まずやるべきはOracle Databaseのパフォーマンス情報の収集
Oracle DatabaseはOracle社が提供する商用リレーショナルデータベースです。アプリケーションやシステムのデータベースとしてOracleを使用しているものも多いのではないでしょうか。Oracleで発生する障害やパフォーマンスの低下は、関連するアプリケーションやサービスに影響を与えます。管理者は、サービスやシステムの停止やパフォーマンス低下を防ぐため、Oracleのパフォーマンスを把握する必要があります。
データベースの監視の代表的な項目としては、以下のようなものが例として挙げられます。
- データベースの応答時間
- キャッシュバッファヒット率
- 実行されたクエリ
- ロック回数
アプリケーションやシステムの利用状況によっては、監視すべき項目が増える場合があります。
アプリケーションの障害調査は、データベースのほか、サーバーやプログラムなど、確認すべき箇所が多いことが特徴です。この点が、アプリケーションのトラブル対応をとても難しくしています。アプリケーションをとりまく各セクションの担当者にヒアリングする必要もあり、原因特定までのプロセスが煩雑になりがちです。Oracleのパフォーマンス低下対策のためにチューニングを実施する場合も、どこがパフォーマンス低下の原因であるかを短期間で特定することは容易ではありません。
そこで求められるのが「監視」です。
Oracle DB監視を今すぐ簡単にはじめられるツール
多くのアプリケーション管理者が監視をツールで行い、停止や遅延の対策を実施しています。ManageEngineが提供するApplications ManagerもOracle Database監視ツールのひとつです。Oracleの監視を自動化し、稼働状況や、ディスク使用率・クエリ実行状況、ロックの状況、データベーステーブルサイズなどのパフォーマンスを自動で取得し、簡単に可視化できます。
例えば、パフォーマンス低下対策のためにチューニングを実施する場合も、どこがパフォーマンス低下の原因であるかをグラフや表で簡単に特定できます。 Oracle Databaseに問題が発生した場合に、即座に管理者にメールなどで通知します。問題発生と同時に、サービスやサーバー再起動、プログラムの実行等の対応自動化を実現することも可能です。
インストールから可視化まで10分以内
Oracle監視項目
Applications Managerは、以下のような監視項目を可視化します。グラフや表は登録後、自動で作成されるので、作りこみの手間はありません。可視化したデータは、環境に合わせた出力形式でレポート化可能です。
※ Oracle Application Serverのパフォーマンスの監視にも対応しています。
- 応答時間
- ユーザーアクティビティ
- ステータス
- テーブルスペース使用量
- テーブルスペース詳細
- テーブルスペースステータス
- SGAパフォーマンス
- SGA詳細
- SGAステータス
- データファイルのパフォーマンス
- セッション詳細
- セッション待ち数
- バッファー取得数
- ディスク読み出し数
- ロールバックセグメント
- クエリ、ロック
Oracle Database監視をツールで実現するメリット
Oracle Databaseの監視ツールとしてApplications Managerを使用した場合のメリットは以下の通りです。
- 応答時間を1時間ごとに測定して、Oracle Databaseの可用性とパフォーマンスを管理し、高いスループットを確保します。
- ユーザーアクティビティ、ステータス、テーブルスペース使用量、SGAパフォーマンス、セッション詳細などのパフォーマンスの統計データを監視します。各パラメーターにしきい値を設定し、異常検知できます。
- 設定したしきい値に違反した値がある場合はメールで通知や、プログラム実行やサーバー再起動、アプリケーションのスレッドダンプの取得などを自動化することが可能です。
- 標準のグラフとレポートからパフォーマンスを視覚的に把握できます。レポートのグループ化や、グループのカスタマイズ、また期間を指定したグラフの生成にも対応しています。
- 一定期間におけるOracleデータベースのパフォーマンスの推移を表示します。過去や任意の期間のパフォーマンスを確認でき、傾向の把握に役立ちます。
- パフォーマンスのボトルネックを特定し、ドリルダウンで問題の原因を把握できるようになります。
Oracleテーブルスペースの監視
Applications ManagerのOracleパフォーマンス監視機能により、Oracleテーブルスペースの使用状況と増加傾向を確認でき、テーブルの適切なプロビジョニングを確保するのに役立ちます。Oracle監視機能を用いることで、割り当てられたバイト数・ブロック数、使用済み・空きバイト数の割合、空きブロック、読み取り/書き込みデータ、データファイルの詳細などの重要なメトリクスを監視でき、テーブルスペースのパフォーマンスとステータスを把握できます。
簡単にOracleセッションを監視
Applications ManagerのOracle監視機能を使用すると、Oracleセッションを通じてサーバーの負荷の状況を把握し、データベースを簡単に最適化できます。セッション、セッションユーザー、セッションの概要、セッション待機に関して詳細を表示します。
Oracleデータベースのメモリーの詳細を監視
リソース使用量とクエリの待機時間を最適化するには、メモリー内でデータを効率的に保存することが重要です。Applications ManagerのOracle DB監視機能では、PGAとSGAに関する統計を確認することで、Oracleデータベースのメモリー構造とプロセスを監視できます。
ASMディスク統計の監視
Oracle ASMは、基盤となるディスク・ストレージを管理します。Oracleインスタンスと、実際のデータが保存されたストレージデバイスの間にあるインターフェースとして機能します。それぞれのディスクとファイルをディスク・グループに均等に分散することで、Oracleに関するファイルの管理が簡素化されます。
Applications ManagerのOracleパフォーマンス監視機能により、ASM統計をグラフィカルに表示できます。ASMディスク・グループ、ASMディスクに関するデータのドリルダウンが可能です。
ジョブとバックアップの詳細の監視
Oracle Schedulerはジョブのスケジュールを設計し、指定されたスケジュールでプログラムを実行できます。
大半のOracleサーバー監視ツールでは、データベースの正常性と可用性に関する表層的なメトリクスしか確認できません。一方、Applications ManagerのOracle監視機能では、Oracleジョブやバックアップジョブなど、他の多くのメトリクスのパフォーマンスとステータスを把握可能です。ジョブのステータス、最終実行ステータス、最終実行期間、実行回数、および失敗回数に関する情報から、Oracleデータベースの効率性を明らかにできます。
Oracle Data Guard環境の監視によるデータの保護
効果的で安定したデータ保護の体制を築くには、目標復旧時点(RPO)と目標復旧時間(RTO)に関するニーズを把握することが重要です。
Applications ManagerなどのOracle監視ツールは、ログ適用ギャップとログ適用遅延メトリクスを監視して、スタンバイデータベースがプライマリデータベースからどの程度遅れているかを把握できます。遅延によるデータ損失を防ぐため、これらのメトリクスの監視は、プライマリインスタンスとスタンバイインスタンスの同期を改善するのに役立ちます。
Applications Managerには、プライマリデータベースのアーカイブログの詳細を表示する専用のRPOタブがあり、ログの出力先のステータスに加えて、保護モード、送信モード、リカバリモードを確認できます。Oracle Data Guard環境の物理スタンバイ・モードおよび論理スタンバイ・モードで作成されたデータベースは、Oracle監視コンソールを通じて状況を確認することも可能です。
アラートログの監視
データベースで問題が発生した場合は、アラートログの調査が必要になります。アラートログの監視では、実際のエラーログから警告ログを抽出することが重要です。
Applications ManagerのOracleパフォーマンス分析機能では、これらのログを収集し、効果的な監視のためにアラートを4段階で分類します。また、メッセージレベル、レコードID、発生時刻、ホストアドレス、メッセージテキストなど、ログに関する詳細な情報も確認できます。
応答が遅い原因となる要素の特定
Applications Managerは、ブロックされたセッションに関するデータを収集し、ロック解除を待っているクエリを把握できます。これにより管理者はどのセッションを終了すべきか判断しやすくなります。ブロックされたセッションを監視する機能を使用すると、待機セッションとブロックしているセッションの両方に関する情報を取得できるため、ロックの競合を簡単に解決しやすくなります。
多くの場合、遅延の原因はクエリやロックです。クエリやロックを監視することで、多くの時間を要しているSQLステートメントやロックを特定できます。また、Applications Managerのデータベースクエリ監視機能によりカスタムクエリの監視も可能です。
データベースクエリの監視の詳細については、こちらをご参照ください。
障害管理による迅速な復旧
Applications ManagerのOracleアプリケーション監視機能では、高機能な障害管理が可能で根本原因分析ツールを利用できます。これにより、障害の原因を特定し、より迅速な問題解決を図ります。
様々なOracleのパフォーマンス項目に関してしきい値を設定でき、しきい値を超えた場合は即座にアラートで通知します。また、アノマリプロファイルを設定することで、パフォーマンスの緩やかな低下を検知し、潜在的な脅威となる前に問題を解決して、事態の悪化を防止できます。
ジョブとバックアップの詳細の監視
すべてのOracleデータベース項目に関して、グラフおよび過去のパフォーマンスを表示できます。トレンド分析レポートにより、パフォーマンスの傾向をより正確に分析可能です。Applications ManagerのOracleパフォーマンス監視機能を用いると、予測分析を行うレポートを表示でき、今後の計画立案などに役立てることができます。
関連機能
- データベースクエリ監視
独自クエリのパフォーマンスとデータの監視機能を紹介します。 - WebLogic監視
WebアプリケーションサーバーのWebLogicの監視機能を紹介します。 - Oracle Application Server監視
Oracle Application Serverの監視機能を紹介します。