツールを提供している場合が多く、その監視ツールを活用される管理者も多くいらっしゃいます。

また最近では、仮想環境を含むプライベートクラウドやパブリッククラウドを併用してITシステムを運用するケースが増えており、複数の環境に点在するインフラを監視し、安定したネットワーク環境を提供していくことも情報システム部門の役割になっています。

マルチ環境

マルチベンダー

 

統合監視ができてないとどうなるか?

様々な環境に点在するマルチベンダーの機器をそれぞれ別のツールで監視している場合、2つの課題が起こりやすくなります。

障害範囲の把握が難しい

統合監視では、監視ツールを1つにまとめられるというメリットの他に、監視・構成データをまとめることができるというメリットがあります。例えば、ネットワーク機器同士の監視・構成データがまとめられていない場合を想定します。
あるネットワーク機器に障害が発生しました。障害が発生した機器とその他の機器の監視ツールが異なる場合、障害が発生した機器が他のどの機器と接続しているか、迅速に確認することができません。 これにより障害範囲の特定に時間を要し、影響があるユーザーへの周知が遅れてクレームの原因となることや、障害の影響が拡大し必要な回避策を講ずることが難しくなることがあります。

障害対応に時間や専門知識、経験が必要

ネットワーク全体に散らばるネットワーク機器やサーバーなどの状態を1つの画面で確認することができない場合、管理者の経験則に応じて問題がありそうな箇所をしらみつぶしに調査していく必要があります。経験豊富な担当者でも時間がかかる場合もありますし、障害対応に対する経験が少ない担当者の場合はより多くの時間が必要になります。
担当者やその経験則に頼らず、障害範囲の把握や原因箇所を迅速に見つけ出すには、ネットワークに散らばるネットワーク機器・サーバーの状態を一元的に確認できる運用が必要です。 そして、このような課題を解決してくれるのが統合監視という考え方なのです。

 

統合監視を可能にする技術

ネットワーク機器やサーバーの監視では、基本的には監視用のプロトコルやコマンドを利用します。 統合監視では様々なベンダーの機器を一律に監視をするため、可能な限り多くの機器が対応している監視用のプロトコルとコマンドを利用します。それが、Ping(ICMPプロトコル)とSNMP (Simple Network Management Protocol)です。

Ping監視
SNMP監視

これらのPing監視やSNMP監視は監視エージェント(監視をするために必要な特別なプログラム)を監視対象にインストールする必要がないため、どなたでも簡単に監視を始めることができます。 このように、監視エージェントを必要としない運用をエージェントレス監視と呼びます。

 

統合監視を検討すべきケース

統合監視を検討されている方で「今、統合監視を始めた方が良いか決断できない」と感じている方も多いでしょう。我々は、以下のようなケースで統合監視を検討すべきだと考えています。

  • 3つ以上のベンダー監視ツールを利用している
  • 2つ以上の有償監視ツールを利用している
  • 3種類以上のベンダーのサーバーやネットワーク機器を利用している
  • 監視担当者が1名
  • スムーズに障害対応ができない

上記に1つでも当てはまる企業・組織は、統合監視を始めるメリットが大きくなります。

まとめ

  • 統合監視とは、マルチベンダー環境ハイブリッドクラウド環境をまとめて監視すること
  • 統合監視をしない場合、障害範囲の把握が難しくなる
  • 統合監視をしない場合、障害対応に時間専門知識経験が必要になる
  • PingSNMPなどの技術が有効
  • PingやSNMPはエージェントレスなので、活用しやすい

 

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*ミックITリポート2019年4月号「中規模・小規模向けサーバ・ネットワーク統合監視ソフトウェア市場動向」より