テーブルで作業

ManageEngine Analytics Plusワークスペースには、テーブルのコレクションが含まれている場合があります。2つのテーブルは、ルックアップ列を使って互いに関連付けることができ、リレーショナルワークスペースをモデル設定することができます(ルックアップ列を使った関連テーブルを参照)。実測データが含まれる、これらのテーブルにもとづいて、各種タイプのレポートを作成できます。

列のタイプは、列に含めることができる値の特性とその中で実行可能な演算を定義します。例) 年齢列は、"正数"タイプにできます。この列には、正の数のみが含まれ、そこに算術演算を適用できます。

テーブル演算

ManageEngine Analytics Plusには、テーブルで作業するインタラクティブオプションが多数あります。オプションを一部挙げると、フィルター、並べ替え、形式設定、値の検索と置換、固定、および列を表示/非表示等があります。ManageEngine Analytics Plusでは、テーブルをエクスポート、共有および公開することもできます。

メモ:

  • これらのオプションは、管理者が共有しているとき、適切な権限があるユーザーにのみ有効になります。権限についての詳細は、共有とコラボレーションのトピックを参照してください。

検索

ManageEngine Analytics Plusでは、大量データの中で個別レコードをすぐに検索することができます。ツールバーの検索ボックスは、指定するキーワードと一致するテーブル中でレコードを特定するのに使用できます。
レコードを検索するには、検索ボックスに検索するキーワードを入力し、検索ボックスの横「拡大鏡」アイコンをクリックします。指定キーワードを含むすべてのレコードが次に示すとおり、フィルタリングおよび表示されます。検索演算ではテーブルの全列に含まれるデータ全体を検索しますので、注意してください。

フィルタリング

ManageEngine Analytics Plusには、指定する基準にあわせて、テーブルのレコードを簡単にフィルタリングするフィルターオプションがあります。列のデータタイプによっては、個別数値範囲、日付範囲、個別値、部分一致等にもとづいたフィルター等の各種フィルタリングオプションがあります。また、一度に複数列でフィルタリングすることもできます。 

フィルターペインオプション 

以下は、フィルターの適用時にフィルターペインに提供される各種オプションの簡単な説明です。 

  • 非表示:このオプションをクリックして、フィルターペインを非表示にします。列ヘッダーのアイコンを使って、フィルターペインを表示/非表示にすることもできます。

  • 消去:このオプションをクリックして、適用されたすべてのフィルターを削除します。

  • 保存/名前をつけて保存:このオプションをクリックし、表示されるダイアログボックスに名前を入力して、後で、または、繰り返し使用するためフィルターを保存します。

  • 行を削除:このオプションを選択し、テーブルからフィルタリングされた行を完全削除します。 

並べ替え

ManageEngine Analytics Plusでは、列を1つ以上の列に値を並べ替え、テーブルの行を再調整することができます。列は、データタイプにあわせて、数値、アルファベット、または日付別に並べ替えることができます。例えば、日付列を列数を数値順に並べ替えて、日付順に並べ替えることができます。

ManageEngine Analytics Plusで利用可能な並べ替えオプション

  • 昇順に並べ替え - テキストデータを昇順(A~Z)、最小の数値から最大の数値(0~9)、古い日付から新しい日付の順に並べ替えることができます。

  • 降順に並べ替え - テキストデータを降順(Z~A)、最大の数値から最小の数値(9~0)、新しい日付から古い日付の順に並べ替えることができます。

テーブルを並べ替えるには、下段のビデオ(列形式の設定)を参照してください。 

検索と置換

検索と置換オプションでは、列の値を特定し、それを別の値と置き換えることができます。大量データを取り扱う、およびデータセットの問題を速やかに修正、訂正する必要がある場合には、この機能がとても役に立つでしょう。

メモ:

  • 検索および置換のオプションは、管理者の書込み権限があるユーザーにのみ有効になります。

検索と置換のオプション

  • 一括更新:列のすべての値を、置換テキストボックスで指定した値と置換する場合、このオプションを選択します。このオプションを選択すると、どのテキストボックスが無効になっているか検索が表示されます。

  • 全セル内容と一致:このオプションを選択して、検索結果をコンテンツ全体が、入力した値検索値と一致するセルのみに制限します。このオプションは、デフォルトでは、数値通貨タイプ列に対して選択されています。

  • null値を置き換えない:列内のnull値を置換で指定した値と置き換えない場合、このオプションを選択します。これは、一括更新オプションを使う場合のみ適用されます。 

メモ:

  • 検索と置換演算はケースセンシティブです。すなわち、大文字と小文字は同一とはみなされません。

  • 空/null値のセルを検索する、または値を空/null値と置き換えるには、対応するボックスを空のままにしておきます。

  • 通貨(例:-$)とパーセンテージ(%)記号は、通貨とパーセンテージデータタイプの検索と置換フィールドでは使用できません。

  • 検索と置換は、フィルターをすでにテーブルに適用している場合にフィルタリングされたデータに適用されます。

列を表示/非表示

ManageEngine Analytics Plusでは、テーブルビューで列を表示または非表示にできます。 

列を固定

[列を固定]オプションでは、画面を水平にスクロールしたときでも、特定の列を常に表示されるようにできます。テーブルのもっとも右列にスクロールするときでも、探しているレコードを追跡できるように、テーブルのレコードを識別する列(例:顧客名、製品ID)を固定できます。

列の順序変更とサイズ変更

ManageEngine Analytics Plusでは、ドラッグ&ドロップを使って、テーブルの列順を再調整できます。

列を分割

Analytics Plusでは、コンマ、スペース、&等の区切り文字を使って、テキストベースの列を分割することができます。これは、メールアドレスからユーザーIDを抽出し、姓・名を分ける等のに使用できます。
列分割は、以下のデータタイプの列に適用できます。
  • テキスト
  • 複数行
  • メール
  • URL

列プロパティの変更

Analytics Plusでは、列の形式、名前、データタイプ等のプロパティをいつでも変更できます。各オプションについての詳細は、以下のセクションを参照してください。列プロパティ変更オプションは共有ユーザーには無効になっていますので、注意してください。

列形式の設定

書式設定オプション

数値データタイプ
オプション 説明
整合 このオプションでは、セル値を左、右、および中央ポジションに水平に揃えることができます。
単位 このオプションでは、以下のいずれかの方法で単位値の形式を設定することができます。
  • なし:データに単位形式設定は適用されません。
  • (千)K:データは千(k)単位で形式設定されます。
  • (ラク)L:データはラク(L)単位で形式設定されます。
  • (百万)M:データは百万(m)単位で形式設定されます。
  • (クロール)C:データはクロール(C)単位で形式設定されます。
  • (十億)B:データは十億(B)単位で形式設定されます。
  • (千)Kー(ラク)Lー(クロール)C:データは、千(K)、ラク(L)、およびクロール(B)の単位値で自動的に形式設定されます。
  • (千)Kー(百万)Mー(十億)B:データは、単位値を千(K)、百万(M)、および十億(B)で自動的に形式設定できます。
  • 自動(ユーザーの地域別):データはユーザーの地域基準にあわせて、すなわち、対応列にあるデータに応じて千(K)、百万(M)、および十億(B)または千(K)、ラク(L)とクロール(B)単位値が自動的に形式設定されます。
区切り文字 このオプションでは、小数と千で区切る選択ができます。
  • ユーザーの地域設定を適用:チェックボックスを選択し、ユーザーの地域設定にあわせて区切り文字を使います。例えば、米国地域では、千の区切り文字にコンマ、ドイツの地域では、ドットを使います。このオプションを選択する場合、以下のオプションは無効になりますので、注意してください。
  • 表示形式:形式を選択して、千の区切り文字を国際単位 (123,456,789)か、インド単位系(12,34,56,789)のいずれかで入力します。
  • :なし、コンマ、ドット、スペース、および一重引用符等、千の区切り文字タイプを選択します。このオプションは、数値と小数列に適用されます。
  • 小数点:小数の区切り文字タイプを、ドットか、コンマのいずれかで選択します。このオプションは、小数、通貨、およびパーセンテージ列にのみ適用されます。
通貨記号 このオプションでは、ドロップダウンリストから通貨記号のタイプを選択できます。このオプションは通貨タイプ列に適用されます。
負数表示 このオプションでは、負数を表示する形式を指定できます。括弧内[-25を(25)で表記]または負の記号付き or With Negative Sign [-25を-25で表記]のいずれかを選択できます。
小数点以下の桁数 このオプションでは、小数、通貨、およびパーセンテージ列に表示する小数点以下の桁数を設定します。
日付データタイプ
整合 このオプションでは、セル値を左、右、および中央ポジションに水平に揃えることができます。
日付形式を選択 このオプションでは、利用可能な形式のリストから日付値を表示する形式を選択することができます。また、デフォルトリストに必要な形式がない場合、カスタム日付形式を指定することもできます。
時間長データタイプ
整合 このオプションでは、セル値を左、右、および中央ポジションに水平に揃えることができます。
時間長形式を選択 このオプションでは、利用可能な形式から時間長形式を選択することができます。またカスタム形式を指定することもできます。カスタム時間長形式の作成についての詳細は、「Constructing a custom duration format」を参照してください。
文字列またはカテゴリデータタイプ
整合 このオプションでは、セル値を左、右、および中央ポジションに水平に揃えることができます。
URLデータタイプ
整合 このオプションでは、セル値を左、右、および中央ポジションに水平に揃えることができます。
代替テキスト このオプションでは、実際のURLに代わりに表示する代替の読者が読み易いテキストを提供できます。代替テキストについての詳細は、「テーブルの代替テキスト」を参照してください。
画像 このオプションでは、画像を示すURLを対応する画像と置き換えることができます。詳細は、「テーブルの画像URL」を参照してください。

テーブルの代替テキスト

テーブルの代替テキストに関する挙動は、次のとおり、各操作により異なります。

  • 並べ替え:URLデータタイプ列の場合、列中の実際のURLにあわせて並べ替えを実行されます。
  • コピー&ペースト:列に代替テキストをコピーして貼り付ける場合、列に対応する実際のURLが貼り付けられます。
  • エクスポート:代替テキストでレポートをエクスポートするとき、列に実際のURLがエクスポートされます。

テーブルの画像URL

Analytics Plusでは、テーブルの画像URLを対応する画像に変換できます。以下の手順に沿って実行します。

  • 対象のテーブルを開き、対象の画像URL列を右クリックして、[列形式の設定]オプションを選択します。
  • 表示されるポップアップで、[名前をつけて表示]ドロップダウンから[画像]を選択します。画像の大きさは200 KBを超えることはできませんので、注意してください。
  • 画像寸法ドロップダウンから寸法を選択します。
  • [画像寸法]ドロップダウンから[カスタム]を選択して、画像にカスタム寸法を入力します。
  • 「比」アイコンをクリックして、高さと幅の間のアスペクト比を維持します。
  • Click [OK]をクリックして、画像URLをテーブルの対応する画像と置き換えます。

メモ:HTMLファイル形式のレポートをエクスポートすると、エクスポートの際に変換した画像を表示します。

条件付き形式設定

Analytics Plusでは、指定した条件にあわせて、異なる背景とフォントの色の列にセルを強調表示できます。セルのデータが条件を満たしている場合、Analytics Plusは対応する形式設定スタイルをテーブルに適用します。条件付き書式設定を適用するには、以下の手順に従います。

  • 対象の列ヘッダーをクリックして、列を選択します。
  • [その他]>[条件付き形式設定]をツールバーからクリックするか、[条件付き形式設定]を右クリックして選択します。
  • 表示されるダイアログで、以下のオプションを構成します。
    • 条件:適用する条件のタイプをドロップダウンから選択します。
    • : 対応するテキストボックスの条件に使う一致値を入力します。
    • フォントの色:[フォントの色]ボックスをクリックして、フォントの色を選択します。
    • 背景スタイル:背景色を選択します。
    • リセット:[リセット]リンクをクリックして、条件をデフォルトにリセットします。
    • [+別のルールを追加]:このリンクをクリックして、他の条件を追加します。
  • [OK]をクリックします。

    指定条件を満たすテーブルセルは、構成したオプションにあわせて形式設定されます。

チャートドリルダウンパスを設定

Analytics Plusでは、チャートデータを調査して強力な検索分析をすることが可能です。チャートのデータポイントのいずれかをクリックするだけで、基になるデータを新しいチャートで可視化できます。

テーブルまたはクエリテーブルのいずれかの所定列にドリルダウンパスを設定することができます。データ列の場合、Analytics Plusが自動的にデフォルトパスを設定します。ただし、これは必要に応じて変更することもできます。以下のプレゼンテーションに沿って、チャートドリルダウンの構成および使用について確認してください。

列名を変更

Analytics Plusでは、以下の方法でテーブルの列名を変更することができます。

オプション1:対象のテーブルを開きます。列ヘッダーをダブルクリックして、その列に新しい名前を入力します。

オプション2:列を右クリックして、[列名を変更]を選択することもできます。

表示されるダイアログで、列名説明を入力します。[OK]をクリックして、列名を変更します。

列を個人識別情報としてマーク

Analytics Plusでは、列を個人識別情報(PII)とマークすることで、テーブルの個人情報を安全に処理できます。どのようなデータも個人を識別する可能性がある情報となり得る場合があります。

列をPIIとしてマークするには、対象の列を右クリックし、[個人データとしてマーク]を選択します。表示されるポップアップで、[はい]をクリックします。

[デザインを編集]モードに移動し、対応する列の[個人データ]値を[はい]に設定することもできます。

列のデータタイプを変更

列をルックアップに変更

Analytics Plusでは、テーブル列をルックアップ列に変更できます。ルックアップ列は、値を同じワークスペースの別のテーブルの列から参照する列のタイプです。ルックアップ列についての詳細は、「Add Rows and Columns - Adding a Lookup Column」を参照してください。列をルックアップ列に変更する手順は以下のとおりです。

  • 対象のテーブルを開き、ルックアップ列に変更する列を選択します。
  • [ルックアップ列に変更]オプションを右クリックして選択します。
  • 表示されるダイアログで、ワークスペースのすべてのテーブルと列が一覧表示されている「ルックアップ列」ドロップダウンからルックアップする列を選択します。
  • [保存して閉じる]をクリックします。

列を分析

Analytics Plusは、有意なメトリクスを選択して、列のデータを自動で分析し、サンプルレポートを作成できます。このサンプルレポートを使用または修正したり、独自のレポートを作成することができます。

列を分析してレポートを作成するには、対象の列を右クリックし、[列を分析]を選択します。分析が正常に完了すると、Analytics Plusがレポートを生成します。

テーブルのコピー

ManageEngine Analytics Plusでは、ワークスペースにテーブルのコピーを保存できます。  コピーされると、すべての形式設定、数式等も新しいテーブルで保持されます。以下の手順に沿って、テーブルをコピーします。まず、コピーするテーブルを開きます。

  • テーブル名の近くの[他のオプション]をクリックすると、[名前をつけて保存]オプションが表示されます。これを選択して、[名前をつけて保存]ダイアログを開きます。

  • 名前フィールドの新しいテーブルで名前を指定します。

  • フォルダを選択して、「フォルダに保存」ドロップダウンで新しいテーブルを保存します。

  • データありオプションでは、テーブルをデータあり、またはデータなしでコピーするか選択できます。

  • 「データあり」を選択すると、データはバックアップされます。デフォルトでは、「データあり」が選択されています。

  • 「データあり」を選択解除すると、テーブルデザインをコピーして、その空のテーブルに、同様のデータをインポートできます。例) 昨年の売上テーブルがあり、当年用に新しいテーブルを作成するとします。テーブルデザインをコピーすれば、はじめから作成することなく、当年のデータをインポートすることができます。  

  • ルックアップ保持オプションで、元のテーブルで定義したルックアップ列を保持するか選択できます。

  • [OK]をクリックします。テーブルが必要に応じてコピーされます。 

テーブルのエクスポート

 ManageEngine Analytics Plusでは、既存のテーブルをCSV、PDF、XLS、またはHTMLファイル等の各種ファイル形式にエクスポートできます。テーブルをエクスポートするには: 

  • エクスポートするテーブルを開きます。

  • ツールバーの[エクスポート]を選択します。

  • 5つのエクスポート形式オプションのうち1つを選択します。開いたエクスポート設定ウインドウで、オプションを設定し、下部の[エクスポート]ボタンをクリックしてエクスポートします。 

    • CSV - テーブルのデータをコンマで区切った値(CSV)ファイルとしてエクスポートします。
    • PDF - テーブルのデータをポータブルドキュメント形式 (PDF)ファイル形式でエクスポートします。
    • HTML - テーブルのデータをHTMLファイル形式でエクスポートします。
    • Excel (XLS) - テーブルをExcelファイルとしてエクスポートします。

テーブルの共有

ManageEngine Analytics Plusでは、既存のテーブルを他のユーザーのアクセスのために共有することが簡単にできます。ユーザーがテーブルにアクセスするとき許可された操作のみを実行できるように、共有テーブルについて個別の権限を設定することもできます。ツールバーの共有メニューには、各種の共有オプションがあります。テーブルの共有についての詳細は、共有とコラボレーションを参照してください。  

メモ:
  • 共有オプションは、管理者が共有しているとき権限があるユーザーにのみ有効になります。

テーブルの公開

ManageEngine Analytics Plusでは、テーブルをお使いのWebサイトWebページまたはアクセスしやすいURLに公開/埋め込むことができます。ManageEngine Analytics Plusでは、テーブルへのアクセス権があるユーザーに付与されたアクセス権と権限を制御することもできます。テーブルの公開についての詳細は、トピック「公開オプション」を参照してください。  

メモ:

  • このオプションは、ワークスペースの管理者と所有者にのみ有効になります。

関連トピック:行と列を追加 | 数式の追加 (計算) | リレーショナルデータモデリング | テーブルの結合