ICMPとは

ICMP ( Internet Control Message Protocol )とは、TCP/IPでネットワークの疎通がされているノード(サーバー、ネットワーク機器、PCなど)間で、通信状態の確認をするために使われるプロトコルです。ICMPは、OSI参照モデルのネットワーク層で動作し、IPプロトコルに含まれるプロトコルです。

ICMPは、死活監視や可用性監視と呼ばれる「Ping監視」を行うためのプログラムに使われます。Ping監視では、ICMPによりテストパケットが監視対象のノードに送付され、その応答により監視ノードの状態を把握します。つまり、ICMPによって「監視ノードが存在するか」「監視ノードと通信可能か」などを調べることができます。
多くの場合、例えば「Ping監視に5回返答がなければ故障というメッセージを管理者に送付する」というように、しきい値とそれに伴うアラート発報などと一緒に運用されることが多いです。

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ICMPが対応する「2種類」のメッセージ

ICMPでは以下2種類のメッセージを使います。

Query
こちらは「問い合わせ」用のメッセージです。監視サーバーからこのメッセージを監視するノードに対して送信し、通信状態を確認します。

Error
監視サーバーから監視するノードにテストパケットを送付した際、経路の途中でパケットが破棄された場合に発せられるメッセージです。また破棄の原因も併せて知らせてくれます。 ICMPメッセージには機能毎にいくつかのタイプがあり、それぞれに一意の番号が割り振らています。主要なメッセージタイプと機能は以下です。

タイプ機能
0エコー応答(echo reply)
3あて先不達(destination unreachable)
5リダイレクト要求(redirect、経路変更要求)
8エコー要求(echo request)
11時間超過(time exceeded)
13タイムスタンプ要求(timestamp request)
14タイムスタンプ応答(timestamp reply)
15情報要求(information request)
16情報応答(information reply)
17アドレス・マスク要求(address mask request)
18アドレス・マスク応答(address mask reply)

一般的に行われる、監視ノードの稼働を確認するPing監視では、ICMPタイプ0の「エコー応答(echo reply)」という機能を使用します。TCP/IPに対応しているノードでは必ず使える機能ですので、どの企業/組織でも始めやすい運用管理がPing監視です。

Ping監視でよくある課題

Ping監視は、コマンドプロンプトやターミナルからPingコマンドと監視ノードのIPアドレスを入力し実行するだけで行えます。非常に手軽に行える一方、複数のノードを定期的に監視する場合、手動では膨大な工数が必要になります。手動でPing監視を行う場合は、多くても数台程度のノードを監視するのが限界でしょう。
したがって、数台以上のノードを監視する場合の「工数」がPing監視でよくある課題です。この様な課題に対して、多くの企業では専用ツールを使い、複数ノードのPing監視を行っています。専用ツールを使うことで、Ping監視の定期実行やアラート設定なども簡単に行えます。

ManageEngineが提供するネットワーク監視ツール「OpManager」もPing監視に対応したツールです。低価格で、簡単に利用できるのが特徴です。 Ping監視だけではなく、SNMP監視、WMI監視、レポート作成、マップ作成、ジョブ管理など多くの監視・管理機能をデフォルト機能として提供しています。

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ManageEngineのネットワーク監視ツール「OpManager」では、ツールの使用感を確認できるGUIベースのサイトを提供しております。制限はありますが、実際に操作いただくことも可能です。

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