サーバー運用監視とは

サーバー運用監視とは、Webサーバーやデータベースサーバーなどの各種サーバーが正常に動いているか、どれくらい動いているかを常に確認することです。似ている言葉にサーバー運用「管理」がありますが、サーバー運用「監視」は幅広い運用管理の業務の中でも監視業務を指す狭義の言葉です。サーバー運用監視のミッションは、常にサーバーを安定して使える状態にしておくことなので、サーバーに問題が起こった際や問題が起きそうな場合は迅速に検知をして、必要な対処を行う必要があります。そのため、24時間365日サーバーを監視し続けることが重要です。

まとめると、サーバー運用監視で重要なことは、以下の3点です。

  • 24時間365日、サーバーを監視し続けること
  • 異常があった場合や異常が起こりそうな場合は、迅速に察知すること
  • 異常が発生した場合は、迅速に異常個所と原因を分析すること

サーバー運用監視で用いられる監視プロトコル

サーバー運用監視には、監視用のプロトコルを利用するのが一般的です。監視用プロトコルは目的や利用シーンによって様々な種類があります。主要な監視プロトコルは、以下のとおりです。

監視プロトコル名用途監視対象
ICMP死活監視、Ping監視サーバー、ネットワーク機器
SNMPパフォーマンス監視サーバーやネットワーク機器、ネットワークトラフィック
WMIリソース、windowsサービス、プロセスなど、windows OSの様々な項目windows OSで管理されているノード
NetFlowネットワークトラフィックについて、IPアドレスやプロトコル別通信量の可視化ネットワークトラフィック

サーバー運用監視で管理者がまず実施すべきこと

サーバー監視において、管理者がまず取り組むべきは以下2点の監視です。

サーバーの死活監視

最も最初に取り組むべき監視は、サーバーのアップ・ダウンを監視する死活監視です。
上記の表でも記載している「ICMPのPingコマンド」を利用します。死活監視は、IT運用管理において最もポピュラーな監視手法で、手動でのコマンド実行でも実施できます。
しかし、多くの組織は複数台の各種サーバーを保有しており、それらをすべて24時間365日手動でのコマンド実行で死活監視を行うのは不可能です。
したがって、効率的に24時間365日サーバーを死活監視できる工夫が必要です。この課題に対して、多くの組織では監視ツールを活用して、死活監視を行っています。

死活監視とは

サーバーのパフォーマンス監視

サーバーのパフォーマンス監視では、主にCPUやメモリ、ディスクの使用率を監視します。
死活監視と比較して、パフォーマンス監視では「どれだけサーバーが使われているか」という側面から、サーバーの状態を監視します。
例えばCPUの使用率が100%に近づくと、サーバーの処理速度が低下します。また、100%を超えた場合は、最悪のケースでは、サーバーがダウンしてしまいます。
サーバー管理者のミッションは、「サーバーを安定稼働される」ことです。そのため、サーバーの処理速度が低下したり、サーバーがダウンしないようにするために、24時間365日常にパフォーマンス監視を行い、CPU使用率の高騰などの問題につながるかもしれない状態を迅速に検知し、必要な対処を行う必要があります。

しかし、死活監視と同様に、複数台のサーバーを24時間365日手動でパフォーマンスを監視し続けることは不可能です。

パフォーマンス監視とは

サーバー運用監視を実施する方法

サーバー運用監視は、上記で紹介した監視プロトコルを用いて実施できます。1,2台のサーバーに対して一時的にコマンド実行などを用いて実施するのはそれほど時間がかかりませんし、費用もかかりません。しかし、多くの企業は数台以上のサーバーを保有しており、それらを24時間365日常に監視しておく必要があります。これをすべて人手で行うことはほぼ不可能です。そこで、監視ツールの力を借りて実施する必要があります。

監視ツールを導入して実施するには、大きく分けて無料のオープンソースツールを利用する方法と、有料の商用ツールを利用する方法があります。それぞれ以下のような特徴があるため、組織のニーズにあったものを選びましょう。

 無料のオープンソースツール有料の商用ツール
費用無料低価格~高額
カスタマイズ性比較的高い比較的低い
導入構築や日々の運用の負担比較的負担が大きい比較的負担は小さい
専門知識や経験の必要性専門知識や経験を要求されるものが多い専門知識や経験がなくとも使いやすいものが多い
サポート別途費用がかかることが多い日本語サポート付の場合が多い

手軽に、そして低価格でサーバー運用監視を実施するには

ManageEngineでは「OpManager」というネットワーク統合監視ツールを提供しています。
OpManagerは、物理サーバーやクラウドサーバー、ネットワーク機器などをエージェントレスで管理・監視することができます。
Ping監視やSNMPやWMIなどのプロトコルを使ったパフォーマンス監視、可視化のためのマップ機能などもオプション無しにご利用いただけます。

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*ミックITリポート2019年4月号「中規模・小規模向けサーバ・ネットワーク統合監視ソフトウェア市場動向」より

SNMPから取得したデータをわかりやすく可視化

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