単なるIT資産台帳ではなく「資産の構成」と「関係性」まで管理する時代へ
従来のIT資産管理(ITAM)は、企業が保有するハードウェアやソフトウェア、クラウドリソースを「何を持っているか」「どのように使っているか」という視点で管理するものでした。一方で、構成管理データベース(CMDB)は、これらの資産が「どのようなシステム構成に属し、他の資産やサービスとどのように関係しているか」など構成要素間のつながりを可視化する仕組みです。
このITAMとCMDBを連携させることで、単なるIT資産の台帳管理を超えた、高度な可視性とトレーサビリティ(追跡性)が実現します。たとえば、インシデント発生時の影響範囲の特定、変更管理におけるリスクの事前把握、セキュリティ対応の迅速化など、IT運用全体の意思決定スピードと精度を大きく高めることが可能です。ServiceDesk PlusではこのITAMとCMDBを、スムーズに連携できます。
ITAMとCMDBの統合で生まれる4つの実践的メリットとは?
【メリット1】 資産の構成関係を可視化し、サービス全体を俯瞰できる
ITAMとCMDBを連携させることで、サーバーやアプリケーション、ネットワーク機器などのIT資産が、どの業務システムやサービスに属しているのかを構成ツリーとして可視化できるようになります。これにより、資産を単体で管理するのではなく、拠点別・部署別・ユーザー別といった単位で関連資産の洗い出しが可能となり、IT全体の構造を俯瞰して把握できます。
【メリット2】 トレーサビリティの強化により、インシデント対応のスピードが向上
CMDBにより構成要素間の依存関係が明確になることで、インシデントが発生した際、その資産と関係する上下流の構成要素を即座に特定できます。これにより、影響範囲の把握や根本原因を迅速に特定しやすくなり、初動対応や復旧判断のスピードが向上します。このトレーサビリティ(追跡性)の強化が、現場対応力を支える鍵となります。
【メリット3】 変更・移設のリスクを事前に把握し、業務停止を防止
構成情報を一元管理できると、変更作業や機器の移設を行う前に、その作業がどの構成要素やサービスに影響を与えるかを予想できます。そのため、リスクの高い変更を回避しやすくなり、突発的な業務停止やユーザーへの影響を未然に防げます。シャドーITや未承認の資産の存在をあぶり出す手段としても有効です。
【メリット4】 資産ライフサイクルの最適化と内部統制の強化
CMDBには、CI(構成アイテム)の変更履歴が記録されるため、「いつ」「誰が」「何を」変更したのかを自動で追跡できます。監査対応やコンプライアンス強化、内部統制の整備といった面でも効果を発揮します。変更作業の責任の所在が明確になることで、運用上のトラブルを減らし、ガバナンスの強化につながります。
ServiceDesk Plusで実現する、ITAMとCMDBのスマート連携
ServiceDesk Plusは、ITAMとCMDBを統合的に管理できる機能を標準で備えており、資産管理の効率化と構成情報の活用による意思決定支援を同時に実現します。
特徴①:資産の自動検出と構成情報の一元化
ServiceDesk Plusでは、ネットワーク上のデバイスやソフトウェアを自動でスキャンし、それらをCI(構成アイテム)としてCMDBに登録。手間のかかる手動登録や更新作業が不要になり、常に最新の構成情報を保持できます。また、登録されたCIは、ラベルやカテゴリ単位で分類され、構成ツリーをドラッグ&ドロップ操作で直感的に作成・編集可能です。視覚的に関係性を整理でき、資産の配置や依存関係の把握が容易にできます。
▶詳しくはこちら: CIの管理を可視化するCMDBリストビュー
サービスの所有部門や依存関係にあるサーバー群(AIX/Linux/Windows)など、関連するCI情報を一覧で表示。CI同士を関係性で記録し、障害時の影響分析や変更管理の精度を高めます。
特徴②:インシデント・変更・問題管理との自動連携
CMDB上の構成アイテムは、インシデントや変更リクエスト、問題管理と自動で連携されます。たとえば、障害が発生した際には、関連するCIがチケットに自動で紐づけられるため、影響を受けているシステムやサービスの特定が迅速に行えます。また、変更リクエストの作成時には、影響を与える可能性のあるCIが視覚的に表示されるため、変更によるリスクの事前把握や影響分析が容易になります。
特徴③:構成変更の履歴とトレーサビリティの強化
CIに対する変更や削除の操作はすべて記録され、CMDB上で履歴として保存。「誰が」「いつ」「どの資産に対して」「どのような変更を行ったか」といった情報を後から追跡できる、高いトレーサビリティが確保されます。この履歴情報は、インシデントの原因調査や変更監査の際にも非常に有効です。
IT資産の可視化から運用最適化まで──CMDB連携による情報活用の流れ
FAQ|ITAMとCMDBの連携に関するよくある質問
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