ネットワーク運用における「監視」とは

「ネットワーク運用=監視」と言っても過言ではないくらい、ネットワーク運用における監視業務は重要です。

ネットワーク運用とは、主に社内ネットワークをいつでも安定して使える状態にしておくために、日頃から面倒を見ることを意味します。そのため「問題が起こっていないか」「正しく動いているか」などを24時間365日確認を行います。これが監視です。
異常が起こりそうな場合や起こっている場合は迅速に対応し、ネットワークを安定稼働させていくことが、担当者には求められます。

ネットワーク監視とは

ネットワーク監視とは、ネットワークに点在するネットワーク機器、ネットワーク帯域などのITインフラが正常に動いているか、どれくらい動いているかを常に確認することです。
ネットワーク運用においてはは、常にネットワークを安定して使える状態にしておくことがミッションであるため、ネットワークに異常が起きた場合や起きそうな場合に迅速に察知し、異常個所や異常原因などを迅速に分析し、必要な対応を行うことが必要です。
そのため、24時間365日常にITインフラを監視し続けることが重要です。

まとめると、ネットワーク監視で重要なことは、以下の3点です。 ・24時間365日、ITインフラを監視し続けること
・異常があった場合や異常が起こりそうな場合は、迅速に察知すること
・異常が発生した場合は、迅速に異常個所と原因を分析すること

ネットワーク監視で最低限やるべきこと

ネットワーク監視でまず取り組むべきことは、以下3点です。

ネットワーク機器の死活監視

死活監視とは、監視対象が稼働しているか否かを確認することが目的になります。ネットワーク監視の場合、ルーターやスイッチなどのハードウェアを、監視用プロトコルであるICMPのPingコマンドを使って監視します。Ping監視とも呼ばれます。

最も簡易的なネットワーク監視として、Windows端末からコマンドプロンプトに死活監視を行いたい対象のIPアドレスとPingコマンドを入力するだけで行う死活監視が挙げられます。
1,2台のネットワーク機器を数回死活監視するだけなら、手動で行ってもそれほど面倒ではありません。 しかし、上記で記載しているように、ネットワーク監視は24時間365日常に行う必要があります。したがって、死活監視においても、複数の監視対象を24時間365日常に監視している必要があります。これは手動で行うのはほぼ不可能なため、ツールなどの力を借りる必要があります。

ネットワーク機器と帯域のパフォーマンス監視

ネットワーク機器と帯域のパフォーマンス監視とは、ネットワーク機器のCPU・メモリーの使用率、ネットワーク帯域の使用率(トラフィック量)や速度を監視し、使いすぎによる動作速度の低下を把握することです。例えば、トラフィックがネットワーク帯域幅の上限を超えて利用されると、通信遅延の原因になります。

またネットワーク機器のCPU使用率が100%に近づくと、ネットワーク機器の処理速度が低下します。最悪の場合はネットワーク機器自体がダウンしてしまい、ネットワークが遮断されます。
このような自体を防ぐために、常にパフォーマンス状況を監視し、障害が起きないように運用していく必要があります。パフォーマンス監視は、SNMPなどの監視プロトコルを利用し行われます。SNMPについては多くのネットワーク機器で利用なため、どの企業でも始めやすい監視になります。

ネットワーク可視化

ネットワーク可視化とは、ITインフラ同士がどのように接続されており、ネットワークのどこで何が起こっているかを視覚的に把握することです。
ネットワーク可視化を行うことで、障害が発生した場合の影響範囲の特定や、原因箇所の把握を大幅に迅速化できます。多くの企業では、トポロジーマップやネットワーク図などを活用し、ネットワーク可視化を行っています。

手軽に、そして低工数でネットワーク監視を実現するには

死活監視やパフォーマンス監視を、1,2台のITインフラに対して一時的に行うことはそれほど工数はかかりませんし、費用もかかりません。しかし、多くの企業は数十台、数百台のITインフラを保有しており、それらを24時間365日常に監視しておく必要があります。これをすべて人手で行うことはほぼ不可能です。そこで、ネットワーク監視ツールの力を借りる必要があります。

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*ミックITリポート2019年4月号「中規模・小規模向けサーバ・ネットワーク統合監視ソフトウェア市場動向」より