装置テンプレート

装置テンプレートは、装置の機器名、ベンダー名、カテゴリ(サーバー、スイッチなど)、監視間隔、パフォーマンス監視などを持つテンプレートファイルです。 約10000種類のテンプレートがあり、各種ベンダーに対応しています。
ユーザーが装置をディスカバリーした際に、OpManagerは装置情報を元に自動で装置テンプレートを紐づけ、監視のクイックスタートを実現します。 また、テンプレート単位での一括設定による工数減少や管理の簡素化を実現します。

目次

装置テンプレートの作成と修正

装置テンプレートを作成および修正する手順は以下の通りです。

監視を行う機器に対応する装置テンプレートが存在しない場合は、弊社サポートへのご連絡を推奨しています。
  1. [設定]→[設定]→[装置テンプレート]に移動します。
  2. 新規作成の場合、[テンプレートを追加]をクリックします。
    修正の場合、対象テンプレート名をクリック
  3. [名前]に装置テンプレート名を入力します。
  4. [ベンダー名]でベンダー名を選択
    ※ベンダー名が無い場合、[新規]をクリックし作成します。
  5. 装置アイコンを選択
    ※独自のアイコンを使用する場合、こちらをご参照ください。
  6. カテゴリを選択します。
  7. [可用性監視の間隔]を入力します。
  8. [識別情報(sysObjectID)]を入力し、[追加]をクリックします。
    ※識別情報(sysObjectID)の詳細はこちらをご参照ください。
  9. [関連付けられた監視]横の[追加]をクリックします。
  10. 監視追加ウィンドウで、必要に応じて監視項目を追加
    監視追加
  11. 追加した監視項目にしきい値を設定する場合、[しきい値の編集]をクリックし、しきい値編集ウィンドウでしきい値を入力し[保存]をクリックします。
    ※監視名をクリックすることで、個別にしきい値設定することも可能です。
    閾値追加
  12. 装置の概要ページでダイアル表示をする場合、[ダイアル表示]のラジオボタンをクリック
  13. 設定内容に誤りが無いか確認後、[保存]をクリックします。

各種アクション(エクスポート、インポート、削除)

・エクスポート
対象テンプレートの[アクション]配下エクスポートアイコンエクスポートアイコンをクリックします。
・インポート
[インポート]をクリックし、[参照]からファイルをセットし[インポート]をクリックします。

・削除
対象テンプレートの[アクション]配下のゴミ箱アイコンゴミ箱アイコンをクリックします。

テンプレートのエクスポート、インポート、削除

インストール時から存在するデフォルトのテンプレートの削除は非推奨です。
デフォルトで存在するテンプレートについては、可能な限り削除せず編集する形での利用をお願いいたします。
詳細はこちらをご参照ください。

装置テンプレートの関連付け

装置に装置テンプレートを関連付ける手順は以下の通りです。

  1. [設定]→[設定]→[装置テンプレート]に移動します。
  2. 画面右上の[適用]をクリックし[適用 装置テンプレート]ウィンドウを展開します。
  3. [ベンダー]より対象装置テンプレートのベンダーを選択します。
  4. [テンプレート名]より対象テンプレート名を選択します。
  5. 必要に応じて[全ての装置を表示]にチェックを入れ装置を表示
  6. 必要に応じて[フィルター]で表示する装置をソート
  7. 対象装置を[使用可能な装置]から選択し、矢印アイコンをクリックし[選択済みの装置]へ配置
  8. [適用]または[関連付けて上書き]をクリックします。
  9. 対象装置に装置テンプレートが関連付けられたか確認します。

[適用]と[関連付け/上書き]は、仕様が異なります。
詳細はこちらをご参照ください。

テンプレートの関連付け

装置テンプレートに独自の装置アイコンを使用する方法

装置テンプレートに独自の装置アイコンを使用する方法は以下の通りです。

  1. 装置イメージ(.png)をOpManagerホームディレクトリ/latest/OpManager/imagese/deviceicons配下にコピー
  2. アイコン選択画面に対象画像が表示されるか確認します。

装置テンプレートの作成を弊社サポートへ依頼する方法

装置テンプレートの作成は、弊社技術サポートで承っております。
ご依頼する場合、「対象機器のベンダーMIBファイル」と、「下記の手順で取得した資料」弊社サポートまで送付ください。

  1. [設定]→[ツール]→[MIBブラウザー]に移動します。
  2. [IPアドレス/ホスト名]と[認証]にそれぞれ対象の情報を入力します。
  3. 画面左上のMIB選択欄より[RFC1213-MIB]を選択 ※デフォルトで[RFC1213-MIB]がセットされています。
  4. [+]マークをクリックしサブツリーを展開します。
  5. [sysObjectID]を選択し[Get]をクリックします。
  6. [SysDescr]を選択し[Get]をクリックします。
  7. 出力結果をコピーしテキストファイルに保存します。

同じ識別情報(sysObjectID)を持つ別機種を、それぞれ異なる装置テンプレートで管理する方法

装置テンプレートは識別情報(sysObjectID)を一意のIDとして管理しているため、同じ識別情報(sysObjectID)を持つ装置テンプレートの作成を試行するとエラーが発生します。
しかし、sysObjectIDの編集機能で識別情報(sysObjectID)に条件指定をすることで、同じ識別情報(sysObjectID)を持つ装置テンプレートを複数個作成することができます。

以下のように同じ識別情報(sysObjectID)を持つ別機種があり、それぞれ別の装置テンプレートを登録すると想定して、設定手順を説明します。

機種 識別情報(sysObjectID)
OID:.1.3.6.1.2.1.1.2
sysDescr
OID:.1.3.6.1.2.1.1.1
ZOHOシリーズ番号
OID:.1.3.6.1.4.1.2162.5.1
ZOHO_SW1a 1.2.3.4.5.6.7.8.9 ZOHO_SW1a SW1_series
ZOHO_SW1b 1.2.3.4.5.6.7.8.9 ZOHO_SW1b SW1_series
ZOHO_SW2 1.2.3.4.5.6.7.8.9 ZOHO_SW2 SW2_series
  1. 装置テンプレートの作成と修正の項番8まで実行します。
    既に同じ識別情報(sysObjectID)を持つテンプレートがある場合、エラーメッセージが発生しますが無視して設定を継続します。
  2. 入力した識別情報横の編集アイコン編集アイコンをクリックします。
  3. ダッシュボード画面
  4. [条件の設定]でそれぞれの機種を一意に判別できる値を持つOIDを指定し、[条件]にその値を特定できる合致条件と文字列を指定します。
    例の場合、sysDescr(OID:.1.3.6.1.2.1.1.1)に格納される値がそれぞれ一意のため、[条件の設定]で利用できます。
    一方、ZOHOシリーズ番号(OID:.1.3.6.1.4.1.2162.5.1)は、ZOHO_SW1aとZOHO_SW1bで同じ値を持つため、条件として利用できません。
    または、複数のOIDで機種を一意に識別できる場合、条件を複数設定します。
  5. [追加]をクリックし、条件リストおよび識別情報に条件が追加されたことを確認します。必要な場合、条件を複数設定します。
  6. ダッシュボード画面
  7. 装置テンプレートの作成と修正の項番9から13まで実行します。
  8. 上記の手順を、作成する装置テンプレートの個数分、それぞれの条件を設定して実行します。
    例の場合、3つの装置テンプレートが完成します。