ネットワークにおけるトラフィック量とは

ネットワークにおいて頻繁に使われる「トラフィック量」という用語は、ネットワーク回線で送受信される通信データの量のことです。わかりやすく言い換えると「ネットワーク上でやりとりされる情報の量」となります。

情報をやりとりするための通信データは、パケットという最小単位に分割されて転送されます。トラフィック量はその名のとおり、交通量の考え方と似ていて、たとえば「トラフィック量が多い」という場合、「交通量が多く、混雑している道路」のようなイメージです。この場合、1つ1つの自動車がパケットに該当します。

トラフィック量とよく一緒に使われる用語として、トラフィック量が許容量を超えることで、ネットワーク機器で発生する「輻輳」や、短時間にトラフィック量が急増することで発生する「バーストトラフィック」があります。詳細については、それぞれ以下のページをご参照ください。

近年のネットワークにおけるトラフィック量の傾向と重要性

近年のネットワークにおけるトラフィック量の傾向を知るうえで、「世の中の傾向」と「企業での傾向」の2つに分けて考えてみます。

世の中のトラフィック量の傾向と重要性

ネットワークにおいてトラフィック量が重要視される背景として、近年の急速なデジタル化があります。デジタルトランスフォーメーションという概念が有名になったように、AIやIoT、5Gなど、新しいデジタル技術がより速いスピードで浸透してきています。今日では、社内の連絡システムからサービスの販売まで、すべてネットワークを通じて提供されることが一般的になりました。常に膨大な通信データが飛び交う中、インフラを維持するためにトラフィック量が重要です。

なお、日本国内におけるトラフィック総量の具体的な数値については、総務省のホームページ「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算」で半年に1度集計され、公開されています。

企業でのトラフィック量の傾向と重要性

世の中でトラフィック量が増加傾向にある中、企業でもトラフィック量に対する関心が高まっています。特に、昨今の情勢で、外出自粛にともないテレワークを実施する企業が増えています。今まで通りの業務をリモートで行うために、VPNの導入や、業務アプリケーションのインストールなどを実施し、今まで以上にトラフィック量が増加した、というケースもお聞きします。トラフィック量が増大し、契約帯域の見直しをする場合や、オンプレミスからクラウド環境へ移行する場合も、まずは現状の正確な帯域使用状況の把握が重要です。

企業内のトラフィック量の傾向を正しく把握するには・・・

企業内のトラフィック量の傾向を把握する方法は、いくつか方法があります。それぞれのニーズに合ったツールもご紹介いたします。

1.パケットキャプチャ

まず、ネットワーク帯域を流れるパケットを収集して解析するパケットキャプチャという方法があります。「パケットが持つデータの詳細まで見たい」とお考えの方にはおすすめですが、すべてのパケットを収集するためデータ量が膨大となり、長期保管が困難な場合もあります。

2.SNMP

次に、ネットワーク監視を目的とした業界標準プロトコルであるSNMPを活用する方法です。「さまざまなサーバー・ネットワーク機器を一元監視したい」「インターフェースを流れるトラフィック総量を見たい」とお考えの方には、SNMP監視がおすすめです。ManageEngineでは、SNMPに対応したネットワーク統合監視ツール「OpManager」をご提供しています。

3.NetFlow・sFlow

一方、「トラフィック総量だけではトラブル発生時の原因調査が難しい」「いつ・誰が・どのような通信をしていたか、といった内訳まで可視化したい」とお考えの方には、多くのルーター・スイッチ機器に搭載されているNetFlow・sFlowなどのトラフィック解析を目的としたフロー技術を活用する方法があります。ManageEngineでは、わずか3ステップで簡単に輻輳の原因がわかるNetFlow・sFlow対応のトラフィック解析ツール「NetFlow Analyzer」をご提供しています。

4.ファイアウォールログ解析

そのほか、「トラフィックの可視化だけでなく、不正アクセスなどのセキュリティリスクも可視化したい」「VPNトラフィックに特化した監視もしたい」とお考えの方には、ファイアウォールのログを解析するという方法もあります。ManageEngineでは、ファイアウォール/プロキシログ解析ツール「Firewall Analyzer」をご提供しています。

ManageEngine製品は、それぞれフル機能の無料の評価版(サポート付)もご用意しております。わかりやすい管理画面や導入の手軽さも特徴ですので、お気軽にお試しください。