運用における『Ping監視』の立ち位置

システムやネットワークの運用管理で行われる監視は、大きく分けて2つあります。

Ping監視

サーバーやネットワーク機器などのITインフラと呼ばれる装置が、動いているか止まっているかを監視する手法で、「死活監視」や「可用性監視」と呼ばれることもあります。Ping監視では、「Pingコマンド」を使い、ICMPプロトコルでテストパケットを装置に対して送付し、その応答の有無により装置の稼働を判断します。

パフォーマンス監視

パフォーマンス監視とは、サーバーやネットワーク機器のCPUやメモリー、ディスク使用率などを監視する手法です。一般的には「SNMP」や「WMI」というプロトコルを活用し行われます。CPUやメモリー、ディスクの使用率などを監視することで、システム障害の予兆を検知し、障害を未然に防ぐことができます。

一般的にシステム・ネットワークの運用監視を始める際は、Ping監視から実施する企業が多く、人員や予算の状況を加味し、パフォーマンス監視も併せて行うかの判断がされます。 これから運用監視を始める方は、まずPing監視から始めることをおすすめします。

EC2のPing監視を簡単に実現する「Amazon CloudWatch」

昨今システムを構成する1つのインフラとして利用が進んでいる「AWS EC2」に対しても、Ping監視を実施することができます。 AWSでは「CloudWatch」という監視ツールを提供しており、こちらを使うことで簡単にAWS EC2のPing監視やパフォーマンス監視を実施することができます。
AWS EC2のPing監視については、以下の2つのステップのみでアラート設定まで行えます。

①Ping監視の対象ノード(サーバー)を選択

CloudWatchの死活監視設定

②Ping監視に応答がなかった場合の通知を設定

CloudWatchのアラート設定

 

ハイブリッドクラウドのPing監視は手間がかかる

クラウドを活用する多くの企業では、社内システムや社内ネットワークはAWSを含むクラウドだけではなく、物理サーバーやネットワーク機器から構成されています。この様に、サーバーやネットワークがクラウド環境と物理環境に点在する環境を「ハイブリッドクラウド」と呼びます。ハイブリッドクラウド環境を管理するネットワーク管理者は、クラウドのPing監視だけではなく、おのずと物理サーバーやネットワーク機器のPing監視も併せて行く必要がでてきます。

この場合、「AWS EC2はCloudWatchでPing監視」、「その他は別ツールでPing監視」という運用を行うと、管理ツールの種類が増えてしまい、工数・費用の面で負荷が大きくなります。 この様な状況で力を発揮するのが「ネットワーク統合監視」という考え方です。
ネットワーク統合監視とは、複数の環境に点在する様々なメーカーのサーバー・ネットワーク機器を1つのツールで管理・監視する、という考え方です。 利用するツールが1つになるため、運用者の工数とツールのランニング費用の面でメリットが大きく、誰でも手軽にネットワーク・サーバーの運用管理を最適化できます。

 

Ping監視を簡単に実現する国内No.1のネットワーク統合監視ツール*

ManageEngineでは「OpManager」というネットワーク統合監視ツールを提供しています。 OpManagerは、AWS EC2をはじめとするクラウドサーバーに加え、物理サーバーやネットワーク機器などをマルチベンダーでPing監視することができます。 また追加料金なしで、Ping監視だけではなくSNMPやWMIなどのプロトコルを使ったパフォーマンス監視にも対応しています。
低価格で誰でも使えるGUIが特徴で、特別な知識や経験がなくてもすぐにネットワーク統合監視を始めることができます。無料でも使えるので、是非お試しください。

クラウド環境もわかりやすく可視化して統合監視

AWSなどのクラウド環境もわかりやすく可視化して統合監視

ここからは実際にPing監視を行うポイントについて、OpManagerの体験サイトの画面を例にご紹介します。

ポイント1:最短10分でPing監視・パフォーマンス監視を開始

IPアドレスの範囲を指定するだけで監視対象の装置を検出するディスカバリー機能と、装置ごとに適した監視項目やしきい値を自動で適用する約10,000種類の装置テンプレートにより、最短10分でPing監視やパフォーマンス監視を始められます。ネットワーク監視に関する知識が豊富でない方でも簡単に構築可能です。

ディスカバリー機能

ディスカバリー機能

豊富な装置テンプレート

装置テンプレート

ポイント2:取得したデータをわかりやすく可視化

機器の可用性やCPU/メモリ/ディスク使用率など、さまざまな監視項目のデータを自動で取得してわかりやすく可視化します。ネットワークに異常が発生した際も、スムーズに原因調査を実施できます。

SNMPから取得したデータをわかりやすく可視化

取得したデータをわかりやすく可視化

ポイント3:迅速なアラート発報と可視化

機器の可用性や事前に設定した監視項目のしきい値などに応じてアラートを発報できます。アラートは以下のような画面でわかりやすく可視化されるほか、メールやビジネスチャットで迅速に通知することも可能です。

迅速なアラート発報と可視化

迅速なアラート発報と可視化

以上のように、OpManagerを用いることで簡単にPing監視が可能です。クラウド環境も含めたネットワーク監視の自動化・効率化の方法をお探しの場合は、是非OpManagerの概要資料をご覧ください。また、下記のような登録不要で操作できる体験サイトもご提供していますので、お気軽にお試しください。

インストール不要で操作できる体験サイト

ManageEngineのネットワーク監視ツール「OpManager」では、ツールの使用感を確認できるGUIベースのサイトを提供しております。制限はありますが、実際に操作いただくことも可能です。

インストールや設定は一切必要ないので、お気軽にお試しください。

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*ミックITリポート2019年4月号「中規模・小規模向けサーバ・ネットワーク統合監視ソフトウェア市場動向」より

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