Endpoint Central オンプレミス版 ナレッジベース

「ファイル・フォルダー操作」構成の失敗 – アクセス拒否


「ファイル・フォルダー操作」構成の失敗 – アクセス拒否

問題内容

構成機能の一つである「ファイル/フォルダー操作」機能を使用して、ファイル/フォルダーのコピー/移動/名前の変更/削除操作をコンピューターまたはユーザーに対して適用しようとすると、各設定のユーザー/コンピューター名に「アクセスは拒否されました(Access Denied)」というエラー情報が表示され、構成の適用が失敗します。

原因

以下の問題が発生している可能性があります(複数の問題が発生している可能性も考慮する必要があります)。
 

ソースファイル/フォルダーに関する問題
宛先フォルダーに関する問題

 

解決策

(A) 構成の適用対象として指定したユーザー/コンピューターに、ソースファイル/フォルダーが保存されたネットワーク共有へのアクセス権限がない

ソースファイル/フォルダーを保存しているネットワーク共有フォルダーに対し、「Everyone」グループにアクセス権限があることを確認します。詳細な手順は以下の通りです。

  1. 指定した「ネットワーク共有」フォルダーを右クリックします
  2. 「プロパティ」オプションを選択します
  3. 「セキュリティ」タブをクリックします
  4. 「Everyone」グループに読取り権限があるか確認します(読み取り権限がない場合、読み取りにチェックを入れて保存します)

 

(B) ワークグループ環境、もしくは異なるドメインのコンピューター間でファイルとフォルダー操作を行う場合、構成定義の際に適切な資格情報が指定されていない

ワークグループ設定、もしくは異なるドメインのコンピューター間でファイル/フォルダー操作を実行する場合、構成を定義する際ソースファイル/フォルダーにアクセスできるユーザー資格情報を指定します。指定するユーザーには、ファイル/フォルダーをコピー、もしくは移動できる権限が必要です。ユーザー資格情報の権限変更方法について、詳細は以下の通りです。

  1. Desktop Centralコンソール画面で 構成タブ をクリックすると、作成したすべての構成の一覧が表示されます。
  2. 修正したいファイル・フォルダー操作の構成について、アクション列 > 変更 をクリックします。
  3. 「定義の設定」項目において、「資格情報でネットワーク共有に接続」内のソースファイルにアクセスできる有効なユーザー資格情報を指定し、構成を再度配布します。

 

(C) 削除操作の場合、ソースファイル/フォルダーがその他プロセスにより使用されている

削除操作の場合、ファイル/フォルダーがその他プロセスによって使用されていないことを確認します。そして、クライアントコンピューターを再起動させ、設定の再配布を試行します。

その他のプロセスによって使用されていないことを確認したにも関わらず、同様のエラーが継続する場合、対象PCの起動時にその他のプロセスが該当ファイル/フォルダーを使用している可能性があります。このような場合、スタートアップオプションからファイル/フォルダーパスを削除します。

  1. 「スタート」>「コマンドプロンプト」を開き、「msconfig」と入力します
  2. 「システム構成ユーティリティ」画面のサービス/スタートアップよりそのファイル/フォルダーを削除し、「OK」をクリックします

 

(D) 構成の適用対象としてユーザーを指定した場合、ユーザーに宛先フォルダーに対する書込み権限がない

ユーザー設定に対して、ユーザーが宛先位置上で書込み権限を使用できるか確認します。

  1. 宛先フォルダーを右クリックします
  2. 「プロパティ」オプションを選択します
  3. 「セキュリティ」タブをクリックします
  4. ユーザーに書込み権限があるか確認します(もしなければ、書き込み権限を選択し、適用させます)

 

(E) 指定したファイル/フォルダーが、その他プロセスにより使用されている

ファイル/フォルダーがその他プロセスによって使用されていないことを確認し、クライアントコンピューターを再起動させ、構成の再配布を試行します。詳細は解決策(C)と同一です。